異をとなえん |

松本さんとgpsfishの対局感想

2013.02.27 Wed

21:57:27

電王戦の前哨として、ニコニコでコンピュータとアマの将棋対局が放送されている。
詰め将棋メモに必要なリンクは全てはられているので参考にして欲しい。
コンピュータに勝ったら100万円の賞金が出る。
持ち時間15分、切れたら30秒の秒読みというルールでは、人間にほとんど勝ち目がないと見ているのだが、善戦していた人がいて驚いた。

善戦した人は松本さんというのだが、ブログのアンチコンピュータ戦略の記事はコンピュータ将棋について参考になることが多いので、よく見ている。
その中で作戦を持って対局に行く話が載っていたので、気になっていた。
対局は事前に用意した作戦がピタリはまって、優勢になった。

アンチコンピュータ戦略(23)

gpsfishがはまるのは思考時間が足りないらしい。
浅い読みの部分で良しと判断してしまう。
もっと時間をかければ手が変わるみたいだが、15分という持ち時間だと悪手の角を打つ。
人間と比較するとコンピュータには危険察知の能力が足りない。
局面の岐路に立った場合、深く読むことがまだできていない。
floodgateの長時間の対局は、いろいろ工夫されているがまだ不十分だ。

もっとも人間は危険察知の能力があるので震えてしまい負けることもよくある。
しかし、震えずに指しているのが常にいいかというとそんなことはない。
30秒では予想通り人間はコンピュータについていけず形勢は悪くなってしまう。
ところがコンピュータは震えないので、自分の読みに自信を持って人間だったら本能的に一発食らいそうな局面に突っ込んでしまい、大逆転の機会が訪れた。

アンチコンピュータ戦略(24)

もっとも30秒で、こんな手読める人がいるのかと思う。
飛車銀桂を捨てているから、最後の局面の必死と自分に詰みがないことを読みきっていなくてはいけない。
当たり前だけど、実戦ではこの局面に勝ちがありますよと教えてはくれない。
ただ、コンピュータの終盤だって完璧というわけではないことを示しているわけで、人間にとっては勇気となる。

最後のセリフが熱い。
「自分、こんな一生に一度の舞台で、千載一遇のチャンスを逃して負けたんですか。本当ですか。」

最後にニコニコにはってあった棋譜をつけておく。

▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀 ▲5六歩 △5四歩
▲7八金 △5二金右 ▲5八金 △4四歩 ▲7七銀 △4三金 ▲6九玉 △3二銀
▲7九角 △4二玉 ▲2六歩 △3一玉 ▲2五歩 △3三角 ▲2四歩 △同 角
▲同 角 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2八飛 △8五歩 ▲4八銀 △2二玉
▲7九玉 △7四歩 ▲6七金右 △6四歩 ▲1六歩 △5八角 ▲3八角 △8六歩
▲同 銀 △7三桂 ▲6八玉 △6七角成 ▲同 玉 △6五歩 ▲同 歩 △同 桂
▲9六歩 △7三銀 ▲4六角 △6六歩 ▲同 玉 △6四金 ▲6七玉 △5五歩
▲6六歩 △4五歩 ▲7九角 △5六歩 ▲6五歩 △同 金 ▲6六歩 △5五金
▲7七銀 △7五歩 ▲同 歩 △6四銀 ▲9七角 △6五歩 ▲7四歩 △6六歩
▲5八玉 △6五金 ▲2七角 △3三桂 ▲1五歩 △7六歩 ▲6八銀 △8四飛
▲7三歩成 △同 銀 ▲6九玉 △6四銀 ▲4九角 △7五銀 ▲1六桂 △8六歩
▲同 歩 △同 銀 ▲同 角 △同 飛 ▲8七歩 △8一飛 ▲1四歩 △同 歩
▲1二歩 △同 香 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 桂 △2三歩 ▲1二桂成 △同 玉
▲1八飛 △2四角 ▲2八香 △6八角成 ▲同 玉 △6七銀 ▲同 金 △同歩成
▲同 角 △1五桂 ▲7八銀 △6六歩 ▲4九角 △6七金 ▲同 角 △同歩成
▲同 玉 △6六歩 ▲5八玉 △6七角 ▲同 銀 △同歩成 ▲4九玉 △5七歩成
▲1五飛 △5八と右 ▲3八玉 △4八と寄 ▲2七玉 △3八銀 ▲1八玉 △1五歩
▲1四銀 △2九銀不成▲同 玉 △3九飛 ▲1八玉 △2六桂 ▲2七玉 △3八飛成
▲2六玉 △2八龍 ▲2七桂 △3五銀 ▲1五玉 △1九龍 ▲1六歩 △2四銀
▲2六玉 △2五香

まで154手で後手の勝ち
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