異をとなえん |

第2回電王戦第5局目三浦弘行対GPS将棋戦展望

2013.04.19 Fri

21:54:59

いよいよ電王戦も明日が最後の一局。
わくわくが止まらない。
期待をこめて、対局の展望をしてみたい。

まず戦形予想だが、今までの両対局者の取ってきた戦法が2chにまとめられていたので引用する。

三浦八段の戦法選択は次の通り。
引用開始

516 :名無し名人:2013/04/14(日) 22:23:53.10 ID:/POBwlU+
三浦八段 通算成績と得意戦法苦手戦法一覧(by 2ch棋譜のみ)

対局数 604局(実際の通算対局数821局)
勝率  54.3% (実際の通算勝率 59.3%)
居83.9% 居勝率54.4%
振16.1% 振勝率52.2%
先勝率57.5% 後勝率51.3%

得苦 先後 戦型     出現率    勝率  得苦 先後 戦型     出現率  勝率
    先  矢倉       11.1     55.2        先  向飛車     0.2    100
    後  矢倉       8.4      56         後  向飛車      2     50
    先  横歩取り    6.1     51.4         先  相振飛車    0.5    66.7
△   後  横歩取り    11.9    45.8         後  相振飛車    0.7    50
    先  相掛かり    2.6     56.3     ◎   先  対中飛車    5     71.4
    後  相掛かり    2.5     66.7         後  対中飛車    1.7    60
○   先  角換わり    6.6     67.6         先  対四間飛車   5.8   52.9
×   後  角換わり    5      31          後  対四間飛車   4.6    63
    先  中飛車     0.7    75           先  対三間飛車   0.8    80
    後  中飛車     0.5    33.3          後  対三間飛車    4    54.2
    先  四間飛車    2.6    62.5         先  対向飛車     1.3    37.5
    後  四間飛車    3.8    60.9         後  対向飛車     0.3    50
    先  三間飛車    1.5    55.6         先  その他       3.5    45
×   後  三間飛車    2.5    20     ○    後  その他       3.8    68.2
引用終了

これを見ると、三浦八段は居飛車党、先手番だとオーソドックスに矢倉、角換わりで指して、後手が横歩取りに誘導した場合には受けてたつようだ。
初手2六歩からの相掛かりはあまり選ばない。

それに対して、gpsfishのfloodgate4時間対局での戦法選択は次の通り。
gpsfishは何だと思う人もいるだろうけれど、一つのPCで動いているときはgpsfishだが、それを束ねて動かすとGPS将棋になると考えていい。
引用開始

218 :名無し名人:2013/04/15(月) 22:30:53.05 ID:4Zra6FzG
gpsfish_xeon5470             floodgate4時間対局
対局数     180   局  勝率           62.2   %
居         79.7   %  居勝率         65.9   %
振         20.3   %  振勝率         45.7   %
先勝率     70.9   %                     後勝率  54.3   %

得苦 先後 戦型 局数 勝 負 千日手      得苦 先後 戦型 局数 勝 負 千日手
   先   相掛かり    17   11   5   1       後   相掛かり   18   10   6   2
   先   横歩取り    10   6   3   1        後   矢倉       14   9   5   0
   先   角換わり    10   8   2   0        後   角換わり    13   7   5   1
   先   矢倉       9   4   3   2         後   対三間飛車  8   3   3   2
   先   対四間飛車   8   6   2   0     ◎ 後   中飛車      7   6   1   0
   先   対中飛車    6   5   1   0         後   四間飛車    7   2   5   0
◎ 先   対向飛車    6   6   0   0         後   対四間飛車  7   3   4   0
   先   その他      6   5   1   0        後   その他      7   4   3   0
   先   三間飛車    4   2   2   0         後   横歩取り     6   3   3   0
   先   対三間飛車  4   3   1   0          後   対中飛車    5   3   2   0
   先   中飛車     3   2   1   0         後   三間飛車    4   1   3   0
   先   四間飛車    3   2   1   0         後   向飛車     2   0   1   1
   先   向飛車      2   0   2   0         後   相振飛車    2   0   2   0
   先   相振飛車    2   1   1   0         後   対向飛車    0   0   0   0
引用終了

gpsfishも居飛車党、コンピューター将棋同士の戦いでは振り飛車の勝率があまり良くないので飛車を振ることは少ない。
後手番だと普通に相手の戦法を受けている感じだ。
ただ、floodgateでは、gpsfishはもう一つ動いている。
マシンが違うけど、ソフトは同じバージョンみたいだ。
その二つのソフト同士の戦いでは相掛かりか、横歩取りがほとんどだったという印象が強くある。
GPS将棋開発者は後手番での戦いで一番有力なのは、相掛かりか横歩取りと考えている気がする。
後手番で矢倉で戦っているのは、別のソフトでの戦いが多い。

そうすると、GPS将棋は▲7六歩に対しては△3四歩から横歩取りを目指し、▲2六歩に対しては△8四歩から相掛かりを目指すのではないか。
三浦八段はどのように対応するのか。
振り飛車はしないだろう。
得意でもないし、対抗形で入玉になる可能性を減らすのもうれしくない。
相手の注文をそのまま受ける可能性もあるが、横歩取りや相掛かりはソフトが非常に強そうな戦いだ。
それを避けようとすると、やはり角換わりの可能性が高くなる。
1局目と3局目では、どちらも先手から角を換えている。
ソフトはたぶんに角を換えてもらうことは手得をするので、自分が有利と考えている可能性が強い。
その結果無理攻めと見られても、自分から攻めようとするだろう。
プロ棋士がその戦いを有利と考えるならば、互いが自分の方を有利と考えるので必然的にそこで戦いが起こる。
ソフトもはめられる心配はするだろうけれど、評価値が高い方で戦いたいだろう。
結局、1局目や3局目のような戦いの起こる可能性が一番高いと見る。

将棋観戦記の人は、その戦いを見たくないと考えている。

引用開始

もう一つの期待は対抗型なんですよね。対抗型か横歩取り。要は二手目に△3四歩という展開。三手目に▲2六歩。そういう展開の将棋も見てみたいです。要は普通の定跡型を観たい。

というのも、これまでの第一局から第三局まで正直序盤が酷かったので勿論人間はその3つで1−2と負けましたが、負け惜しみみたいですが、まあ勝ってたわけです。勝ってたは言い過ぎだとしても、勝つべき将棋だった。或いは勝てる将棋だった。棋理としては人間がミスらなければ勝てる将棋だった。ということです。

勿論A級棋士でも名人でもあそこから負ける可能性はあります。伊藤英紀さんが言うようにあそこからでも名人が負け越す可能性も理論上はありえます。ただ、私が思うA級棋士、名人、タイトルホルダーってそういう人たちじゃないです。ああいう将棋から理論上、確率的には負ける可能性はゼロではないでしょうが、基本勝ち切るはずです。
引用終了

「棋理としては人間がミスらなければ勝てる将棋」に勝ってもつまらないと言うことだろう。
でもソフトびいきとしては、その棋理が本当に正しいか信じられない。
ソフト最強であるGPS将棋に決着をつけてもらいたい。
だから、先手一手損角換わりから、ソフトが無理攻めをする展開を期待する。
そして、できれば習甦の仇を取って欲しい。

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コメント

340

GPS将棋が人外の強さを見せて勝ちましたね
私は対応合戦が好きなので、2005年辺りから電王戦を見れたらよかったなーと少し残念な気持ちです(ソフトが強すぎて実行可能で有効な対応策がなさそうなので)

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