異をとなえん |

「農民国家・中国の限界」感想

2010.05.06 Thu

02:35:00



『「食糧危機」をあおってはいけない』を書いた川島博之氏による中国本。

目次は下記の通り。
序章冷静に中国を分析できない日本人
第1章中国は巨大な農民国家
第2章膨張する都市と地価
第3章「奇跡の成長」はなぜ起こったか
第4章都市と農村の大格差
第5章農業では豊かになれない
第6章中国爆食論の嘘
第7章日本というモデル―なぜ農工間格差を是正できたのか
第8章農民国家中国の未来

単純な中国経済の本というより、過去の日本経済との比較を通じて中国経済の未来を占う、日中経済論に近い本。

印象的な部分は、戦後他の国では減っている中で中国の農業人口が増えたということであり、まだ人口の60%近くが農業人口という点だった。
ただ、農業人口の統計が当たっているかについて、私はどうも疑問に思っている。
出稼ぎ等を捕捉できない人口がもっといて、農業人口は減っているような気がする。

中国経済に関する見方はオーソドックスな感じ、今現在はバブル状態で、共産主義体制が続く限りサービス産業化が続く現代的な経済では発展を望めないとしている。

中国経済のオーソドックスな解説本としてはいい本なのではと思った。
中国経済がバブルっぽいのは多くの人が同意するとこだろう。
問題はバブル崩壊後の影響がどのくらいかで、日本列島改造論の後の不況になるか、バブル不況になるかは大問題なのだが、私ははっきり判断できないでいる。
もっとも中国が不況に陥っても、中国政府は金額に拘ることなく公共事業は行なうと思うので、完全に底が抜けるような状態はないだろう。

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