異をとなえん |

第22回コンピュータ将棋選手権の見所紹介

2012.05.07 Mon

21:09:20

ニコニコ生放送が長時間なので、見るべき部分にすぐにいけるように時間指定したリンクを作ってみた。
簡単な感想をつけている。

激指対GPS将棋

先手居飛車穴熊後手四間飛車穴熊。
GPSは自分の方が苦しいと思っていたが、激指の65手目の41飛が緩手で逆転する。
激指はこの手を1秒で打っていて、どうも時間管理に問題を感じる。
1秒で悪手を打っている将棋は他にもあり、打ち切り将棋の難しさだろう。
GPS将棋の方が激指よりも若干レベルが高い。

激指対ツツカナ

角換わり腰掛銀。
レベルが合っているせいか、見ごたえのある一局。
24角から端攻めを見る手段がうまくてツツカナが勝利する。
互いに妙手好手が続出して、解説の西尾プロも感心していた。
しかし、端攻めが決まった時点で、ツツカナが読みきっているのではないだろうか。

習甦対ponanza

ponanzaが雁木風に指していく。
意味不明な五1角だけど、実は深い意味があったという解説が面白い。
ponanzaが優勢な将棋との解説だったが、複雑な詰むや詰まざるやの戦いを習甦が制する。
122手目の54銀が詰めろだが、同金、同歩、74銀が全て詰めろ逃れの詰めろになった所が凄い。
放送の中では一番の名局ではないだろうか。
レベルに差があると弱い方がつまらない手を指して自滅しているように見える。

Puella α対ponanza
ponanzaの角交換型の右玉
Puella αが入玉を目指すがponanzaが詰ます。
ponanzaのふわふわした将棋を西尾プロもうまく解説できない。

ツツカナ対GPS将棋

相がかり戦。
ツツカナに2局目ような切れ味がないというのが西尾プロの評だった。
いつのまにかGPSが勝ちになっていた。

GPS将棋対Puellaα

正統的矢倉戦。
解説の西尾プロによると、75歩、同歩と交換してから、25歩の手が深いらしい。
twitterで次のようなつぶやきがあった。

引用開始

今日はGPS-プエラ戦の75歩同歩25歩がとても衝撃的だった。派手な手ではないけど、あの間合いの取り方はすごい。またまだ将棋の可能性はあるんだな、と勉強になった。
引用終了

もっとも私には意味がよくわからないのだが。

60手目の77歩をすっぽかし72歩に成った手がうまくて後手が良くなったという解説だったが、GPSの読みではまだ悪いらしい。
ただし、GPSは入玉模様の将棋はよく理解していないみたいなので、信憑性には欠ける。
その後GPSがうまく指し、入玉を確定して勝勢になる。
しかし、時間が少なくなったのと入玉模様の将棋が苦手なことから悪手を指して逆転され、時間切れ負けをきっする。

GPS将棋対ponanza

ponanzaが後手番でやはり雁木風に指す。
GPSの39手目の87香が1秒で指したけれど悪手だったようだ。
しかし、ponanzaも60手目の59銀が2秒で指した大悪手で負ける。
優勝を賭けた対局だったが、どうも一番の凡局だった。
両方ともなんかバグっている感じがする。

ツツカナ対Puella α

時間が余ったので二位決定戦も解説した。
横歩取り戦。
ツツカナの方が良さそうという話だったが、いつのまにかPuella αが勝っていた。

全体的に去年からさらにレベルが上がっている。
解説の西尾プロは次のような感想を述べている。

引用開始

コンピュータ将棋選手権をご視聴頂いた皆様ありがとうございました。私の感想を一言で言うと、つよすぎワロタwwwって感じですww
コンピュータ将棋に頭を破壊されました。奴らはヤバい。
引用終了

しかし、上四つと下四つの間に若干差を感じる。
ただ、習甦対ponanza戦で下四つの方が勝つように、それほど大きな差ではない。
難しい詰むや詰まざるやの戦いでは、指し運に恵まれた方が勝つ感じだ。
けれども、GPS将棋は上四つの中でも抜き出ていて、相手の読みのレベルを一回り上回っている。
GPS将棋の評価値を見てみると、必ずしも常にいいわけではないようだが、それでも完勝しているように見える。
優勝しても当然だろう。

今後のコンピュータ将棋のことを考えると、やはり入玉模様の将棋の克服が第一の課題だろう。
レベルが高くなると、千日手とか持将棋になるとかが将棋の本質かもしれない。
より強くなるためには、その部分の強化が必要だ。

それとコンピュータ将棋選手権では25分打ち切りで戦っている。
時間をどう使うかも今後重要な要素となるだろう。
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