異をとなえん |

アジアカップ優勝

2011.01.31 Mon

14:33:51

日本、アジアカップ制覇。
4度目の優勝はアジアの国の中で単独トップ。
韓国に勝って、ある意味燃えつきていたので、オーストラリア自体に勝ったことに、それほどの感慨はない。
でも、まあうれしい。

** 試合経過

オーストラリア戦の試合自体は押されていて、負けたとしても全然おかしくなかった。
日本はパスがうまく回らず、外で持たされているだけで、中に切り込めない。
たまに、中に入っていっても、ミスで簡単に取られてしまう。
ボールがつながらないのは、日本の疲れもあるだろうけれど、オーストラリアの守備が固いこともあったと思う。
オーストラリアは日本よりも走っているチームだということを考えると、単純に力負けしていただけかもしれない。

日本の攻撃が機能しないのに対して、オーストラリアは単純にロングボールを放り込んで、それを拾う作戦で好機を作り出していく。
再三のオーストラリアの好機をゴールキーパーの川嶋がなんとかはじき出す。
実に日本は苦しかった。
ただ、見た目ほど差はないと感じる。
オーストラリアの守備陣は崩し切れなくとも、時々日本もゴール前にボールを運んでシュートまでゆく。
ゴールポストとボールの距離はオーストラリアが攻めているときの方が近いけれども、危険度ではそれほど違いはない。

決着は延長戦後半、長友が左サイドから折り返して、代わって入った李忠成がボレーシュートを決めた。
オーストラリアのデフェンスがマークについてなかったのはミスだろうけれど、それでもいいシュートだった。
2ちゃんねるでのコメントが印象に残る。

引用開始

9 名前:名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2011/01/30(日) 02:53:23 ID:i5qTS2xR0

ヨハン・クライフ       「ボールを動かせ、ボールは疲れない。」
アルベルト・ザッケローニ 「長友を動かせ、長友は疲れない。」
引用終了

長友は実際によく走って素晴しかった。

** 勝利の原因

日本がオーストラリアに勝った理由は後智恵で考えてみると、オーストラリアは決勝戦に来るまで楽をし過ぎていた。
体格差があるからアジアの国に対しては、がっちり守ることができる。
そこに持ってきて、チームの基本戦術を堅守速攻にしているから、点を取られることが少ない。
決勝戦に来るまで、失点1だということは、このチームの性格をよくあらわしている。

予選リーグは点を取られなければ、ほぼ確実に決勝トーナメントに進むことができる。
実際、オーストラリアは、1戦目のインドは実力差で簡単に勝利、2戦目の韓国は1点先制されて、ここだけは必死だったと思うがなんとか一点を返して引き分けに持ち込む。
3戦目のバーレーンは、もう引き分けでも決勝トーナメント進出は決まっているので必死になって得点をする必要はない。
結局、前半1点取って勝負を決めてしまった。
決勝トーナメントに入っても苦労したのは、イラク戦1試合だけだった。
90分戦っても、0対0のまま決着が着かず、PK戦になる直前ぎりぎりにようやく1点取ってオーストラリアが勝利した。
準決勝のウズベキスタン戦は少し力の差があったと思うが、オーストラリアが早めに1点取り、バランスが崩れたこともあって楽勝した。
まとめて見ると、オーストラリアが必死になって得点しようとがんばったのは、韓国戦で点を取られた後とイラク戦ぐらいだろう。
後はがっちり守っているだけで良かった。
それが得点力を弱めたのだと思う。
日本が苦労して、ようやく決勝戦まで進出したのと対照的だ。

日本は急造のデフェンス陣ということもあって、連係が弱い。
そのため守備力が弱く、今大会は相手に先行されることが多かった。
ただ、先行されても日本の攻撃陣の力があれば、点は取り返せた。
それが、日本の攻撃は必ず点を取れるという信念に結びついた。
守備も試合を続けるにつれて、段々向上していった。
決勝戦はその努力が、相手を0点に押さえさせ、最終的な決勝点につながった。

** 未来への展望

オーストラリアも、これで点を取られないだけでは勝てないことに気づく。
得点力を向上するために、どうすべきかを探求し、同時にそれは守備力を下げることで、どうバランスを保つかに苦心しなければならない。
でも、それらの努力が少しずつレベルを引き上げていく。
次期アジアカップ開催国はオーストラリアだ。
開催国の面子にかけても、チームを強化してくる。

