異をとなえん |

予算を減らせと叫んでいる - 日本が短命政権な理由

2012.12.19 Wed

21:37:36

ここ3回の衆議院選挙では、自民党と民主党どちらかが地すべり的大勝利をおさめる展開が続いている。
しかし、小泉政権以後は1年しか政権が続かない。
国民が小泉みたいな「カリスマ溢れる魅力的な指導者」を探し続けているから、カリスマ的な魅力がない指導者では政権が短期になり、選挙で与党が負ける。
そういう意見がある。
そんなことではいけないから、有権者は魅力がない指導者でも我慢しろというわけだ。

私はその意見に反対だ。
魅力のありなしではなくて、政策の目指す方向が間違っているから、政権が続かないと考えているからだ。

日本の政権はずっと短命が続いている。
小泉以後が短いというが、その前だって短い。
バブル崩壊以後は橋本内閣が3年近くで、それ以外は2年を割っている。
バブル崩壊以後はずっと低成長だから政権が短命になりがちだ。
それでは、橋本内閣と小泉内閣の政権が続いた原因は何だったのか。
それは改革を標榜して、予算を削減する意欲を持っていたことだ。
その他の政権で予算を削減しようとする意思を持っていたところがあるだろうか。
どこもないと思う。
だから支持率が落ちまくるので、議員が離反し政権が崩壊する。

国民が望んでいることは、予算削減なのだ。
デフレ環境下において、人々はよりお得な買い物をしようと必死の努力をしている。
国民は政府に対して税金という金を支払い、公共サービスを購入しているが、それは最大の支出品目になる。
だから、政府に対しても、予算が同じならば効用を増やして欲しいし、効用が同じならば予算を減らして欲しいのだ。
ただし、公共サービスの品質を上げることは難しくわかりにくいので、普通価格の低下しか求めない。
増税をするかどうかは関係ない。
まっとうな人間は借金をすれば、最終的に支払わざるを得ないことを知っている。

実際予算削減の努力は人気が出る。
鳩山内閣の事業仕分けは人気があった。
橋下市長の人気があるのは、少なくとも大阪府、大阪市の予算を削減しようとする意思を示していることだ。
今回の都知事選挙では猪瀬氏が400万票を超える歴代最多得票数で当選した。
猪瀬氏は国のシステムの無駄を指摘することに熱心だったし、高速道路の改革で実績を挙げている。
この努力を国民が評価したのだ。

私の目には、国民が望んでいることはほとんど自明なのに、それと反対方向に行く政策を実行する総理が愚かだとしか思えない。
国民の望む方向と反対に舵を切れば支持率は下がるに決まっている。
だからみんな短命だったのだ。

安倍政権も財政支出を拡大すれば支持率は下がる。
安倍政権は10兆円を超える補正予算を提案し、2013年度予算案では71兆円の歳出枠を取り外そうとしている。
歳出拡大の方向に舵を切っているわけだ。
支持率は下がるしかないと予測している。

もっとも、今回の予算増加はいい誘い水になって、成長を促進する可能性もあるとは思っている。
そろそろ経済が自然反転する時期だから、いい一押しになるかもしれない。
ただ結果がすぐに出なければ、国民は失望するだろう。

私が政府に望むことは、とにかく予算を削ることだけだ。
それ以外は全て我慢するつもりだ。
それだけしか望んでいないのに、期待し過ぎと言われれば反論するしかない。

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