異をとなえん |

ドル高はどこまで続くか? - 先週の株式相場(2009/12/25)

2009.12.29 Tue

02:46:40

先週の株式市場の分析結果が、月曜夜では遅いもいい所だ。
前夜のアメリカ市場の分析をして、日本市場の始まる前に分析を終える、株式会社のアナリストたちは偉いものだ。












































































12月25日 12月18日 前週比 前週比(%)
日経平均株価 10494.71 10142.05 352.66 3.48
TOPIX 909.39 893.59 15.8 1.77
上海総合指数 3141.35 3113.89 27.46 0.88
NYダウ工業株30種 10520.1 10328.89 191.21 1.85
S&P500種 1126.48 1102.47 24.01 2.18
ナスダック総合指数 2285.69 2211.69 74 3.35





円相場(ドル) 91.1 90.31 0.79
円相場(ユーロ) 131.3 129.49 1.81


日本の株式市場は急に回復した。
世界の株式市場も高くなっている。
原因は何だろうか。
日本の株式相場の場合、私は円高が止まったことが最大の原因と見る。
84円まで上昇していたドル相場が円安に転じ、今は91円台だ。
輸出企業にとっては、大幅に利益改善が期待できる。
それでは、円高が止まった原因は何だろうか。
円高が止まったというより、実際はドル高だと思うが、ドル高の最大の原因は景気の好転期待によって、長期金利が反発し始めたことによる。

景気の動向と為替の関係について考えている。
二つの国があるとしよう。
A国とB国だ。
A国とB国の間では、変動為替相場制をとっている。
A国は少し景気が悪くなってきたので、景気回復のために中央銀行が金利を下げた。
二つの国の間の金利差が変化したことで、A国の通貨を売って、B国の通貨を買う流れが強まった。
その結果、A国の通貨は安くなり、B国の通貨は高くなる。
そうすると、A国の物品の価格は安くなるわけだから、B国への輸出が伸びるようになり、また、B国から輸入していたものも、自国産のもので間に合わすようになる。
A国の生産が伸びるわけだから、A国の景気は良くなっていく。
株価等も上がっていく。
債券市場から株式市場に金が流れていき、債券金利は上がっていく。
A国の金利が上がると、B国から金が流れるようになり、自国通貨安だった流れが自国通貨高に変わる。
景気回復が自律的な成長をもたらしていれば、この流れはしばらく続く。
問題は自律的な成長があるかどうかだ。
自律的な成長がなければ、自国通貨高は結局自国の景気を悪くしていくことになる。
最初に戻ってくるわけだ。

自律的な成長がなければ、為替相場の変動は上のように循環していくように見える。
日本の90年代の経済がそうだった。
景気が悪くなると金融緩和政策を取り、円安に転換させた。
そうすることで、景気は良くなるのだが、円高になると自律性が弱いので、すぐ景気が弱くなってしまう。
その結果景気が落ち込むということを繰り返していた。

現在のアメリカのドル高もそんな感じがする。
アメリカの株高は、アメリカの輸出の好転とアメリカの多国籍企業のドル安による利益のかさ上げが主因に見える。
そのアメリカの株高が資産効果を通じて、景気の好転をもたらした。
しかし、ドル高に転じることで、その二つの景気の回復の力は弱まっていく。
そうすると、アメリカの景気回復とドル高も長くは持たないのではないだろうか。
とは言っても、日本の円高も1年や2年は持った。
そう考えると、今回のドル高も1年や2年持っておかしくはない。
もしかしたら、そのまま自律的な成長が始まるかもしれない。

しかし、流石にそうはいかない気がする。
一番心配なのは、原油相場がいつのまにか80ドル近辺に近づいていることだ。
70ドルを割ったけれども、景気回復期待から反転したのだ。
これは、やはりアメリカ経済を冷すと思う。
それを考えると、景気回復によるドル高もあまり長くは期待できないのではないだろうか。
とりあえず、景気回復、ドル高、円安、日本株式市場の上昇は、アメリカの出口戦略が始まる2月までと予測しておく。
このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

