異をとなえん |

続:G20金融サミット以後の北朝鮮情勢

2010.11.23 Tue

20:41:20

北朝鮮が韓国に砲撃を仕掛けた、というニュースが入った。
昨日、戦争が遠のいた、と予想を変更した私に対する嫌がらせか、と思う。
状況が変わったので、もう一度考えをまとめてみた。

まず、予想自体は変わっていない。
北朝鮮は挑発行為を続けるが、韓米日は金を出さない。
戦争の危険性が高まってゆく。
戦争をなんとしても避けたい中国が北朝鮮に援助をして、北朝鮮がほこを収め、あいまいのままに終わる。
これが基本パターンだ。

そこで今回の戦闘の原因は次のようなものだ。
たぶん、G20金融サミットまで挑発を控えろとの中国から北朝鮮への指示があった。
これは逆に言うと、サミットが終わりさえすれば、北朝鮮は好きにしろということだ
韓国はサミットで気が張り詰めていたのが、ちょうど緩んだ所を狙われたように思える。
その結果売られた喧嘩は買うというか、ガンが飛ばされた(戦闘訓練をした)から殴り返した(砲撃をした)、そんな所だろう。

中国が北朝鮮の挑発行動を抑えられるのなら、なぜ今回は止められないのだろうか。
それは北朝鮮が韓国との問題を二国間だけの問題としているからだ。
期限を切っての要請には、一応同盟国なので受け入れても、無期限の要求は認める理由がない。

それでは、再度戦争になるかどうかの予想をしてみる。
戦争になるには、韓国が北朝鮮の挑発行為に怒り狂って仕掛けるしかない。
北朝鮮側には、戦争を実施する軍事力や補給物資等はないからだ。
けれども、李明博政権は、今回の砲撃に対しても最初に自制を促すように、本質的には戦争を避けたいのだろう。
韓国国民の死者が出てもしょうがないと見切っているようだ。

北朝鮮側がやり得とみて、戦闘行為をエスカレートすれば戦争になる危険性は高まる。
韓国国民も一方的に殺されていて、政府の対応を受け入れるわけにはいかない。
しかし、衝動的に行動せず、損得で判断しようとすれば、戦争にはいきにくくなる。
監視艇撃沈事件のようにあいまいなまま終わる、そんなパターンが続きそうだ。

このパターンから抜け出すには、韓国が本格的な戦闘準備をして待つしかない。
けれども、それは中国がなんとしても戦争を止めたくて、仲介に乗り出してくるだろう。
韓国に対して北朝鮮に替わって賠償を支払い、北朝鮮に対して韓国に替わってみかじめ料を支払う。
そうすれば平和は成り立つ。

前の記事で、私が戦争確率を高く見積ったのは、韓国と中国の国としての毅然さを高く考えていたからだ。
しかし、李明博に祖国統一への熱い思いとか、北朝鮮地域の民に対する同情などはない。
胡錦濤にも、北朝鮮という道義的に問題な政権を支持する廉恥心はない。
あるいは、北朝鮮に対して決定的な行動に出るほどの内部の統一がない。
同盟国だから支持するという理屈を覆しない。
それが最終的に中国が金を出すとしているのは、決定的な行動を避けるために一番簡単なのが金を出すことだからだ。
だったら妥協は成立する。
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