異をとなえん |

続:スパイ防止法の必要性がわからない

2013.02.05 Tue

21:51:56

昨日の産経新聞の続きだが、相変わらず意図不明の記事である。

インテリジェンスなき国(3)人海戦術で諜報 危うい尖閣

引用開始

 関係者によると、李元書記官の所属先とされる中国人民解放軍総参謀部第2部の大佐が、ジャーナリストの肩書で活動。警察もマークしているが、訓練を受けたプロであり、揚げ足を取られる行為をしないため、手出しできないという。
引用終了

「揚げ足を取られる行為をしない」というのは、違法な行為をしていないという意味だったら手出しできないのは当然ではないのか。
いったい何を取り締まりたいのか、まるで意味不明だ。
とにかく外国の諜報機関に所属している人間は入れたくない意図なのだろうか。
しかし、できっこない。
外国から来た人間の本当の所属機関を把握するのは不可能に近い。
では、外国人が日本の政治活動に関与することを認めない意図なのだろうか。
外国人の献金が違法というのが、その一つの例だと思うが、どういう活動を禁じたいのか、まるで見当もつかない。

引用開始

 例えば、日本の大学に留学中の中国人学生を動員し、学内の右翼系学生団体の活動日程などを入手させ、情報を1カ所に集めて分析すれば学生団体の背後にある右翼団体の動向を把握できるという。
引用終了

これのどこが問題なのか。
何を禁止したいのか。
右翼団体の動向に詳しい日本人のジャーナリストに、中国のメディアに載せたいと記事を依頼しても、同じような情報が取れると思うのだが、そういうのも禁止したいのか。
その場合、どう区別しようとするのか。
いったいどういう法律を作りたいのか。

私の考えではスパイ活動というのは、外国でその国の法律に違反して行動することだ。
当然発覚すれば問題になるし、工作活動の元締めが政府に直結することがわかれば、外交問題となるだろう。
だから、違法活動を前提としているスパイは普通そうでない組織とは別立てにする。
アメリカのCIAが諜報員を大使館員に偽装させて活動させるのは、よく小説などで見るが、その場合上司は外務省のラインではなくて、CIAに直結しているのが普通だろう。
中国の違法活動も辞さずに行動させているスパイが日本にいないとは思えないが、ほとんど発覚していないとすれば少数に思える。

引用開始

 関係者は「情報機関に所属するプロのスパイであれば数十人が日本に常駐して活動し、留学生といった周辺者を加えればその規模は千人を超える可能性もある」と指摘する。
引用終了

だから、こういうのは私の感覚だとスパイと思えない。
日本に対して宣伝活動を担当する部署があって、違法ではない活動をする組織はあると思う。
でもそれは外国に対して、影響力を行使したい外交活動の一部ではないだろうか。
それを禁止することはできない。

この記事は中国の危険性をあおるだけあおって、具体的な対応方法がまるでない、いい加減な記事にしか見えない。

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