「日本文化の原型」感想

2009.12.26 Sat

19:46:44

「日本文化の原型」を読む。

前にざっと立読みしていたのだが、図書館にあったので借りてきた。

基本的に最近主流になったと見られる「江戸時代は暗黒時代じゃなかった」論の本である。
私はその論を支持しているから、ちらっと読んだ時はあまり目新しさを感じなかったが、全体をきちっと読んで少し意見が変わった。
本の中では、衣食住に始まって、出版、文房具、教育、絵画、芝居、観光旅行など、生活の全てを網羅して書いている。
その結果、江戸時代の前と後では生活が根本的に変わったと確信できた。
江戸時代の前ではそもそも抑圧できるような生活がない。
酒がない。
醤油がない。
歌舞伎がない。
本がなくて、旅行がなくて、浮世絵がない。
暗黒時代論の前提である、抑圧するためのゆとり自体が江戸時代の前には全然ないのだ。
江戸時代には、歌舞伎や本の禁止といろいろ弾圧も時々あったろうが、そもそもそれらを生み出したのが江戸時代だった。

日本が江戸時代停滞していたという批判も、全くあてはまらない。
この本の副題は「近世庶民文化史」だが、経済学的な目でとらえれば、膨大な新産業の勃興史である。
生活のありとあらゆる面で、新しい産業が生まれ生活を豊かにしていった。
その歴史である。
数値的な資料がないから国民総生産とか成長率とかは算定できない。
けれども、国民総生産が江戸時代の最初と後では全然違うだろうことは、本を読めば容易に推定できる。
人口が江戸時代初期に急激に増えた後停滞したとしても、一人当り総生産は順調に増えていたはずだ。
一人当り総生産が増えている社会が停滞していたはずがない。

もっとも、この理解は少しおかしい。
生活が豊かになることが人々の目標で、国民総生産が増えたかどうかとか、成長したかどうかは、結果としての話である。
だから、生活が豊かになったことがわかれば、国民総生産なんかはどうでもいい。
けれども、一人当り国民総生産が二倍になれば、生活が二倍豊かになったと大体推定できる。
数値だけで簡単にわかるという点で便利だという話だ。

本の中では新産業を生み出した余剰の話は、ほとんど出てこない。
けれども、これだけ新産業が生まれたということは、農業の生産性が改善して、他の産業に従事できる余剰を生み出したことは容易に想像できる。
そして、生産性の改善ということで言及されているのは、木綿の普及だ。
麻の衣服が木綿の衣服に変わったことで、女性たちの織る作業時間が大幅に短縮しただろうと書いてある。
生産性の改善が新産業への労働の供給となり、新しい商品を享受するためのゆとりとなる。

江戸時代を理解する本としては、他に「逝きし世の面影」が上がる。

「逝きし世の面影」は外国人の目で江戸時代をとらえることによって、今の日本人の共感する力を呼びさました。
この本は、史実を丹念にたどることによって、具体的な生活を把握させた。
江戸時代を全体的に把握できる好著だと思う。
このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

「画像をぷるぷるにするソフト」に感動

2009.12.25 Fri

03:29:17

ダニーチュー氏の所で「画像をぷるぷるにするソフト」を見る。
あほだけど偉いとゆうか。
エロは偉大だと、賞すべきか。
才能の無駄遣いというより、これこそ正しい才能の使い方なのか。
たかがあれだけの動きで男が反応できるのは、どういう仕組みによるものだろうか、とか考える。
「トップをねらえ」の乳ゆれシーンを思い出した。
真面目に考えると、なんでこんなに自分に受けたのか、よくわからないでいる。
単純なエロを追及している内に、ノーベル賞を取れるような成果を出してしまったのが凄いのだろうか。
もちろん、本当のノーベル賞ではないが、イメージとしてはそんな感じだ。
とにかく、宣伝したくなったので記事にしてしまった。
このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