苦戦続きだったせいか、アジア全体のレベルが向上したような気がする。
サウジアラビア戦以外は全部1点差か、引き分けだった。
それでも勝ち進んだ。
トルシエジャパンの時の優勝が、楽勝だったのと比べれば、ずっとアジアのレベルは高くなっている。
それでも、ここ6大会で日本が4回優勝したのは、日本がアジア最強であることを名実ともに示している。
それに対して、アジア各国は日本を倒すことに必死になってきた。
今回の大会で韓国とオーストラリアに勝利したことは、この二つの国にとって絶対に刺激になったはずだ。
他のアジアの国が強くなれば、日本も強くなっていける。
南アフリカワールドカップでのベスト16は、その結果だろう。

そして、強くなることによって、日本のサッカースタイルが見えてきた。
全員で守って、全員で攻撃する。
守備は相手に攻めこまれると、ずるずる下がってしまうけれど、ボールの持ち手に対して数的優位を作りだすことで、なんとか点を取られることを防ぐ。
攻撃も個々が責任を持たないと、誰もシュートを打てないサッカーになってしまうけれど、きれいにパスがつながると、本当に美しいゴールが決まる。
たぶん、日本はそんなサッカーが好きなのだ。

日本らしく戦い、優勝した。
ワールドカップでも少しずつ成績は上昇している。
サッカーファンにとっては本当に素晴らしい、この20年だった。
願わくは、まだ進歩が続き、さらに楽しい試合を見ることができるように祈る。
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世界経済に関するスケッチ

2011.01.28 Fri

04:28:58

商品価格が上昇している。
リーマンショックの原因が資源価格の上昇とするならば、今回の資源価格の上昇も不況を起こすだろう。
資源価格の上昇に焦点をあてて、世界経済の先行きについて、つらつらと考えてみた。

世界経済を一つとしてとらえたとき、その特徴はどうなるだろうか。
まず、最初に挙げられるのは、中国を始めとした新興国の台頭だろう。
中国の鉄鋼生産は約6億トンと急激に増加した。
ほんの少し前、世界の生産量合計が同じくらいだった時代から見ると大変な上昇である。
中国はその人口に見当った消費と生産を担うべく、経済が急激に成長している。
中国だけではない。
インドの成長も著しい。
10億を越える人口を持つ二つの大国の成長は、世界経済を急激に変化させている。
インドの経済はまだ小さいが、中国の経済は日本を越えて世界第二位のGDPを持つ国へと変化させた。
そして、10%近い高度成長はまだ続いている。

中国は膨大な資源を世界中から貪り食い始めている。
世界のあらゆる国々に進出し、投資をし、資源を輸入している。
そして、リーマンショック後の商品価格の下落はとうに終わり、今やリーマンショック前の価格に戻ろうかという勢いだ。

経済と資源の関係はどうなるだろうか。
技術に根本的な変化がないと仮定すれば、GDPの合計と利用できる資源の量には、ほぼ一定の比例関係が成り立つだろう。
石油、石炭、天然ガスなどは価格によって需要が変化するだろうけれど、大きな関係で見て、まあ一定と仮定する。
その場合、経済規模が大きくなるにつれて、資源も同じスピードで開発を続けなければならない。
しかし、これは短期的には難しい。
石油みたいに枯渇が心配され、開発量を増やせない不安の資源もある。
世界全体の成長率は去年4.75%と5%近いみたいだが、資源の開発が追いつかなくなりつつある。
それが今の価格の上昇だ。

経済成長の速さに資源開発が追いつかなければ、強制的に経済成長が抑えられる。
理屈から言えば、資源開発の速度に合わせて経済は成長するはずだ。
素の経済成長率が5%だとして、資源開発の速度が3%とすれば、実際の経済成長率は3%になるということだ。
実際の経済はこんなにうまくはならない。
経済が急激に成長すれば、資源価格は急激に上昇し、経済は打撃を受けて不況に近づく。
その結果、資源価格は急落し、それによって景気は持ち直して、経済は再度成長を開始する。
二つの振り子が互いに影響を及ぼしながら、複雑な運動をするようなものだ。

