異をとなえん |

日本の外資恐怖症は当然である

2008.01.30 Wed

04:19:19

NHKスペシャル「日本とアメリカ 第2回 ジャパン・パッシング “日本離れ”との闘い」の中で日本人の外資恐怖症という話が出ていた。そこでは、在日商工会議所の会頭が外資恐怖症は根拠がないと主張していたが、それはおかしい。外資恐怖症は明白な根拠がある。

ほとんどの日本人は英会話などできない。上司とコミュニケーションがうまくできなければ、感情を共有していく事は難しい。どうやって、自分の功績をアピールし昇給昇進を勝ち取っていくかもわからない。これで外資恐怖症にならなければ、どうかしている。

逆に言うと、英米が際立って外資に対して開放的なのはこのためだ。英語が国際標準語であるために、上司がどこの国の人間であろうと、英語を喋る事が期待されるし、そうでなくてはならない。英語である程度コミュニケーションできない上司はビジネスマンとして失格であろうし、かつ英語が自国語でない上司に対しては能力的、精神的に優位に立てる。完全に英語ができない上司は別だろうが、ある程度英語ができる上司というのは理想的なのだ。コミュニケーションがスムーズに取れるならば、わけもわからず怖がることはなくなる。外資系企業の参入を歓迎し、結果として、英米には多くの外資系企業が参入している。

さらに言うならば、英語が自国語でない国では、日本と同じように外資を好むとは到底思えない。他の国でそれが目立たないのは、多くの場合既に外資が支配的な地位を占めていて、英語ができて当然という認識だからではないか。日本で漢字を含めた日本語の読み書きができて当然であるという認識のように。

しかし、外資恐怖症で何が問題だろうか。日本企業に対して技術、経営の面で圧倒的に有利な外資系企業は、日本に外資恐怖症があっても、制度的に参入障壁はないのだから、進出してくる。当然利益を上げるだろう。日本としては対応していくしかない。それに対して、技術、経営の面でとりえがなく、ただ単に資本しかない企業が日本に進出したがっている場合、外資恐怖症なのだから、はっきりとした優位がなければ、なかなかうまくいかない。こういった企業が日本の外資恐怖症を批判する事になる。しかし、日本は現在資本は余っているのだから、資本だけの企業など来てもらってもうれしくない。外資恐怖症だから、ジャパンパッシングかも知れないが、それはそれで受け入れていくしかない現実だということだ。

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