2009年12月18日の週の株式市場

2009.12.21 Mon

18:57:06

なんか、眠くて遅れてしまった。
今週の株式市場では合っていないからタイトルを変えてみた。























































12月18日 12月11日 前週比 前週比(%)
日経平均株価 10142.05 10107.87 34.18 0.34
TOPIX 893.59 888.57 5.02 0.56
上海総合指数 3113.89 3247.32 -133.43 -4.11
NYダウ工業株30種 10328.89 10471.5 -142.61 -1.36
S&P500種 1102.47 1106.41 -3.94 -0.36
ナスダック総合指数 2211.69 2190.31 21.38 0.98


先週は一週間を通してみると、やはり小動きの場であった。
日米共にほとんど動いていない。
しかし、上海総合指数だけは、かなり下げている。
先週も下げていたことを考えると、ドバイ・ショックがそれなりに影響しているのだろう。
新興国のリスクが増大して売られたと考えられる。

円相場(ドル)
90.31-90.36 ▲ +1.20 (円安) 19日 5:48
円相場(ユーロ)
129.49-129.54 ▼ −0.80 (円高) 19日 5:48

為替の方も先週の価格に比べてそれほど動いてはいない。
イメージとしては随分円安になっている気がしたのだが、実際はそれほどでもなかった。
1円以上動けば、かなり大きいのだが、それでも弱まっているように感じる。
ただ、ユーロがかなり安くなっている。
ユーロは最弱通貨になっているので、ドルに対してはかなり安くなっているだろう。
新興国市場への投資で手痛い打撃を受け、ヨーロッパや新興国からアメリカ市場に逃げ返ったという所だろうか。
また、その損失を穴埋めするために、アメリカ国債を売却して長期金利が上ったとも考えられる。
このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

新品川駅案 - リニア中央新幹線の東京始発駅構想(その3)

2009.12.19 Sat

02:09:59

リニア中央新幹線(以下リニア新線と略)の東京始発駅についていろいろ書いてきた(その1その2)けど、新しい案が浮んだ。
東北縦貫線が完成すると、田町車両センターが大幅にあく。
田町車両センターは品川と田町の間の泉岳寺の隣の所だ。
グーグルの地図で見ると鉄道の線が大量にひいてある。
東北縦貫線が完成した後、その部分にJR東日本は山手線が止まる新駅を作る予定だけど、ここにリニア新線の始発駅を持ってくる案を考えた。
仮称新品川駅だ。
このアイディアは浅草短絡新線(以下短絡新線と略)では、丸の内仲通り下に新駅を作る予定なので、そこにリニア新線の東京駅も作れるじゃないかと考えたことから始まった。
短絡新線の下にリニア新線を通せば東京都心まで入ることができる。
そこで、新品川駅も短絡新線の停車駅にする。

浅草短絡新線というのは、浅草線の押上と泉岳寺をバイパスして、都心を通り、羽田と成田を一時間で結べるようにする計画の線だ。
現在都心の駅として最有力なのが丸の内仲通り下で、そこに新駅を作ろうとしている。
その計画にリニア新線も乗ろうという訳だ。

具体的には次のようになる。
1. リニア新線の東京側ターミナルを新品川駅に設置する。
2. 既存の線との乗り換えを考慮するために、東海道新幹線の停車駅を新品川駅に設ける。
3. 既存の品川駅の新幹線の停車は止める。残すことも考えたけど、流石に近すぎて無理だ。
4. 短絡新線の停車駅を新品川駅に設ける。短絡新線は丸の内仲通り下の新東京駅(以下新東京駅と略)から泉岳寺駅を通らずに直接新品川駅につなげる。新品川駅から京急本線には北品川駅を経由してつながる。今の京急の品川駅には接続しない。
5. 東北、上越、北陸新幹線の半分くらいを、東京駅終点ではなく新品川駅終点とする。
6. 新品川駅には山手線、京浜東北線も停車する。
7. 追加構想として、短絡線の下にリニアを通して新東京駅まで延伸する。

