異をとなえん |

続々:習近平が消息不明だった理由は?

2012.10.10 Wed

21:42:59

文藝春秋の最新号(2012年11月号)に"習近平が消えた2週間「深刻な病状」"という富坂聰氏の記事が載った。
前に書いた記事(習近平が消息不明だった理由は?)で習近平の消息不明だった理由は病気ではない説を唱えているので、興味津々で読んでみた。
しかし、病気という説は述べられているが信憑性がどのくらいあるのかよくわからない。
次期最高指導者が病気であり、それを中国が秘匿しているならば、外国人記者が情報を取れるというのは難しくないだろうか。
うわさレベルの話にも見える。

習近平の消息不明の理由をどう推論したとしても、確固たる事実の前には勝てない。
でもはっきりとした事実が出ないならば、病気が原因であるというのは納得できない。

病気にも二種類ある。
すぐ直る軽い病気と後で問題がある重い病気だ。

富坂氏の話では結構重い病気でふいに倒れるとかあるらしい。
そんな病気にかかっていて党総書記がつとまるのだろうか。
党の最高幹部は習近平の消息不明の理由は当然知っているはずだ。
重い病気ならば次期党総書記の地位を譲るように主張する人が出てくるだろう。
重い病気ならば普通降りるしかない。
そうすると次期党総書記が誰になるかで、今ごろ大いにもめているのではないだろうか。
その争いは外にもれるような気がする。

もう一つ軽い病気の場合がある。
一過性で後を引かないケースだ。
ただ、これだったら発表してもいいのではないか。
アメリカの国務長官に会えない非礼をわびる意味でもそうした方がいい。
中国共産党が秘密主義だとしても隠している意味がない気がする。
どちらにしても、もし本当に重い病気だったら、次期党大会の人事である程度のことはわかるだろう。

消息不明の理由は納得いかなかったが、記事の他の部分は面白かった。

一つは中国共産党の決定権が既に常務委員の手から離れ、中央書記処に移っているという部分だ。
早めに引継ぎを行っているという話だが、これは胡錦濤がすでに実権を失いつつあるという私の推論に合致している。
裏が取れたようで少しうれしい。

もう一つは今回の反日デモ等の政策を行い、書記処を率いているのは、李克強であるという部分だ。
私はこの部分を習近平としたのだが、李克強の可能性もあるのかもしれない。
しかしその場合、次期党総書記はやはり李克強になるのではないか。
非常事態に実力を発揮できない人が最高指導者になるというのは、どうも納得できない。

後、最後の部分に海軍は喜んでいるという話があった。
日本との対立が激しくなって、軍事費の大幅増強が確定したかららしい。
これはある意味納得できる。
つまり、中国は経済が停滞しつつある。
この場合財政政策を発動してカンフル注射を打つのが常道だが、リーマンショックのときは公共投資中心に実行して、現在過剰投資になり苦しんでいる。
だから投資にならない政府支出の増大がしたいわけだ。
軍事費を大幅に増加して景気の回復を図るというのは、まさに今の中国にぴったりの話だ。
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