第二次石油ショック以後、資源価格はどちらかというと安い状態のままだった。
余剰が存在しているので高くならないのだ。
経済は資源による制約がない状態で成長できていた。
それが、資源の制約がある状態へと変化した。

資源を消費する国の成長は一定ではない。
今の状態では、先進国の成長率は低く、新興諸国の成長率は高い。
資源価格の上昇がどのように影響を及ぼすかは、わからないが、先進国の方に厳しく働く可能性が強いかもしれない。
問題は先進国の成長率が下がれば、需要が減り、輸入が減ることだ。
先進国、特にアメリカの消費が世界の成長の原動力だったとすれば、その消費が減り、輸入が減ることは、世界の成長率を下げることに他ならない。
リーマンショック後のアメリカの不況が世界に伝播したことだ。

好況と不況を繰り返しながら、世界経済の成長が資源開発の成長と同期することはありうるだろうか。
それは疑わしい。

リーマンショック後の不況は各国の政府の財政支出の大幅な増強によって克服したけれども、回復したのはそれだけが理由ではない。
資源価格の急落によって回復した面も多分にあったはずだ。
資源価格が元に戻るにつれて、再度需要は減少を開始する。
先進国の経済が弱く、新興諸国の経済が強いとすれば、この現象を繰り返すことによって、より新興諸国の資源消費量は増えていき、資源価格の変動の影響を受けやすくなる。

中国を新興諸国の代表とすれば、先進国の需要が減少するから、中国の輸出はより難しくなる。
資源価格が上昇するから、輸入額は増えていく。
この状況は問題だ。
何が根本的に違うかと言うと、資源に制約がない状況のもとでの成長を仮定して動いてきた経済が、それを下回った成長率になれば、経済はうまく動かない。
10%成長を仮定して借りた借金は、5%成長では返せない。
不良債権が大量に発生して、資産価格が大幅に下落する。
ただでさえ、中国はバブルが発生している面が強いのに、資産価格が下落に転じれば、成長は大幅に減退するだろう。

中国経済がバブルという固定観念が強いせいか、どうも結論がその方向に傾きやすい気がする。
ただ、中国経済が大きくなるにつれて、資源の制約はより強くなってゆく。
中国の経済が資源の消費量が極めて大きいことを考えれば、中国経済の成長はどう考えても世界の利用できる資源の成長に同期するしかない。
商品価格が簡単に上昇するということは、資源の制約がすぐそこに来ていることを示している。
資源の開発が直線的な物ではなく、でこぼこしやすいことを考えると、経済成長もでこぼこしやすいのは確実だ。

実際はもう少し違いそうだ。
前の石油ショックは二度起こった。
二度目の石油ショック後は、資源の制約が起こらない所まで世界の成長率が下落した。
今回の状況も同じ可能性がある。
今回の資源価格の上昇によって不況が発生すれば、世界の成長率は同じように資源の制約が起こらない所まで下落する。
その場合、先進国と新興諸国の間で、成長率をどう分配するかは、予測が難しい問題になりそうだ。
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サッカー日本対韓国戦感想

2011.01.27 Thu

03:11:18

韓国にPK戦で勝利。
興奮し過ぎて、なかなか寝つけなくなってしまった。
一回寝て、ようやく落ち着いてきたので、感想を書いておく。

試合は韓国が積極的に攻めてこない、意外な展開で始まった。
意外と思ったが、やはりイラン戦での120分間の激闘が響いていたのかもしれない。
あるいは、後半勝負と考えて力をセーブしたのか。

先取点は韓国が取る。
ペナルティエリアでパクチソンを倒してしまい、それでファールを取られ、ペナルティキックで決められる。
どうも、今日の審判は接触があると簡単にファールを出す審判みたいだ。
まあ、ある意味予想通りというか、今回の大会相手に先行される試合が多かったし、守備が不安定なので仕方がない。
好調の攻撃陣に期待する。
実際、すぐに日本が攻勢となり1点を取り返えす。
本田がボールを持って韓国守備陣を引き付け、それを追い越した長友にスルーパスを出し、長友がゴール前に入りこんだ前田にパスを出して、前田がゴールを決める。
本田、長友、前田と渡ったゴールは、今大会でもっとも美しいゴールといってよく素晴しかった。
その後の前半は日本が韓国守備陣を縦横無尽に切り裂いて、韓国ゴールをおびやかす。
もしかしたら、韓国の守備陣はざるなのかと思った。

