異をとなえん |

竜王戦3局目感想

2012.11.09 Fri

21:29:32

竜王戦、ようやく面白い将棋が見れた。
gpsshogiの評価では渡辺竜王が常に優勢だったみたいだが、素人目には恐ろしいほど怖い将棋だった。
特に終盤101手目で1四角の替わりに4七角と打っていると、gpsの読み筋通りに進展しても後手が勝っているのか私にはよくわからない。

2ちゃんねるのスレッドでは次のような読みが投稿されていた。
引用開始

101手目▲4七角のときgpsfish
-1548 [19/42] △3七玉(36)▲2五龍(15)△4七歩成(46)▲同 銀(56)△3四角打▲4八金打△2八玉(37)▲3八金(48)△1九玉(28)
▲2七龍(25)△7八角成(34)▲同 玉(88)△4五角打▲5六角打△2七角成(45)▲同 金(38)△2五香打▲4六角打△1八玉(19)
▲1九歩打△2七玉(18)▲2三角成(56)△1七玉(27)▲4五馬(23)△2七香成(25)▲同 馬(45)△同 玉(17)▲2九香打△2八歩打
▲同 香(29)△1六玉(27)
引用終了

中村九段の解説でも4七角と打てばどうだったかという話だった。
もっとも、その解説では後手が3四角と打つ場面で2八玉と指して一手損している。
だから負けにしているのだけれど、私が後手番で指していれば確実に負ける自信がある。
そんな展開だ。

ソフトの読みの弱点は長手数だが一本道の場合に先を読まずに悪くしてしまうことがある。
人間は一本道の場合ずっと先まで読むことができる。
逆に言うと、得意なのは変化が多すぎて人間には潰しきれないような局面だ。
今回の将棋はそういう変化が多すぎる部分が多くて、人間の読みを上回っているように見える。

渡辺竜王の手には強さを感じた。
二日目の将棋では、gpsshogiの最善手と異なる手は62手目、64手目、70手目、88手目、92手目の5手しかなく、どっちも強い。
88手目と92手目は、gpsshogiは攻め合いでも勝てるのだから勝負しようという感じだけれど、人間は入玉してしまえば勝ちなのだから攻め合いを読む必要はないということなのだろう。
62手目、64手目、70手目については難しすぎてよくわからない。
中盤の形勢の分岐点の判断で、コンピュータソフトと人間のどちらが優っているのかは興味深い。
ただ、それ以後の戦いでgpsと互角に戦えるだけの実力があるのは羽生二冠と渡辺竜王ぐらいで、他のプロは到底及ばない。
第2回電王戦ではその二人が出ない以上、人間の勝ち目は少ないだろう。

羽生二冠と渡辺竜王の二人が他のプロに優っているというのが、なぜわかるかと言うと、ソフトの最善手と手がほぼ一致しているからだ。
逆になぜ他のプロが弱いかというと、ソフトの手と一致しないからだ。
もちろんソフトの手と一致しなくても勝てればいいのだが、負けていては仕方がない。

渡辺竜王とコンピュータソフトの戦いを早く見たい。
そう思わせる一局だった。

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