異をとなえん |

野田総理と谷垣総裁が問われたもの

2012.08.09 Thu

21:20:10

自民党は結局不信任案を提出せずに終わった。
野田総理の「近いうちに信を問う」という言葉を谷垣総裁は信じたわけだ。
二人だけで会談をしているから、具体的な期日についても話された可能性はある。
その場合密約にする必要があったのか。
はっきりと期日を公にした場合、野田総理のレイムダック化は急激に進む。
たぶん消費税増税法案を通したら後何もできなくなる。
それを嫌って期日を確約しないのだろうけれど、それを谷垣氏が認める理由は何なのか。

たとえば衆議院の選挙法の改正案は修正しない方が、次の次の選挙の期日が早くなるだろう。
最高裁が無効判決とか出す可能性もあるわけだからだ。
次の選挙で民主党が負けるのは必死だとしたら、次の次の選挙は早い方が民主党にとって党勢を回復するチャンスが増える。
だから単純に考えれば民主党は選挙法の改正はできるだけ伸ばそうとするはずだ。
自民党はそれに付き合っていたら、民主党はいつまで経っても解散しない。
だから基本は無視する一手だ。

それでは赤字国債発行法案はどうか。
これだって解散して、総選挙後に成立する内閣が対応すればいい問題だ。
資金繰りは10月くらいまでは大丈夫らしいので、直ぐ選挙すれば問題はない。

だから理詰めで考えれば、二人の間で解散期日が確約されたとしたならば、公表できない理由はない。
少なくとも谷垣氏は選挙準備を開始するよう指示を出せるはずだ。
議員の間に選挙が近いという雰囲気が生じれば、議員は浮き足立ち選挙準備が進む。
選挙準備が進むということは資金を投じることで、結果的に選挙が確定してしまうだろう。
だから谷垣氏が黙っている必要はない。

それなのに情報が出てこないのは、確約がないことを意味するとしか思えない。
実際に話し合っている当事者同士では違うのかもしれないが、結果的に谷垣氏がだまされているように見える。
二人とも党内で選挙がある以上、解散をするならそれまでにしたいはずだ。
逆に言うと解散せずに党内選挙があった場合、責任を問われることだろう。
谷垣氏は解散前に自民党の総裁選があった場合、総裁の資格がない。
二人の決断がどういう未来を生むのか、ちょっと楽しみだ。
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