異をとなえん |

「電王戦でのコンピュータソフトの貸し出しについて」のコメントへの回答

2013.01.12 Sat

21:52:07

「電王戦でのコンピュータソフトの貸し出しについて」にコメントがありました。
回答が長くなりましたので記事として投稿します。

名無しさん、コメントありがとうございます。

私が書いた記事のテーマは、コンピュータソフトの貸し出しをすべきか、否かでしたので、それについては直接関係がないコメントだと理解しました。
コメントの主題というか、私が何を回答すべきかもよくわからなかったので、逐次的に返答をしたいと思います。
ここらへんが私のコミュニケーション能力の欠けている部分で申し訳ありません。

引用開始

米長会長が最後のインタビューでおっしゃってましたが、
コンピューターはやはり人間とは違うのです
そしてコンピューターのことをプロはよく知らない
引用終了

これについては全く同感です。
得に観戦記者は対応して欲しい。
最近ですと、NHK杯での豊島七段の自戦記に文句がありました。

下記にコンピュータソフトの形勢判断つきの2chの投稿をまとめたものがあります。
第62回NHK杯2回戦第6局 ▲豊島将之七段対△畠山鎮七段
これを読む限りでは、125手目の75金がひどい手で、優勢の将棋を頓死したとしか思えません。
けれども、自戦記ではこの前からすでに形勢が悪くなっていたと評しています。
97玉と逃げた後の簡単な手順をつけて。
でも、とても信じられません。
ひどい負け方をしたので、深く読んでないのではないでしょうか。
評価値で1000以上違うと、ソフトの形勢判断はたいてい正しいです。
素人目でも詰みさえしなければ、先手の駒得が大きいので先手有利に見えます。
もちろん、ソフトの間違いはあるのですが、その場合はもっと詳しく書くべきだったと思います。

最近はタイトル戦などにコンピュータソフトが評価値や読み筋をコメントしています。
観戦記者はそれらを読んで、大きく評価値が動いた場合はプロ棋士に意見を聞くべきだと思います。
プロ棋士とソフト、どちらの意見が正しいかではなくて、より勝負の本質にせまる観戦記でなくてはなりません。

引用開始

対人間用に戦法では、放っておいてもマシンの性能向上とともに年々自動的に強くなるコンピューターに、すぐ勝てなくなることは明らかなのです
引用終了

これについては同意します。

引用開始

そんな中普通にやってたまたま勝って、
「まだプロが強いか」みたいな対局の方がつまらないですよ
引用終了

たまたま勝つという表現の意図を汲み取れていない気もするのですが、勝負というのは常にたまたま勝って、たまたま負けるようなものではないでしょうか。
将棋は先手有利だと渡辺竜王は言っています。
だから、先手がノーミスで一局を指しきれば後手には勝つチャンスがないわけです。
でも、必ずミスは出ますし、悪くなった方は逆転すべく秘術を尽くします。
その部分こそが将棋の一番面白い部分ではないでしょうか。
プロが強いか、ソフトが強いかではなくて、どちらにも必ずチャンスはあるはずです。
どう見ても弱い方ができが良くて勝つ、そんな勝負が面白いです。

引用開始

米長会長が気づかれていたことですが
コンピューターには穴があります
ロジックに組み込みにくい部分、コンピューターが評価しにくい部分があるということです
引用終了

コンピューターが評価しにくい部分とは何のことを指しているのでしょうか。
不成りについての記述が「我敗れたり」にありましたが、本質的なコンピュータが評価しにくいものではありません。
時間短縮のためにしているだけです。

手順が良くわからなくても、形から長期的な展望を持つ能力は現在のコンピュータソフトにはありません。
渡辺ボナンザ戦における、竜切りの1手のようなものです。
今後も相当期間持てないでしょう。
けれども、将棋は手順も大事だから、長手数読めさえすれば勝敗に関する決定的な要因になるか微妙なところです。

引用開始

ここをプロが研究すれば、もう数十年はプロが戦えるのではないでしょうか?
米長会長はそれほど将棋は『深い』と考えていたのです
将棋はただ単なる伝統的な力比べゲームではなく、ただ形を大事にするだけがプロではなく、
将棋は深く、プロはもっともっと研究し、21世紀の今からでも新しい将棋は作れると思われていたのではないかと思います
引用終了

数十年戦えるかは疑問ですが、コンピュータソフトの特徴をつかんで戦うのは大事だと思います。
渡辺ボナンザ戦のような一局で人間が勝ってくれることは、私の期待するところです。
ただ、コンピュータソフトの思考の特徴というより、バグに類したものを探し始めてはいけないと思うのです。

引用開始

6二玉はただ単にその場でコンピューターに勝つための姑息な策略でも奇襲でもないということです
これからはなるべく長い間コンピューターとプロが対等な立場でお互い研究し合えるように、
プロはコンピュータを研究していかないといけないのです
引用終了

6二玉はそれほどの手だったのかな。
コンピュータソフトに勝つというより、ボンクラーズに特化した作戦のように見えました。
居飛車にされたら困っていたのではないでしょうか。
悪手を指して悪手を指させるといった、泥沼流の勝負術だと思いますが、あれは長く研究できるようなものではないでしょう。

引用開始

プロがそれを怠り、素直に負け続け、将棋はもう人の手による発展の余地がないただの伝統的なゲームだと皆が思うようになれば、将棋に未来はありません

それが会長という立場から抜群に見えていた米長会長の意図をプロが汲み取理、新しい将棋を切り開いてくれることを願っています
引用終了

将棋界の発展になるかどうかはわかりませんが、とりあえずプロ棋士に期待していることは、コンピュータ将棋の解説をして欲しいことです。
floodgateで無数の対局があるのですが、弱い人間の目には凄いのかどうなのか全然わかりません。
プロ棋士がわかりやすく解説してくれないかと思っています。

後ルールの改正をしたらと思っています。
現在の将棋はあまりにも変化が限定されています。
そこで、連珠みたいに、先手後手が2手ずつ指した形を片方が提示して、片方が先後手を選ぶといった方法に変えられないかと考えます。
これなら全然違った戦法が生まれそうです。

それでは。

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