異をとなえん |

日本とアメリカの違い(その1)

2008.01.24 Thu

03:26:04

日本とアメリカの違いが最近気になっている。現在、世界中で株価が暴落していて止まらない状況だ。これはアメリカという、世界経済の基軸をになっている国の状況が、どうもおかしい事からきている。アメリカの景気後退は世界にどう波及していくかわからない。誰もわからない状況で不安だけが世界中に広がっている。

アメリカ経済にとっての本当の困難は単なる景気後退ではない。心配なのは、景気後退を防ぐために、利下げを継続し、財政赤字を拡大して、結果過去に中南米諸国に起こったような国家破産を招くことだ。もちろん、このような事は起こらないのかもしれない。ITバブルの時の景気後退のように今回もたいした問題なく、成長路線に復帰できるかもしれない。あるいは、急激なドル安によって、国際競争力を大幅に改善したアメリカ経済は貿易収支を黒字にできるのかもしれない。アメリカ経済の貿易収支の黒字化は簡単にできないと思うのだが、アメリカ経済の高度な柔軟性とやらは、もしかしたら簡単に達成するのかもしれない。そうだとしたら、アメリカの強さに本当に感嘆するだろう。ただ、私はそうはならないと思っているので、国家破産になりかねない状況のアメリカを想定して、アメリカのどこが間違っていたのかを考えている。先走りすぎているとも言える。

日本経済はアメリカ経済よりも、さらにボロボロな状況ではあるが、私はどちらかと言うと楽観している。ぬるま湯につかっているだけで現実が見えていないのかもしれないが、それでも着実に付加価値を生み出しているように見える。製造業は元気だし、地味ではあるが技術の革新は続いている。景気が今一つなのは、未来に対してあまりにも悲観的になっているだけではないだろうか。

逆にアメリカに対しては悲観的だ。アメリカは最近膨大な経常収支の赤字を出している。この赤字に匹敵する価値をアメリカ内部で生み出していたか、非常に疑問に感じる。私に思いつくのはグーグルとiPodぐらいだが、この二つだけではあの赤字に相当するとは思えない。二つの会社の時価総額は、グーグルは2007年10月に約2000億ドル、アップルは2007年10月に約1600億ドルで二つ合わせて3600億ドルだ。この二つの会社をそのまま売っぱらっても、一年分の赤字にもおっつかない。後は、日系自動車メーカーによるアメリカへの自動車工場への投資である。こんな風に書くとそれなりにあるように思うが、どうも疑問だ。

結局、最近のアメリカの生産性上昇というのは、自分たちで生産していたものを輸入に変更することから起こる見かけだけのものにしか見えないのだ。自分たちが今まで生産していたものを、輸入に変更して生産性が高くなるというのは、貿易による利益であり正しい生産性の上昇だ。アメリカの場合も経常収支のバランスが取れている場合ならば問題はない。経常収支のバランスが取れていないのに輸入に切り替えたならば、何らかの他の輸出部門がなければ、最悪元に戻すしかない。それは生産性を悪くすることになる。もちろん、新しい輸出部門があればいいのだが、それがないのではないかということが問題なのだ。

前書きが長くて全然本題であるアメリカと日本の違いについて入れない。次回に続く。

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