異をとなえん |

韓国はなぜウォン安政策を発動しないのだろうか?

2013.03.08 Fri

21:51:15

韓国がウォン安円高で悲鳴をあげている。
日本の製品との競合が激しい韓国では、輸出企業が価格競争力を失い、利益が大幅に減少しようとしている。
赤字も十分にありそうだ。

不思議なのは、韓国がウォン安政策を発動しないことだ。
通貨安競争は批判されているけれども、実行している国は多い。
中国とスイスは為替相場に直接的に介入しているが黙認されている。
他の国は批判するけれども、止められない。
だから、韓国も直接為替相場に介入すればウォン安、あるいはドルウォンレートを固定できるはずだ。
それをしないのはなぜだろう。

通貨安競争では小さい国は大きい国より圧倒的に強い。
通貨の発行権を持つ国同士では、互いに相手の通貨を買うことができる。
韓国の中央銀行がウォンでドルを買い向かうならば、無限のウォン発行権を持っている以上、ウォン安ドル高に行くしかない。
それを為替相場で阻止するには、アメリカの中央銀行がドルを無限に発行してウォンを買うしかない。
当たり前だけど、これを延々と続けるならば無限にドルとウォンが発行されていくことになる。
これはアメリカにとって大損になる。
たとえば、ウォンとドルを両国が買い合い、持ち持ちにすることでウォンの通貨量が倍になったとしよう。
そうすると基本的にはインフレによって、ウォンの価値は半分になる。
ドルはウォンより流通量がはるかに大きいので、ある程度影響は受けるだろうが、無視できるとしても大丈夫だろう。
結果韓国は投入したウォンの倍の価値ある分ドルを保持し、アメリカは投入したドルの価値が半分になっている。
ここでウォンドルレートを維持すれば、直接利益は現れないといっても、物を購入すれば幾らでも現実化できる。
基本的にはウォンを無限に刷って、それを幾らでも物やサービスに変えられるのだから、得以外ありえない。
当然のことながら、こんなことはありえない。
アメリカは通貨安競争のためにウォンを買うことなどしない。
だから、通貨安競争では小さな国は大きな国に必ず勝てることになる。

韓国はウォンドル相場をウォン安方向で操作しようとすればできるはずだ。
実際李大統領の前政権では、直接的にではないが、ウォン安になるように操作していたと思われる。
現在の経済が苦しいならば、ウォン高を止めることをなぜしないのか。

今ウォン高になっているのは、アメリカが量的緩和政策を続け金利が極端に安くなっているからだ。
実質金利がアメリカより高い国に投資をするならば、利益をあげることができる。
これは成長率が低い国つまり実質金利が低い国から、成長率が高い国つまり実質金利が高い国に、資金が流れることであり、結果為替相場は成長率が高い国の通貨高に向かっていく。
当然その国は輸出が減り、輸入が増え、景気は押し下げられていく。
逆に実質金利が低かった国では、輸出が増え、輸入が減り、景気は良くなる。
二つの国の資金の移動に何らかの制約がなければ、理屈から言うと二つの国の成長率と金利は一致する方向に動いていく。
これは結局、アメリカの景気が悪いので世界の新興国の成長を取り込もうとしていることだ。

それでは、景気が悪くなることを阻止するために、韓国がウォンドルレートに介入した場合どうなるだろうか。
時間が足りなくなってしまった。
この続きは次回に。

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