しかし、後半に入ると膠着状態に落ち入る
前半の日本の優勢は、日本の運動量が落ちたせいか、韓国の守備陣がうまく補強されたせいか、よくわからないが終わってしまった。
ただ、韓国の攻撃も得点の気配を感じさせない。
韓国の攻撃は単調すぎて、普通に守備をしていると簡単に防げるのだろう。
だから、インドに山のようにシュートを放っても、後一点が取れないことになる。
ゲームはそのまま一進一退が続き、90分の戦いが終わり、延長戦に入る。

延長戦前半、審判の判断でペナルティキックを日本がもらう。
本田が真中に蹴って、キーパーに止められるが、はじかれたボールを日本が詰めていて得点した。
ファールはペナルティエリアの外のような感じをもしたが、最初の時の日本のペナルティキックも嘘くさかったので、帳消しな感じだ。

日本は一点リードした後、受け身に回り段々押し込まれていく。
10年以上日本戦を見た経験から、これは失点するパターンだなと思っていたが、案の定後半最後に追いつかれる。
ただ、PK戦で決着を着けることになるのは完全に予想範囲内だったので、そんなに動揺はしない。
PK戦で勝てばいい話である。
実際、選手もそんな感じでいたようだ。

PK戦は韓国が3本外してしまい、簡単に日本が勝利した。
少し意外だった。
韓国もプレッシャーが強すぎたか。
ただ、最終的には一点を返すのに力を注ぎ過ぎたのが原因だと思う。
なんとか同点に追いつくために、全精力を注ぎPK戦での体力がなくなったのが真相だろう。
それがPK戦での敗退につながった。

全体的に考えれば、韓国の戦い方はカップ戦に向いていない。
あまりにも一戦一戦に力を注ぎ過ぎている。
その割に得点力がないから、猛烈に疲れる。
それがずっとアジアカップを奪取できない結果をもたらした。
全体を通したスケジュール管理、手を抜いたというか効率的な戦い方が求められている。
韓国が今回の日本戦の敗北によって、そのへんを真剣に考えてくれればと思う。

オーストラリアオリンピックの前、日韓でオリンピックチーム同士でのホームアンドアウエイでの親善試合があった。
中田英寿がいたころだが、両方とも韓国に圧勝した。
その理由は、当時の韓国のオリンピック世代はプロ化されていなくて、大学生中心のチームだったことにある。
この敗北は韓国に大きな影響を及ぼし、オリンピック世代のプロ化が推進されていくことになった。
現在では、韓国のその年代はヨーロッパに広く進出している。
日本への敗北が韓国を大きく変えた例だ。

日本が韓国に勝ったことは、韓国にとっても真剣に自分たちのサッカーについて問い直す契機になるはずだ。
アジアカップが奪取できないことに対しても、本格的にどうしたら取れるかを考え始めるだろう。
力任せに勝利するのではなく、創造的にプレーしていかなくてはならない。
それは日本を勉強することであり、アジアカップで日本にどうやったら勝てるかを追及することだ。
相手を倒す努力は、相手に対する理解を促進する。

韓国選手が得点を取った後、日本を侮辱するパフォーマンスがあったことがわかった。
それでは勝てない。
自分たちより強い相手に勝つには、まず相手が自分たちより強いことを認め、その強さに敬意を払わなくてはならない。
相手を馬鹿にしているようでは、決して勝てないのだ。
今回の韓国選手の愚行が、そのことの理解に役立つことを願う。

韓国が日本を理解して強くなれば、アジアのサッカーはより盛り上がってゆく。
日本もまたそれに対抗するために強くなれば、最終的には日本もワールドカップ強豪、そして優勝を目指せるかもしれない。
今回の日本の勝利に、未来のそんな希望をみいだした。

もっとも、その前に韓国は選手に怪我をさせるのをやめて欲しい。
香川が骨折なんて悲しすぎる。
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恩返しのための戦い - 韓国戦前夜

