異をとなえん |

QE3政策についての感想

2011.10.24 Mon

20:58:30

ドル76円前半、米QE3観測で幅広くドル売り

QE3は実行しないという予測が覆されつつあるようだ。
先週の円の最高値は日本の先行きが少しよくなる前触れでないかと見たが、実際にはQE3の実行観測が流れたせいかもしれない。
為替相場の先行きなど予測不可能でも、後付けの理屈ならいくらでも作ることができる。
インフレ予測があるかぎりQE政策の再実行は難しいという話だったが、景気が悪ければなんでもするというスタンスらしい。

引用開始

 QE3観測について、市場では「米国で景気回復がはかばかしくないため、QE3に踏み切る可能性が出てきた」(サザ インベストメント、カスタマー事業部の森宗一郎部長)と受け止める声が出ている。
引用終了

QE政策には懐疑的である。
前の政策がある程度効いたように見えたのは、新興国の経済を刺激したからだ。
しかし、新興国の経済も過度の成長に耐えきれなくなりつつある。
エサを大量に突っ込まれている家畜でも、限界を越えれば食べることができなくなるようなものだ。
アメリカの不動産も低金利に反応していない。
新興国の経済も現在の微妙な状況では反応できない。
今唯一刺激に反応できるのは日本経済だけかもしれないが、短期的な円高は輸出産業を抑えこんでしまうために、プラスマイナス0に近い。

それでも、金融を緩和すれば景気は良くなるという、リフレ派の信念に従ってQE3は行なわれるのではないかと思う。
本当に実行して景気が良くなるならば、それは世界経済にとっても良いことであるし、日本経済にとってもアメリカの真似をすれば景気が良くなるかもしれないという希望が持てる。
逆に失敗すれば、通貨を印刷すれば景気が良くなるという、私にはあまりにも単純過ぎると思う理念が否定されることで、学問的には面白い結末が下されるだろう。

QE3によってドル安に変化するかどうかも疑問だ。
新興国やEC圏に資金が流れなければアメリカ全体としてはドル安にならない。
円だけに対してドル安になったとしても、アメリカ経済全体を押し上げる力になれるかは疑問だろう。

現在ドル安に振れたのはQE政策にはドル安になる力があるとみんな信じているためだ。
その期待によって相場は動いた。
その期待があるうちは、QE政策の有効性もまだ残っている。
けれども、十分にその効果を発輝できなければ、段々と期待を失ってくる。
そういう意味で最後のチャンスだろう。

QE政策は野球の打撃と同じで3回まで振ることができるらしい。
参照:かんべえの不規則発言2011年10月21日付けの記述
でも、3回失敗すればアウトだ。
正念場を迎えている。
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