異をとなえん |

「トンデモ! 韓国経済入門」書評

2008.01.14 Mon

02:25:41

「トンデモ! 韓国経済入門」を見る。2ちゃんねるでの極東ニュース版韓国経済ワクテカスレスレッドも見ているので特に知らないこともないと思っていたが、意外な発見があった。

韓国は近年ウォン高なのだが、一体誰が買っているのか私にはあまり見当がつかなかった。数年前は景気は悪いと言われていたし、不動産は上がっているみたいだが、わざわざ韓国の不動産を買うためにウォンを買うとも思えなかった。経常収支は黒字だったが減りつつあった。その頃はいくつか説はあったが私には納得できるものではなかった。

この本でようやくはっきりしたと思う。2ちゃんねるのスレッド内で出ていたかも知れないが私は見落としていた。理由は韓国造船業の海外受注の急増である。韓国造船業は海運の空前の活況に伴ない、受注を急激に増やしていた。この受注高は自分たちの年間の竣工高の2、3倍という物凄いものである。造船会社は為替リスクを嫌って、先物の注文を出し、これが先物を受けた銀行の直物のカバーを生む。結果、短期のドルの借金が増え、かつウォン高になったのである。

そうかというか、納得してしまった。さらに、この時韓国の中央銀行は頻繁に為替介入をしていたので流動性も増したはずである。局所的に発生していたバブル的現象の原因はこれかもしれない。景気が悪いのにバブルっぽいという非常に不思議な世界であった。

韓国経済に関しては2ちゃんねるのスレッドを読むより、一人で書いているせいか他の人のヨタの部分を読まないために説得力が増しているように感じる。韓国経済の全体像をまとめるにはいい本だったと思う。

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