異をとなえん |

Blunderの将棋が凄い

2013.02.07 Thu

21:57:00

Blunderの将棋の勝ち方が凄かった。
人間が指したみたいな素晴らしい将棋だと思う。

最近floodgateの長時間の将棋の棋譜を見ている
その中で、Blunderは勝負所で時間を大量に使ってくる、うまい将棋の指し方をしていた。
それで実際に強いのだが、時間を使いすぎることで秒読みになって負けたり、あるいは読みが浅くなって負けるような将棋が立て続けにあった。
そこで、着手ごとにリセットして最初から読むのではなくて、前の着手の時に読んだ思考を利用できるように改造をした、と思う。
その結果激指との将棋が素晴らしかった。

激指の敗着は66手目の7六金打ちだが、この手は次の4二角成りで負けになることを見落としている。
実際Blunderは4二角成りで、激指がどう指すつもりなのかわからなくなっている。
思考のログを見ると、評価値193となっているが、読み筋通りに進むと後手の玉は詰んでしまうので、その値のわけがない。
推測するに、評価値を大きく下げないような手、つまり最強の手を指し続けると、評価値は193は維持できるけど、それは詰んでいると主張しているわけだ。
どこかで逃げの手を指すと、当然はっきり優勢になる。
実際、激指は真っ直ぐ負けのコースは回避するが、将棋はすでにBlunder優勢になっていて、95手で終了する。
時間も66手目以降では13分しか使っていない。
激指がその後1時間近く考えているのと対照的なわけだ。

そして思考ログから推測するに、57手目17分28秒考えた6五歩打ちで、直線コースの詰み筋は読みきっているように思われる。
当然そのコースは回避することを前提として評価値計算しているわけだが、激指は真っ直ぐ突っ込んでくる。
激指はどうも10分という思考時間の制限が課されていて、読みきりの筋が把握できていない。
そのため、66手目の7六金打ちで負けにしている。
Blunderは57手目以降、前の読みを尊重して時間を使わず追随していく。
激指が推測できる手を指すときに長考してくれるので、詰み筋を避けた場合の評価値計算がそのつど行われるのだろう。

でき上がった将棋はコンピュータ将棋らしくない一貫性のある将棋だと思う。
人間っぽい。
凄い、素晴らしい将棋だと思う。
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