リニア新線が国民にとって、最も役に立つには、他の線と乗り換えがしやすく、都心と直通していることだ。
そういう意味では金が幾らかかるかわからないけど、理想的なプランではないかと思う。
プロジェクト参加者のメリットを考えてみよう。

JR東日本としては実行する価値があると思う。
現在の構想の単純な新駅では、開発用地はたくさんあるけれど、しょせんは山手線の一駅にすぎない。
しかし、リニアと短絡線が止まれば、オフィス用地としては、丸の内に匹敵するレベルになる。
そこで不動産開発ができるJR東日本としては、莫大な利益が上がるはずだ。
基本的に鉄道路線は地下化して、上部にオフィスビルを作る。
また、東北新幹線を新品川駅まで持ってくるのも、それなりに利益になるはずだ。
現行の東海道新幹線を使って、東京駅まで行きたいと思う人もかなり残るだろうから、リニアができたとしても新品川-東京間の列車は残る。
けれども、リニアで来た人は東海道新幹線には乗り換えないだろうから半分位はあくはずだ。
その空きは東北新幹線等を新品川駅まで運行させて埋める。
東京の北から、リニア新線で名古屋の方に行こうとする人、短絡新線で羽田に行こうとする人は、新品川駅までいって乗り換えるとよい。
今の東京駅から乗り換えるよりは楽になるはずだ。

JR東海にしてもメリットがある。
リニアに社運をかけようとするJR東海にとって、東京でのリニアの駅が便利になるかどうかはリニア成功かどうかの要だろう。
新品川駅を作り、東海道新幹線の停車駅を移すならば、理想的な動線が組めるはずだ。
現行の品川駅や東京駅に作るのは、どうしても他の路線との乗り換えが難しい。
短絡新線も含めれば、海外との連絡もよくなる。
空港の連絡が良くなるのは、鉄道会社にとって不利という考え方もあるが、リニアが通るころには、目ぼしい国内の航空路線は、ほとんど鉄道が優位ではないかを思われる。
そうすると、JR東海としても、あまり拘る必要はないだろう。
できたばかりの品川駅をムダにするのは悲しいけれど、リニアができるまでには、まだ時間がかかる。
それまでには、十分元は取れているだろう。

京急にメリットはあるだろうか。
今構想している短絡新線だと、泉岳寺-北品川がネックになると聞く。
泉岳寺で一度短絡新線の列車が流れこむのだから、運用はきつくなる。
需要があっても増発は難しいだろう。
その点、今回の案では浅草線と短絡新線は一緒になることがないから、増発はずっと容易になるはずだ。
そして、短絡新線にとっても新幹線やリニアとの乗り換えがしやすいことは、需要を増やすためには重要となる。
また、京急よりも、JR東日本とJR東海側の方が有利な話だと思うので、新品川駅建設の際にはそれなりに要望は出せるだろう。
新品川-北品川の間の建設費は京急が出す必要はあるが、新品川駅自体は一体で作る必要があるから、建設費はかなり減らせる。
また、駅ビルでの権利も、JR東日本からそれなりに手に入るだろう。

リニアの新東京駅までの延伸は、とりあえず追加構想として出した。
JR東海にとって実行する価値があるかどうかはよくわからない。
しかし、丸の内にとってはリニアが新品川駅止まりか、新東京駅までくるかは町の未来に重大な影響を及ぼす。
そうすると、三菱地所はその分の投資を持ってもいいはずだ。
投資の回収にどのくらいかかるかは、わからないけれど、新東京-新品川間を別会社形式にすれば料金は上乗せできる。
費用の回収は可能だろう。
新会社はJR東海と三菱地所の共同の子会社として構想した。
けれども、短絡新線を公共投資で作ること自体が丸の内にとって極めて有利であると考えれば、短絡新線も含めて一体化した別会社でいいかもしれない。
その場合、JR東海、三菱地所、京急、京成が株主となる。
JR東日本もこの構想の要なので、参加するかもしれない。
また、短絡新線とリニアを同時に作るならば、少しは費用の節約になるはずだ。
素人なので、よくわからないが、トンネルを掘る体積が倍になると言って、費用は流石に倍にはならないだろう。
問題点としては、丸の内仲通りの下が始発駅になるとしたら、地下でそれだけの広さが確保できるかどうかが心配である。
短絡新線はスルーする駅だからなんとかなっても、折り返しの駅だと難しいだろうか。

