異をとなえん |

続:日本は尖閣諸島に対して具体的な実効支配の行動を取るべきだ

2012.08.03 Fri

21:16:22

なんか書き終わった後だと、いろいろな考えが浮かんでくる。
昨日の記事についても書き残したことが出てきた。
その部分を追加してみる。

基本的に尖閣問題での慎重派は、現状有利なのだから動くべきではないという意見だ。

「尖閣諸島問題:日本からエスカレーションを仕掛ける愚かさ 」には、日本が「有利な立場にあるにもかかわらず(それが崩れる状況が差し迫っているわけでもありませんし)」も動くことが愚かだといっている。

けれども、本当に現状有利なのだろうか。
尖閣諸島に関して日本は上陸することすら満足にできない状態だ。
海底資源の開発などは完全に夢物語に近い。
漁業資源すら、日本の漁業関係者はトラブルを恐れて尖閣諸島近辺の海に行っていないのではないだろうか。
つまり、日本は尖閣諸島に関して得が何もない状況だ。
得が何もない状況が問題なのは、中国も含めた世界から見て日本が本当に尖閣諸島を守る気があるのか疑わしいと見られることだ。
なんらかの利益があれば、その利益を守るために日本が行動するのは当然だ。
でも利益がなければ、あきらめると世界は誤解しやすい。
さらには日本国民だって日本政府が本当に尖閣諸島を守るか疑念を感じる。
だから、日本政府が軟弱だと攻撃する人が多いのだ。
つまり、現状有利という根本認識がおかしい。

そして、具体的な実効支配の行動を全て日本側からの挑発行為と解釈するとしたら、日本は尖閣諸島に対して何の活動もできないことになる。
日本が何も行動しないでいても、中国側が絶対に手を出してこないという判断が理解し難い。
アルゼンチンはフォークランド諸島への侵攻をイギリスが反撃しないと判断したから開始した。
イギリスがフォークランド諸島への軍事的に守ろうとする行動を全然しないから誤解したのだ。
中国が自分に利があると考えたならば、尖閣諸島を実力で支配しようとするのは当然ではないだろうか。
少なくとも、中国は尖閣諸島を自国領だと主張しているのだから。

もちろん日本と中国の間には経済的な関係があるから、中国が尖閣諸島を奪取しても得だとは思えない。
中国政府がまっとうであり、事態をコントロールできるならば、そんなことは起こらないと思う。
しかし、中国軍はどうか。
中国軍は日本の旧軍に似ているというのが私の持論なので、日本陸軍が満州において勝手に侵略を始めたように、中国軍も政府のコントロールを無視して尖閣諸島に侵攻する欲望を抑えられなくなる可能性がある。
奪取が容易であると見るならば必然かもしれない。

それでは、なぜ日本は今行動しなければならないのか。
昔だったら中国の軍事力が日本をはっきり上回り、中国が日本に絶対勝てるような状況は予測できなかった。
だから先延ばしにすることができた。
けれども中国の現在の成長を考えれば、中国が日本の軍事力を上回ることは確実だろう。
そうすると何らかの紛争が発生した場合、日本の損害が増えていく可能性が強い。
だから損害が最小限のうちになんらかの決着をしておきたい。
戦闘が起こる場合相手が弱いうちの方がいい。

結局、日本が何の行動もせず、軍事的バランスが確実に崩れていく状態で、中国が絶対に何の行動を起こさないという仮定は、成立しないと思う。
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