異をとなえん |

「時間の分子生物学」感想

2008.02.04 Mon

00:12:23

講談社現代新書の粂和彦著「時間の分子生物学 時計と睡眠の遺伝子」を読む。

人間の1日の周期は25時間であり、何の制約もないと少しずつずれていくという話を今まで信じてきた。しかし、どうやらこの説は俗説であって本当ではないらしい。これに素直に驚いてしまった。実際には1日の周期はどの生物も共通で約24時間らしい。

もう一つ驚いたことは、この生物の時計の機能がほとんどすべて共通で、かつ24時間であるというのは、遺伝子に組込まれていることである。実際には遺伝子に組込まれているから、生物全てに共通だとわかったんだろう。しかも、この機能が完全に解明されたのが20世紀最後の数年であったという。分子生物学は、素人目には進歩しているんだか、停止しているんだかよくわからない。がんも治るとか言われて未だに治っていないせいもあるだろう。しかし、実際は急激に進歩しているのがよくわかる。この本は2003年の発売なので、DNAの遺伝子の部分は、ほんの一部であって後は何の役にも立たないジャンクDNAと解説しているが、最近はこの部分も重要な役割を果たしている事がわかってきた。つまり、ほんのここ数年の話でも大進歩がある。病気の治療という面でも、ここ5年から10年かで驚異的な発展をする事が確実な気がしてきた。たぶん、今は治らないと思われている難病も絶対に治る気がする。

睡眠の部分も面白かったけれど、分子生物学の発展に関して確信を持てたのが一番の成果だ。

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