2011.01.25 Tue

02:41:13

土曜、韓国イラン戦を見て夜更かしする。
朝寝不足気味になり、日曜夜22時で早めに寝る。
月曜は朝早く起きることになり、やはり時間が経ったら眠くなって、昼寝をする。
結果、調子が悪くて、頭が動かない。
文章を書く気にもなれなくて、ぼけっとしていた。
とりあえず、思ったことをそのまま書く日記モードである。

韓国イラン戦は、延長戦ペナルティエリアのすぐ外から、韓国がシュートを決めて勝った。
デジャブーというか、日本対韓国戦で何回となく見たような一発だった。
トルシエ監督の時代、まだ実績を上げていないにも関わらず、サッカー協会と衝突が続いて、解任が噂されるようになっていた頃のことだ。
韓国との親善試合が行なわれて、河錫舟が同じようなシュートを放ち、その一発で日本は沈んだ。
私はトルシエびいきで、日本は強くなっていると思っていた。
だから、あの一戦だけは絶対に勝つと信じていたので、韓国に負けて本当にショックだった。
あれ以上の敗戦ショックはない。
あれからは、勝負は水物であり、時の運だと悟るようになった。

しかし、韓国は強い。
今回のイラン戦でも、

参照:韓国戦
引用開始

早めにロングボールを最終ラインの裏に放り込み、こぼれたボールからシュートに持ち込むという伝統的かつ単純きわまりない作戦。
引用終了

だったと思う。
識者からは古くさい作戦と馬鹿にされているが、韓国はずっとそんな感じで戦い、実績を挙げてきた。
体を張って、ボールを競り合っていく。
今回の試合もパクチソンの八面六臂の活躍が目立った。
試合中いたる所で見ていたような気がする。
そういう体力自慢の選手によって勝ったわけだ。

ただ、ワールドカップやアジアカップの成績を考えると、あの戦い方が短期戦で本当に有効かどうかは疑わしい。
アジアカップでは、4ヶ国で実行した最初の2回は優勝したが、それ以降は全然ぱっとしない。
1990年以降は決勝戦に進出したこともない。
ワールドカップで1986年以降連続出場している国が、こんなに成績が悪いのは短期戦で問題があるからと思われる。
ワールドカップも2002年の日韓ワールドカップまでは1勝すらできなかった。
つまり、短期戦においては、あの戦い方をコンスタントに続けることが難しいことを示している。
何試合もやる内に疲れが溜って、足が動かなくなるのではないか。

そして、明日は日本対韓国戦である。
ここ数年日本は韓国に負け続けているが、全ては親善試合だった。
本当の勝負はない。

実際全ての歴史を通じても、日本と韓国との本当の勝負試合は、ワールドカップ出場をかけたメキシコ大会の最終予選の時だけだったと思う。
あの時はホームアンドアウエイによる韓国との一騎打ちで、時間の長い一試合のようなものだ。
アジアカップでは、ほとんとぶつかった事はないし、ワールドカップの予選もリーグ戦だから一対一で勝敗を決めるようなものはない。
フランスワールドカップの時も1勝1敗で両方勝ち上がった。
本大会では当然当たるわけがない。
東アジア選手権もリーグ戦だし、雰囲気として日韓の親善試合の延長と言う感じだ。
前回のアジアカップの対戦は、アジアカップでは本当に久し振りの対戦だけど、3位決定戦ではやはり本気になれない。
今回の勝負はトーナメントの戦いであり、どちらも言い訳は許されない戦いだ。
これは本当の大勝負だ。

準々決勝で、オーストラリアはサイドからのクロスをヘッデングで叩きこんだ。
韓国はペナルティエリア前から体力で上回って勝負を決めた。
日本はデフェンスのかすかな穴にパスを通して、得点した。
三者三様に、自分たちらしいサッカーをした。
当然ながら、自分たちの戦いを貫けないチームは勝てない。
日本は今までの方法を貫ぬいて韓国に勝たなければならない。

