異をとなえん |

ドルの持主はどこに逃げ場所を見つけるか?

2008.02.18 Mon

02:38:13

アメリカ経済がいよいよ景気後退の様相を強め、ドルの持主はどこで運用すべきか非常に迷う展開になりつつある。アメリカの株式市場は意外と下がっていない事と絡め、考えてみた。

まず、ドルの持主が投資できるものとしては、住居、債券、地方債、国債、外国通貨、商品、株式、預金、現金などがある。一つ一つ考えてみる。

住居は現在落下中ということで、投資は論外。住居を担保にした債券もほぼ同じでダメ。

債券はモノラインの経営危機ということで、全般的に厳しい状況になっている。しかし、地方債はモノラインの保証に関係なく、信用がそんなに落ちているとは思えない。格付け会社がモノラインの引き下げに応じて、機械的に下げているだけである。投資家が格付けの引き下げに応じて、機械的に売ることになる。しかし、モノラインが分割されれば、地方債の格付けは最高水準を維持することになるだろう。入札で20%なんてバカな金利にはならなくなる。そういう意味で地方債は狙い目な気がする。

国債はどうなるだろうか。格付け会社がアメリカ国債の格下げなんて話が出ているが、どうもうさん臭い。ドル建ての債券ならば、国債が最上位になるのが当然である。微妙な問題はあるが、格付け会社を脅しても、最上位は維持するだろう。ドルが大幅に他通貨に対して下落するようなことがなければ、逃げ場所になりうる。

外国通貨は悩ましい問題である。ドル安になるのであれば、外国通貨は買いなのだが、本当になるのか。ドル建ての借金の繰替えができなくなって、他国の通貨をドルに変換して返すために、むしろドル高になる可能性も十分ある。日本がバブル崩壊後、1995年に最高値をつけた事を思い起こさせる。難しいとしか言いようがない。

実物商品は住居はダメだけど、その他は問題ない。しかし、投資できる商品が少い。長期間保存できて、保管料が少ない商品がいい。原油の投機はできても、実際に保存するのは大変。そういう意味で、金は理想的と思われる。長期間保存可能で、重量当たりの金額が高いから保管料が少い。理想的である。問題は既にかなり高くなっている所か。原油や穀物は既に上がりすぎている。景気が悪くなるだろうに買っていいのだろうか。

そして株式である。景気が悪くなれば、当然売りなのだが、ダウに採用されているような会社はかなり違う。海外での売上高が大きいので、単純にアメリカの景気が悪くなれば悪くなるとは言い切れない。ドル安、アメリカ景気悪化への抵抗が強い。PERもそんなに高いわけではない。そんな事を考えるとアメリカの株式はそんなに下がらないかもしれない。実際かなり粘っているのは、そんな事情があるのではないだろうか。

預金は銀行が潰れそうなので、巨額の資金には適さないし、現金はさすがにあまり多くは持てないし、インフレも怖い。

以上、勝手な理屈を考えてみたが、どっかが決壊しそうな気もかなりする。どこに問題が生じるか興味深い。

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