異をとなえん |

続:GPS将棋をプロ棋士が分析する

2012.06.21 Thu

20:41:54

昨日の番組を全部見たので、感想を書く。

GPS将棋のログを見た上での意見が聞きたかった。
GPS将棋のサイトのコンピュータ将棋選手権の棋譜の部分にGPS将棋の評価値と読み筋が載っている。
そのログを読んだ上でのプロ棋士の意見があれば、より深みが増したと思う。
たとえば、第2局目習甦との対戦の後半84香と指した場面で、GPS将棋は飛車が逃げると読んでいた。
それで互角に近いと。
習甦は逃げなかったのだが、プロ棋士の意見も逃げるで、形勢としてはむしろ習甦逆転したのではないかという感想だった。
そこで読みに対する意見を聞きたかった。
この将棋は序盤のわけのわからなさが面白いだが、GPS将棋と習甦は互いにほぼ互角と見ていた。
人間は感覚で判断しているのだが、その判断が本当に正しいのか。
駒をかなり交換しているので、もう感覚より読みが優先している局面だろう。
そうすると人間の感覚よりコンピュータの読みの方が優っているようにも思う。

今回の放送でGPS将棋の決勝戦の対局全て見たのだが、下位4つのソフトと上位4つのソフトの間の力の差を感じた。
習甦の対戦は最後にGPS将棋が終盤力を発揮して、スパッと切り捨てているが、その他の3つのソフトは段々と形勢に差がつき、大差で終わってしまっている。
一手違いにもできなかったのは、やはり力の差だろう。
もっとも上位3つのソフトの対局も完勝に近いと言えば近い。
コンピュータソフトは詰むや詰まざるやになりにくいのかもしれない。
一手違いでも詰む方はどうしても避けてしまう。
そうすると局面としては大差になってしまうのか。
あまり根拠はなくなってしまったが、それでもなんとなく力の差を感じる。

全般的な検討ではコンピュータ将棋の序盤の違和感を語っている感じがした。
コンピュータ将棋びいきからすると、コンピュータの序盤の違和感は時間の少なさが原因だと思う。
深く読む時間がないために、どうしても浅い読みになる。
人間は序盤読みではなく感覚で指しているのであまり時間は必要ないが、コンピュータは読みだけで指しているので、時間の少なさが手の悪さに直結するのだろう。
しかし、人間との対局では時間が大幅に与えられるだろうから、それほどおかしな手は指さなくなる。
実際米長ボンクラーズ戦では、完全に定跡から外れたにもかかわらず悪手を指さなかった。
時間さえ与えられれば、序盤の問題をコンピュータは克服できると思う。

番組全体では、不手際もあったが非常に面白かった。
もっとも私の興味の焦点はコンピュータ将棋なので、コンピュータ将棋の検討をお願いしたい。
実際コンピュータ将棋には、一見悪そうなのだが結構難しい局面も多いので、そういう将棋の検討がうれしい。
とりあえずGPS将棋の残りの3局を待っている。
このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る