韓国サッカーは日本サッカーの大恩人である。
日本が弱い時代もずっと手を抜かず、何回となく戦ってくれた。
その結果が日本の大幅な負け越しだ。
韓国が日本に勝つことに特別な感情を持っていたからとも言えるが、少し強い相手が本気で戦ってくれるのは最高の勉強法だ。
日本は韓国を目指して戦い、そして強くなってきたのだと思う。

韓国は強い。
それを認めた上で、敬意を持って韓国と戦おう。
ライバルがいなくては、強くなれない。
アジアがサッカーで弱いのも、強い国が少ないからだ。
韓国が日本に勝ち続けるようでは、アジアは強くなれない。
日本が韓国に勝ち、韓国が日本を倒すために、必死に工夫するようになって、始めてアジアはサッカーが強くなれるのだ。
日本は恩返しのために韓国に勝たなくてはならない。
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日本対カタール戦感想

2011.01.22 Sat

01:53:47

昨日はさぼってしまった。
どうもサッカーのことで睡眠が足りない気がする。
今日もサッカーの試合が気になる。

** カタール戦前

日本対カタール戦、順当に考えれば日本の勝利は固いのだが、一発勝負で何が起こるかわからないと思うと、いろいろ気になってくる。
カタールチームは帰化した外国人が中心だから、昔の弱かったのは関係ないらしいと聞くと不安になる。
ファン心理は大変である。

もっとも、前回のサウジアラビアは簡単に戦う意識を喪失してしまった。
中東の人はムダな戦いをしないのかもしれない。
日本人だと、勝てなくとも1点だけは取るとか考えそうなものだけど、そういうのは意味ないと考えてそうだ。
カタールもそういう意識だったら、意外に楽な試合になる可能性もある。

カタールは開幕戦では負けたけど、2点目を取られた後はカタール人の観客はすぐ帰ってしまったらしい。

開催国の初戦黒星に思う

引用開始

 そして後半32分、ウズベキスタンに追加点。カタール守備陣の不用意な横パスが前線に走り込んでいた相手選手に流れる。よりによってジェパロフだった。ウズベキスタンのキャプテンは、迷わずダイレクトで左足を振り抜き、ボールは一直線にゴールに吸い込まれる。決まった瞬間、宙返りをして喜びを爆発させるジェパロフ。だがカタールにしてみれば、何とも脱力感漂う失点であった。これをきっかけに、地元の観客はどんどん席を立って引き上げていく。タイムアップのころには、バックスタンドの半分くらいがすでに空席になっていた。
引用終了

でも、その気持ちはわかる。
私もドイツのサッカーワールドカップではブラジル戦前半だけで、後半見る気力を失ってしまった。
必勝の信念がなければ負け試合を見ているのは辛い。
ジーコが監督の時はサッカーの試合自体が面白くなくて、ダメだった。
自分がサッカーの内容を理解しているとは思えないのだが、ボールの繋りが悪く感じるのか、つまらない試合が多かった。
中国でのアジアカップでの劇的な優勝以外に、ジーコが監督の試合で楽しめた試合はなかった。
結局、ジーコが監督の時はワールドカップに出場できさえすれば、全て許すという、期待ゼロの態度で観戦していた。
でも、期待ゼロでは面白くないな。
やはり、熱くなって試合を見なければいけない。

トルシエの時も、オシムの時も、試合自体は面白かった。
今回のアジアカップも試合自体は面白い。
サウジアラビア戦も点を取った時の連係は素晴らしい。
きれいなコンビネーションだ。

岡崎の1点目のうまい飛び出しや、真中を強引に切り裂いた3点目。
前田の両サイドからのクロスをキーパーの前でちょこんと合わせた点など本当に楽しめた。

とにかく、カタール戦前、興奮状態で待っている。
試合後、どう感じているだろうか。
負けると本当にがくっとしてそうだ。

** カタール戦後

熱い試合だった。
前半カタールは普通にいい試合をしていて、日本よりうまく見えた。
日本の攻めが効いている部分もあったけれど、カタールの攻めも効果的で、点を取られても仕方がない場面が前半から続いていて、全然安心できない。

日本っぽい不安定な守備が続く。
別にそんなに多く点を取られているわけではないのだけど、日本は攻められていると、どうも守備が不安な気がしてならない。
そして、案の定カタールに点を取られる。
ただ、日本もすぐに点を取り返して、前半は同点のまま終わった。
詳しいことはわからないけれど、日本のチームが研究されていて、日本の弱点をうまく突かれているイメージがある。