以上の考察から、新品川駅はリニアや短絡新線にとって理想的だと思う。
このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

書きたいこと、書けること

2009.12.16 Wed

02:58:03

自分が書きたいことは、何なのだろうか。
自分が人々に伝えたいと思うことだ。
今までは、とりあえず、文章を書く能力を身に付けることを最優先にしていたのだ、そのようなことを突き詰めて考えたことがなかった。
文章を書く、最初のきっかけはいろんな人のブログの記事などを読んでいると、それは違うだろうと思うことだ。
おかしいと突っ込みたくなる。
自分の意見の方が正しいかどうかは自信が持てない。
それでも、意見を表明し、他の人の意見を聞きたくなってくる。
だから、ブログで文章を書いている。

でも、書きたいことと書けることが、なかなか一致しない。
日本は平和国家だという話はリクエストもあるし、自分でも書きたいのだが、どうもうまく書けない。
材料を集め、論旨も大体定まる。
けれども、これだと全然文章が弾まない。
うんうん唸って全然書けなくなってしまう。

書きやすいのは、思考をそのまま文章にしていくことで、これはサクサク書けて気持ちいい。
今の文章は大体そんな感じなので、スピード早く書けている。
それが、材料を揃えて、論旨も定まるとどうも書けない。
なぜだろうか。
思考回路の問題のように思う。
論旨が決まっているということは、既に頭の中で一度完成している。
それを思い出して書こうとするから、全然筆が進まない。
前に何を考えてたかを思い出そうとするのは、コストがえらくかかるだけで、楽しくない。
王座戦の観戦記で、将棋の山崎隆之が局面を思い出す時間より読む時間の方がずっと短いなんてことを言っていた、覚えがある。
それと同じだ。

だから、なんと言うか、思い出すのではなく、再度テーマを考え直さなくてはいけない。
その再度の集中が難しい。
時間だけが経ってしまう。

現在、書くテーマはその時頭を刺激されたテーマを中心に記事を上げている。
だから、全然脈絡がない記事構成になる。
テーマを絞って記事を書いた方がいいとは思うのだが、今述べたように思考が切れるのだ。

切れた頭をつなげるための再集中はどうしたらできるのか。
やはり記事を書こうとした、最初のきっかけに戻るのがいい気がする。
頭を刺激した記事を再読することで、再度頭を刺激するのだ。
もっとも、なぜそんな事を考え始めたかは、忘れていることが多い。
頭を刺激した記事を忘れずにメモすることによって、思考を再集中するシステムができる気もする。

最初にこの記事を書いていた時、今後のテーマ一覧をまとめるようなつもりだった。
しかし、思考を刺激する記事はリンクしておけ、という話に落ち着いてしまった。
これが文章を書く面白さだが、ただ読者にとって読み易いのかどうか。
少し心配な気がする。
文章の流れをコントロールする技術が身についていない。

囲碁と同じだ。
完全に話がずれてしまうが、私は大学では囲碁部に入っていた。
私の打つ碁はすぐ戦いに入ってしまう。
自分としては戦うつもりはないのだが、なんというかそんな風になってしまうのだ。
棋力の向上した目で見ると、すぐ戦いに入るのは布石の時点で目いっぱいがんばった手を打っているからだ。
つまり、けんかを売っているような手が多いのだ。
棋力が向上すると、なぜそんな流れになるのかわかってくる。
戦いを求めるか、平和を目指すかの岐路を選択できるようになる。
つまり、一つ進歩したわけだ。

