異をとなえん |

中国元について雑感

2010.08.26 Thu

20:03:21

中国元が為替相場を弾力化したにも関わらず、元安方向に動いている。
中国政府が輸出企業の採算のことを考えて、強力に為替介入していると考えている向きが多いみたいだがそうなのだろうか。
むしろ現在のドル高局面を考えると、元もそれに引っ張られて元安方向に動いているだけではないだろうか。
ドルは日本円に関しては安くなっているが、それ以外の通貨に対しては高くなっている。
世界景気が二番底に向かうという判断からリスクマネーは本国に戻りつつあるが、世界で金を持っている国がアメリカと日本であり、その金が本国に向かっているから円高、ドル高になりつつあるのだ。
中国元もその流れに影響を受けないわけがない。
ドルが強くなっている流れを受けて、元が弱含むのは当然に見える。
そう考えると、中国のアメリカ国債の保有額が減っているのも、違った観点からとらえられる。
一般には、中国が外貨準備の多様化を目指してアメリカ国債の保有量を減らしているという意見が多い。
しかし、中国から資本が逃げ出しているのだとすれば、一定の範囲にレートを抑えるために国債を売ってその金で為替市場に介入しているとしても不思議ではない。
もちろん、日本国債の購入のようにある程度の多様化は考えているのだろうけれど。

中国の統計がどの程度信頼できるか本当に疑問だけれども、下記のように準備高自体は増えているけれども、伸びは鈍っているらしい。

6月末時点の中国外貨準備高は2兆4543億ドル、3月末から72億ドル増加=人民銀行

引用開始

 [北京 11日 ロイター] 中国人民銀行(中央銀行)は11日、2010年6月末時点の外貨準備高が、3月末時点から72億ドル増加し、2兆4543億ドルになったと発表した。

 ロイターがまとめた市場予想は2兆4800億ドルだった。

 外貨準備の増加ペースは、3月末時点の479億ドル(09年12月末比)から大きく鈍化した。
引用終了

日本円が上昇しているのは、ユーロもドルも景気が悪くなりつつあるため長期金利が下がっているので、長期金利が下がりようがない日本円を買っているからだ。
これは当たっているとしても、中国元が本来なら上がっているはずなのに上がっていないのは、中国が為替介入しているからだという説にはどうも疑問を感じる。
だから、何が言えるのかを聞かれても困ってしまうが、円高について考えている内に、あまり見ない意見なので記事にしておくことにした。
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