異をとなえん |

「中国台頭の終焉」感想

2013.01.25 Fri

21:23:33

津上俊哉氏の「中国台頭の終焉」にざっと目を通す。


面白い。
本では中国の成長が短期的、中期的、長期的に危うくなっていることを論述している。

短期的な問題とは、リーマンショック以降の金融危機に対応するために、中国が発動した公共投資が効きすぎた反動だ。
長期的な問題とは、出生率の低下による人口の伸びの終了だ。
しかし、どちらの問題も政府は根本的に対応できないとしている。
公共投資の反動は二日酔いみたいなものだから我慢するしかないし、出生率の低下は長期間の傾向だから簡単に変更できりようなものではない。
だから、中国政府に対応できるのは中期的問題だけで、「国進民退」の解決しかないとしている。
「国進民退」というのは、国営企業だけが栄えて、民間企業は衰退しているという話だ。

中国の成長は国営企業の投資によって推進されている。
しかし、国営企業には根本的に利益を出すという概念が希薄で、無駄な投資を山ほどしている。
利益がでない投資を続ければ不良債権の山が築かれるだけだ。
最終的には成長の停滞を引き起こすだろう。
それを解決しなければ、中国の成長はありえない、というのが津山氏の意見だ。

「国進民退」の問題によって中国の中期的成長が難しくなっている理屈はわかる。
けれども「国進民退」になるのは、中国のシステムが政府にコネを持つ人間にとって有利だからだ。
コネと人脈を持つ者だけが金を儲けられ、そうでない者は貧乏にあえぐしかない。
その仕組みを壊すには、共産党の支配システムを覆すしかない。
それは簡単にはできないという話になる。
津山氏の本では、政治的な問題はあまり出てこないが、本質的には政治システムの話だ。
直ぐには起こらないとは言えないが、予測できるような話ではない。

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