後半吉田が2枚目のイエローカードをもらって退場し、そのフリーキックで1点先行された。
この試合あの点の取られ方だけは納得がいかない。
キーパーがゴールポストの中で守備しているというは、どういうことなの。
選手の良し悪しなどわからないけれど、あれは川島の位置取りがひどくないのか。

選手の人数が10人になってしまい、なんか負けそうな気がしてきて、苦しくなってくる。
でも、観戦前に書いていたことが支えとなった。
ファンは必勝の信念を持って選手を応援しなくてはいけないのだ。
そして2点を取って逆転勝利。
気持ち良かった。
心が試合に乗せられた、いい試合だった。
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続:ガラパゴス化とは何か? - ガラパゴス化は必然である(その12)

2011.01.20 Thu

00:05:02

前回、ガラパゴス化の本質を「アメリカ文明が活力を失いつつある今、それに代わって生まれようとしている文明の先駆的現象」と説明した。
この意味をもう少し考察したい。

** 文明とは何か?

まず、文明とは何だろうか。
文化がローカルな地域であるものに対して、むしろ普遍的に多くの国で使われる物が文明だ。

古代、日本は中国から、稲作、漢字、呉服、法律、儒教、仏教などの文化を輸入した。
中国を中心に生まれ、整備された、それらの文化は中国周辺諸国に広く普及し、各国はその影響の元で生活していった。
つまり、文明は古代からいろいろあれど、中心となる国があって、それが周辺に伝播していく形は似ている。
最先端の国から溢れ出していくわけだ。
基本的に複数の国が一つの文明を共有した例はないと思う。
ギリシャ・ローマ文明などという例もあるが、ギリシャ文明を継承したローマ文明というだけで、同時に併存しているわけではない。

近代に入って、イギリスで産業革命が起こり、それに伴ってイギリス文明と呼ぶべきものができたと思う。
鉄道、蒸気機関、サッカー、ラグビーを始めとしたスポーツなどが、その対象であり、世界中に広まっていった。
それを継承してアメリカ文明が生まれた。
自動車や映画はそのオリジナルがどうであれ、実質的にはアメリカによって世界に広められた。
フランスやドイツなども世界に広まっていく文化はあった。
けれども、それが文明という形で呼べないのは、イギリスという中心に取り込まれて、それが広まる形で伝播したと考えているからだ。

世界の先端を行く国家の文化が、影響力を拡大することによって、普遍的な文明と呼べるものになる。
昔は交通や通信が発達していなかったから、複数の文明が共存できたが、現在地球は一つになっていて、複数の文明というものはない。
産業革命以後は近代文明と総称されているかもしれないが、実質的にはイギリス文明であり、アメリカ文明であるだろう。

** アメリカ文明は停滞しているのか?

アメリカがガラパゴス化した国家であることは、以前の記事で説明した。
世界最先端の国家として、独自の進歩をしていくことは当然である。
問題はそれが世界に普及していくか、どうかであり、それができなければ単に時代遅れになりつつあるに過ぎない。
アメリカは大きな家、大きな自動車、高価な医療によって構成されている国だ。
けれども、それらは世界に対して影響力を持てなくなっている。
大きな家、大きな自動車は、石油価格が高騰していけば、アメリカ国内でさえ存続できるか怪しい。
世界に普及しそうなのは、高価な医療だけである。
これは高価だということが、ネックになる。
現在のバブル化したアメリカ経済の中でやっと消費できる医療が、他の国の払える程度の金額で供給できるかどうか怪しい。

今後、石油が安価かつ大量に採掘できるように変化すれば、アメリカも復活できるだろうが、そうならなければ、アメリカは停滞する。

別な側面から考えると、アメリカは新規の文化を生み出しているのだろうか。
目が偏っているせいかもしれないが、私には全然思いつかない。
新規の産業ならばネットワーク系に各種出ている。
Apple、google、facebook、グルーポンなどだ。
でも、これらは私の目には、ちょっと違うのである。
これらはネットワーク系のインフラであって、その上に乗っかるアプリではない。
たとえば、iPhoneには世界カメラというアプリが日本で開発されている。
世界カメラというアプリは新規の文化だと思うのだが、iPhone自体は少し違う。
当然のことながら、iPhone上のアプリが大量に開発され、消費されるならば、iPhone自体も新規な文化といっていい。
ただ、そこまで行ってないように見える。