文章を書く力も同じようなものではないかと思う。
文章の流れをコントロールできれば、目指すべき行き先に自然に向かえるのではないだろうか。
でも、思考の流れが定まっては、新発想は生まれない。
それではいかん気もする。
結論は出ない。
まだまだ試行錯誤していくしかない。
このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

環境税のイメージ

2009.12.14 Mon

23:52:53

環境税の導入論議が盛んらしい。
環境税というものは、排出する二酸化炭素一単位当たりの課税額を決めて、それを直接排出する企業から取り立てる。
これが私の持つ環境税のイメージだった。

それが、経済無策、早くもつまずきを見ると、どうも違うイメージなのだ。
登録しないと見えないので、環境税に関する部分を引用しておく。

引用開始

 上図にあるように、従来、ガソリン税と軽油引取税を最終的に負担してきたのは、主に自動車ユーザーの個人や企業などだ。一方、輸入業者にかかる石油石炭税を実際に負担しているのは、電力、鉄鋼業界といった化石燃料を大量消費する業界と、重油を漁船の燃料に使う漁民などである。

 石油石炭税については、現在、免税や税金の還付など租税特別措置が取られているが、これとは別にこうした化石燃料に輸入段階などで新たに課税することが検討されている(図中の「全化石燃料への上流段階での課税」)。

 環境税導入で、税負担の主体は、これまでの自動車の利用者中心から電力、鉄鋼をはじめとした多くの産業界、第1次産業にも広がることになる。

 ことに困惑の表情を浮かべるのが漁民や農民の側に立つ団体。特に農業に対して行われる戸別所得補償型の給付が同様に行われるかどうかはっきりしない漁業団体の反発は強い。

 「漁船で使うA重油にかかる税金を還付・免税している租税特別措置がなくなるだけでも影響は大きい。例えば、年間1000〜1200キロリットルのA重油を使う20〜70トンクラスのカツオ一本釣り漁船なら同200万〜240万円の負担増になるかもしれない」と全国漁業協同組合連合会の吉田博身・常務理事は顔を曇らせる。
引用終了

暫定自動車税をそのまま環境税に変更するように見える。
それは考え方が根本的におかしい。
そのために、私が考えている環境税のイメージをまとめてみた。

まず、第一に排出する二酸化炭素の量にできるだけ正確に対応するような課税だ。
これは負担を公平に分配する方が減らす努力を効率的にするからだ。
大量に排出する部門が税金を減らすために、できるだけがんばるのはいいことだ。
次に、税を取る仕組みとして、簡単に二酸化炭素の排出量を計れない場合は、その供給する原料に課税する。
天然ガスみたいに家庭で直接に二酸化炭素を排出する場合、その量は簡単にはわからない。
しかし、消費したガスの量から、二酸化炭素の排出量はだいたいわかる。
そこで販売した天然ガスの量で環境税を課税する。
最後に、直接排出した量に課税することだ。
これは家庭ではできないけれど、発電所のように巨大な排出機関なら調べることができる。
こうすれば、電力会社が発電をほとんど原子力発電で行なって、二酸化炭素の排出量を減らしたならば、納税額は減ることになる。
つまり環境税によって、二酸化炭素の排出量が減ったのだから望ましい結果である。

この原則の元でもう少し詳しく見てみよう。
まず、日本の二酸化炭素の排出量は大体次のようになっているらしい。

日本の部門別二酸化炭素排出量の割合

これだけでは、直接二酸化炭素を排出している所がわからないが、私の理解では次の四つに分かれる。
発電所、製鉄所、自動車、その他だ。
その他には、自動車以外で、灯油、天然ガス、重油などを直接燃焼している所が含まれる。

