異をとなえん |

アメリカの長期金利が上昇している

2008.02.21 Thu

01:19:35

ドル円と米長期金利の相関関係

を見ると、アメリカの長期金利が上昇に転じた。金利が高くなるというのは、債券の価格が安くなる事であり、つまり貸し手が金を貸さなくなっている事である。サブプライムローン危機が発生して以来、貸し手はリスクに非常に敏感になり債券の価格は下がっていた。その中でアメリカ国債は危機発生後、金利は低下していた。つまり、価格は上昇していた。最も安全な債券ということで、資金が集まっていたのである。そこに資金が集まらなくなったということは、インフレ懸念が強まっているということになる。原油も100ドルを再度突破している。

明らかにドルから資金が逃げ出そうとしているように見える。原油が持ち直しているのは、景気後退懸念が後退したからだという予測も出ているが、そんな事よりインフレが怖いと思っているからではないだろうか。

ドル円相場は今まで、長期金利と相関関係を持って動いていると、上記のページにある。つまり、アメリカの長期金利が上がればアメリカに日本から資金が流れ、長期金利が下がれば資金は流れにくくなる。そういう意味で、アメリカの長期金利が上がったということは、円安に振れる事にである。今回はそうなるだろうか。

アメリカの今までの長期金利の変動はFRBの政策金利の変動に伴なってきたものである。FRBが引締め傾向で政策金利を上げると長期金利も上がり、サブプライムローン危機によって金融緩和の方向を変え政策金利を下げ始めると長期金利は下がってきた。しかし、未だFRBが政策金利を引き下げようとしているのに、長期金利は上昇へと変換した。これがインフレ懸念から起きているのだとすれば、FRBは引締めに転じなくてはいけないはずだが、金融機関が軒なみ危機的状況にある現在そんな事ができるわけがない。つまり金融緩和は続きインフレは加速することになる。

インフレ懸念が円キャリートレードの利益を打ち消す方法に働くならばドル円相場は円高に振れることになるだろう。しかし、実際は少し円安になっている感じだ。円安の状況が続くならば、ドルは信認されているといえるが、そうなるだろうか。なんとなく、相関関係が崩壊する決定的な時点が近づいている気がしてならない。

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