異をとなえん |

続:TPPに早く参加すべきと主張する人の考えが不思議だ

2013.02.25 Mon

21:49:23

前回の記事を書いた後、考えてみた。
最初に記事を書くときは考えがまとまっていなくて生煮えの部分がたくさんある。
そこで、一度書くと抜け落とした部分が見えてきて、より本質に近づいた考えができる。
前回の記事では、TPPの本質がよくわかっていなかった。
しかし一度書くことで、TPPの本質はブロック経済化だと確信できた。
TPPに賛成している人たちの目的が日本の関税をなくすことではなくて、アメリカと早く手を結ぶことを主張することで、そう感じる。
もっとも、中国との対立が激化する以上、日米で手を組んで中国を排斥するブロック経済圏を作ることは必要だ。
ただ、自由貿易を支持する人間として、なんとなく嫌な感じを持つだけだ。

TPPが開かれた自由貿易圏を目指すならば、参加国を増やしていかなければならない。
そうしないと、結局は参加国と非参加国の間に障壁を作り、ブロック経済圏を現出することになる。

全てのルールや基準を一元化することはできない。
どんな社会にもローカルルールは存在する。
国際社会ならばなおさらだ。
だから、全ての国が参加できるようにするならば、ローカルルールを許容する仕組みが必要だ。
標準のルールとローカルのルールを決定し、どうしても標準のルールを採用したくない場合、自国固有のローカルルールを認める必要がある。
ローカルルールを絶対に許容せず、標準のルールを全ての参加国に押し付ければ、一部の国はどうしても参加できなくなるだろう。

たとえば、EUにおけるユーロの採用もその一例だ。
イギリスはユーロの採用が金融国家としての基盤を揺るがすと考えて、ユーロ制度への参加を拒否した。
もしユーロへの参加がEUに参加する国家の必須条件であったならば、その時点でEUは分裂することになる。
つまりある程度の自由度があったから、EUは存続できたわけだ。

TPPにはその自由度が少ない感じを受ける。
原加盟国の特権とか、「聖域」という概念が、他のブロックを敵視しているように受け止められる。

TPPには開かれた未来と閉じられた未来がある。
中国という世界一の貿易大国が最初から参加していないのは、結局は閉じられた未来を暗示しているようにしか見れない。
オバマ政権が中国を外して、TPPを形成しようとするのは、中国を外した未来をつくりたいからだろう。
緩やかな中国への不満がアメリカをそういう立場に追いやっている。

論旨がうまくまとまっていないが、TPPの本質に対する現在の印象を書いてみた。

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