一番二酸化炭素の消費量として多いのは、発電所や製鉄所だろう。
数が限られているし、排出量も多いから企業と協力しながら、実際に測定して課税したい。
この部分が一番大事だと思われる。
この意見を書きたくなったのは、環境税の導入自体はいいのだが、減らすメカニズムが組込まれていないように見えたからだ。
単純に石油、石炭、天然ガスの消費に応じた課税では、十分ではない。
温暖化ガスの排出量に応じて、変化させなくてはいけない。
そうすれば、現在実用化が進んでいると思われる、二酸化炭素ガスの地中廃棄や化学工業の原料としての再利用も進んでいく。

自動車については、個々の自動車の排出量ごとに計算するわけにはいかない。
ガソリン1リットル当たりの平均的な排出量と個別な車ごとの排出量を組み合わせて、課税するしかない。
課税額の半分はガソリンに付加し、半分は自動車一台当たりに付加するわけだ。
そうすると、車一台当たりが消費するガソリンの量が多ければ多いほど、環境税としては有利になるが、まあそれは許容範囲となる。

これが最初の考えなのだが、車によって二酸化炭素の排出量は変わるのだろうか。
しょせん自動車は炭化水素が酸素と結合して動いている。
最終的には、二酸化炭素と水に変わるしかない。
それ以外ではかえって有害だろう。
そうすると、ガソリンの量に応じて課税すれば、それでいいのかもしれない。

その他は家庭などの灯油やガスから出る二酸化炭素だが、これは個別に減らす方法は、ほとんどないと思われる。
そこで、灯油、ガス、重油などの、石油から出る関連製品ごとに、燃焼した時の二酸化炭素排出量を計算して、販売量に応じて課税すればよい。
電気は、既に発電所で課税しているから、無税となる。
その他、企業が何らかの方法で排出する量を減らせるならば、その分を確認して税金を差し引くことになる。
要は課税の手間と実効性をできるだけバランス取って実行するだけだ。

以上の所が私の持つ具体的な環境税のイメージだ。
そして、たいていの人が同じようなイメージを持っていると思ったのだが、この記事を見て少し不安になった。
税金を徴収する手間がかかるから、ある程度絞るのはいいのだけれど、排出量を減らす仕組みが見えない。
今の燃費減税のいい加減さに似ている。
大きさに比べて、燃費が節約されているかどうかで、減税幅が変わるなどおかしい。
重要なのは、絶対的な量なのだから、それに応じて決まるべきだ。
漁業のために重油に対する課税を免税する措置は、減らす努力が生まれないから問題だ。
漁師一人当たりに、重油相当の補助金を出してもいいが、重油の使用量に応じた税金は守るべきだ。

また、暫定ガソリン税を廃棄して環境税にするならば、負担は公平にしなくてはいけない。
運輸部門の排出量は20%以下なのだから、暫定ガソリン税を環境税に変えた場合、負担は20%以下にならなくてはインチキだ。
どうも、そういう根本原則がしっかりしていないように見えるのが心配だ。

後、環境税の導入に関してはいろいろと問題がある。
一番問題になるのは、日本で生産した商品が競争力を失ってしまうことだ。
もっとも、輸出国がきちっと二酸化炭素の排出量に応じて税金をかけているならば、納得できるのだが、相手国はたれ流しているのに、日本製品が市場から追い出されるのはおかしい。
たとえば、鉄鋼製品などの輸入品だ。
現在、日本の環境規制が一番厳しくて、輸入品より温暖化ガスの排出量は少いと言われている。
そうすると、日本企業が環境税によって競争力を失い、輸入品に席巻されるのは大問題になる。
日本が排出量を減らしても世界全体で増えていれば、意味はない。
理想的なのは、排出量に応じて世界全体で課税することだろう。
しかし、そのような妥協は難しいかもしれないし、第一他の国が本当にやっているか確認できない。
輸入で課税する方法もあると思われるが、現行のWTOの仕組みでできるのかどうか。
輸出国の排出量をどう計測するかで、大問題になりそうだ。
そんなわけで、輸出国の排出量を日本で推定して、その分だけ税金を割引く位の方法が無難な所だと思っている。
このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る