異をとなえん |

95人のうち94人は過去の強制退去リストと一致した。最後の1人はどうなったの?

2007.12.26 Wed

02:03:04

<新入国審査>1カ月で95人を拒否 待ち時間26〜39分

毎日新聞の記事で「来日外国人から指紋などを提供させる新しい入国審査で、11月20日のスタート後1カ月で計95人が入国を拒否された」とし、「拒否された95人のうち94人は過去の強制退去リストと一致した。」と書かれている。

こういう記事を読んだら、最後の一人はどういう理由で入国を拒否されたか、知りたいと思わないだろうか。私は気になってしまった。

そしたら、読売新聞で記事があった。

新入国審査1か月、95人を入国拒否…法務省

19日までの1か月で来日した約70万人の外国人のうち、入国管理局が入国を拒否したのが95人。このうち、77人に退去命令が出され、17人が強制送還された。残り1人は警察の指名手配リストの指紋と一致したため、警察に引き渡された。

 退去命令を受けた外国人の多くは、過去に強制送還され、来日できないのに、氏名や生年月日が異なる新たな旅券を取得し、入国しようとした。


残り一人は警察の指名手配リストの指紋と一致したのか。この方が大きなニュースに見えるのは私だけか。指紋チェックによる明白なお手柄だと思うのだが。どんな犯罪者か報道はないのか?後、この場合も入国を拒否なのか?入国を認めた後逮捕したという手続きではないんだ。

毎日新聞の書き方は誤解を招きやすい。95人が入国を拒否なら、95人全員送り返したと普通読むと思う。もう少し表現に気をつけて欲しい。

後、この一ヶ月の指紋採取による成果について考察してみよう。下記の二つのページから過去の不法入国者数がわかる。

平成17年における入管法違反事件について

こちらのページでは2002年から2005年までの不法入国者数がわかる。2002年と2003年については、別表1の入管法違反事件の推移を見る。

Fingerprinting & Illegal Immigration in Japan : Japan Probe

こちらのページではテレビの画面から取得した映像で、2006年の不法入国者数がわかる。

不法入国者は旅券等を偽造して、入管をごまかそうとして捕まった人であり、不法上陸者は入管検査を通らずに捕まった人である。だから、捕まっていない人間を含めた数はそれより大きくなる。2002年から2006年までの不法入国者数を表にしてみる。

平成13年(2001年) 平成14年(2002年) 平成15年(2003年) 平成16年(2004年) 平成17年(2005年) 平成18年(2006年)
8,952 8,388 9,251 11,217 11,586 10,441


新聞報道によると、指紋チェックで入国を拒否されたのは95人だが、指紋チェック以外で入国を拒否されているケースがあるのかどうか、はっきりしない。また、過去の不法入国者数の中で強制退去者ということで入国を拒否された人数もはっきりしない。ビザの偽造等により、初めての入国でも不法入国者になっているケースはあると思う。政治的な理由とかで入国を認めない場合は、そもそも不法入国者になるのだろうか。

過去の不法入国者がすべて旅券等を偽造した再入国のケースだったとすると、一ヶ月約1000人の不法入国者が100人になったということで、これだけでも大きな成果である。もちろん、検挙率が下がった結果だったら、全然誉められた事ではないのだが、不法に入国する意志を持たなくさせたのなら望ましい。正確な結果が出ないうちに、ぬか喜びをしてもしかたがないので、ここらへんで止めておく。

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