アメリカからは最近大ヒット映画も大ヒット音楽も出ていない気がする。
私がそれらに疎いだけなのだろうか。
あるいは、日本が洋画、洋楽に対して魅力を感じなくなっているだけだろうか。
魅力ある文物を生み出せなくなれば、それは文明の停滞というしかない。

** 新しい文明の萌芽

世界を主導してきた国家が停滞し始めると、世界は成長できなくなる。
それに代わって、世界の最先端にいる、つまり一人当りGDPが世界の最高水準に達している国は、経済が成長をしていくために、新しい需要、文化を生み出していくはずだ。
現在だと、アメリカが停滞したとしても、一人当りGDPで同一水準の国は他にもある。
アメリカ以外のG7諸国だ。
それらの国も成長しようとするならば、新しい文化を生み出す可能性がある。
もっとも、アメリカと日本以外のG7国で、新しい文化が何か出ているかというと疑問である。
私がヨーロッパをよく知らないだけかも知れないが、全然思いつかない。
もっとも、新しい文化などと言うものは、深くで動いていて表面的には見えないから、外部の人間には気づかないだけかもしれない。

私は日本にいて、日本の情報を豊富に取得している。
だから日本独自の文化について、気づいている。
けれども、世界の他の国では多くの人は日本独自の文化について気づいていない。
つまり、私がヨーロッパの国々の文化に気づかないのと相似形だとも言える。

どちらにしても、新しい文化は生まれ始める。
複数の国から出れば、主導権を巡って競争することはあるだろう。
ただ、最終的には一つの国に集約する。
世界のいろいろな国から情報を取り込むことは効率が悪い。
一つの国から情報を取得した方が、ずっと簡単だ。
複数の国が先端の文化を生み出したとしても、一つの国が増幅装置となりデータを取得して文化を発信するようになる。

そこまで行けば、もはやガラパゴス化などとは呼ばれない。
新文明の成立だ。

関連記事
ガラパゴス化は必然である
中間まとめ - ガラパゴス化は必然である(その7)
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ガラパゴス化とは何か? - ガラパゴス化は必然である(その11)

2011.01.18 Tue

23:59:09

今まで10回に渡って記事を書いてきたが、ガラパゴス化という言葉に対してきちんとした説明をしていなかった。
「続:ガラパゴス化は必然である」においては、ある国において独自の新商品が普及し、その他の国には広まっていかない現象と定義していて、それ自体はいいのだが、ガラパゴス化の本質を言いあてていない。
それでは、現在日本でガラパゴス化と呼ばれている現象の本質は何だろうか。
私は、アメリカ文明が活力を失いつつある今、それに代わって生まれようとしている文明の先駆的現象ではないかと考えている。

ガラパゴス化は独自の発展であって、世界に広まっていかないことを前提としている。
けれども、世界に広まるかどうかは結果であって、事前にわかるものではない。
ガラパゴス諸島での進化も、それが最終的に世界に影響を与えられなかったのは、その進化が世界に適用できなかったかどうかというより、単に世界に伝達する手段がなかったからだ。
生物はローカル性が強いから、他の地域では繁栄しない可能性は強いが、その結果についてはわからないはずだ。
日本で今ガラパゴス化と言われる現象も世界に広まらないと決まったものではない。
むしろ、私には世界に日本の影響力が増して、ガラパゴス化と言われる現象も着実に広まっているように思われる。

日本のガラパゴスケータイと呼ばれる携帯電話はスマートフォンに負けつつあるように見える。
しかし、ガラパゴスケータイの機能である、ワンセグやおサイフケータイなどは、スマートフォンに取り込まれて、新しい携帯電話として一つに統合されるようにも見える。
ワンセグやおサイフケータイの機能が残り、それが世界に普及するならば、独自の発展と言うよりも、明らかに先駆的な発展ではないだろうか。

物凄く中途半端な所だが、うまくまとまらないので、この項、続く。

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