異をとなえん |

続:中国に生じている世界秩序を肯定する力と否定する力

2013.02.19 Tue

20:56:38

昨日の記事を書いた後、間違ったかなと感じるところがあった。

中国だけが二つの力に分裂しているとしたが他の国もそうではないだろうか、という点だ。
たとえば韓国は保守派と進歩派が激しく争っている。
去年の大統領選では票がほぼ真っ二つに分断されていた。
保守派が大企業の輸出中心の経済を推し進めるとしたら、保守派はグローバリゼーション賛成派といえる。
それに対して、進歩派がどちらかと言うと大企業優遇の政策に反対ならば大きく見ればグローバリゼーション反対派だろう。
北朝鮮も同じだ。
中国が進めた改革開放路線に北朝鮮を転じさせようとするグループは、明らかに広義ではグローバリゼーション賛成派だろう。
一方今まで通りに軍事優先路線を継続しようとするグループは、グローバリゼーション反対派と言える。
日本が一番判断しにくい。
民主党がグローバリゼーション反対派で自民党がグローバリゼーション賛成派ならばわかりやすいが、自民党の中にも農業保護を主張するグループがいてはっきりと判別しがたい。
日本はグローバリゼーションに賛成か反対かで判断できないのだろう。

それでは、中国が一番分裂しているという主張は間違いなのだろうか。
そうではないと思う。
まず、一個人に権限が集中しない政治システムになっているのは中国だけだ。
韓国は大統領に権限が集中しているので、韓国内部が二つに割れていても、一つの意思の元で行動する。
北朝鮮も現在は金正恩の形としては独裁に近い。
意思決定に微妙な問題はあるけれど、公的に金正恩が決定を下したら、誰も反対はできないだろう。
日本も形の上では総理大臣に権力が集中している。
形の上でも権力が集団指導になっているのは中国だけだ。
党が国家を支配する原則の元に、共産党中央政治局員常務委員が多数決で意思決定をくだす。
その結果どうしても状況に応じて、二つの派の意見が現れる。
これが中国を分裂している状態に見せている。

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