異をとなえん |

流動性の供給の終わる時 - 今日の株式市場(2009/09/28)

2009.09.29 Tue

03:55:49

日経平均株価 10,009.52 -256.46 -2.50%
TOPIX 902.84 -19.83 -2.15%
上海総合指数 2,763.52 -75.32 -2.65%
NYダウ平均 9,665.19 -42.25 -0.44%

日本株は大幅続落、日経平均一時2カ月ぶり1万円割れ−円急伸嫌気

綺麗にまっかっかという感じ。
円高を嫌気して、日経平均は下げたが、上海もかなり下げている。
中国の株価も世界の株価と地下深くでつながっているのだろうか。
ダウはあまり下げていないけど、先週末の結果だから。
今夜はかなり下げそうだ。
景気二番底派としては、ようやくな下げだが、これが本格的な下げになるのか、
それとも止まるのか興味深い。

と思っていたら、欧米の株価は上げている。
アジアの株価がほとんどボロボロなのに不思議なことだ。

解釈としては、円という「商品」に対して、過剰流動性による投機資金が流れた。
結果、円高によって日本の株式市場は下落したが、
それは日本の株式市場で勝負している人々の損であって、
円相場で勝負している人たちとはそれほど関係はない。
円は値上りすることによって、それを買った人たちは儲かった。
日本の株式を買っている人たちも、ドルベースでは、たいして下げているわけではない。
全体としてみれば、アメリカでドルを元手に勝負している人は勝っているわけであり、
そうである以上リスクを減らすために資金を引き上げる必要はない。
その結果、ダウは上げている。
流動性が供給され続ける限り、
つまりアメリカのゼロ金利政策と資産の買い上げが続く限り、
株式の価格はなかなか下げないということだろうか?

全体の流れを、もう一度まとめてみよう。
FRBによるゼロ金利政策と各種資産の買い上げ処理によって、
流動性が過剰に供給されている。
これによって、いろいろな「商品」の価格が上昇している。
しかし、実体経済はむしろ需給ギャップからデフレを指向していて、
その両方は一致していない。
風呂をわかす時に上だけ熱くしているようなものだ。
対流が起こらないから、下は冷たいままだ。

さらに、金融による過剰な流動性は、それ自体が矛盾をはらんでいる。
円相場はその一つの現れに見える。
今まで円相場は、景気が回復に向かうと同時に、円安に動いていた。
日本が低金利によって、資金を供給してきたからだ。
けれども、アメリカの金利が急低下したことで日本の金利を下回り、
アメリカで資金を調達し、それを他の国で運用する方が利益を稼げることになった。
日本から資金を調達する必要性がなくなった以上、
日本からアメリカを介して世界に供給される資金のルートは途絶えた。
当然、為替相場は円高の方向に振れる。

円高に振れることによって、
日本の資金で海外に投機を実行していた人たちにとっては、円高は損をすることになる。
損切りのために投機資金を引き上げれば、さらに円高に進むし、
日本の資金はドルを介した外国に投資されているわけだから、
ドル自体の価格の上昇をまねく。

実際ユーロドルの相場を見てみると、ドルは金曜日は1ユーロ1.4682ぐらいだったのが、
今は1.4628で少しドル安である。
しかし、円に比べれば、ほとんど動いてない。
つまり、現在の相場は円の独歩高ということになる。
アメリカから日本以外の国に流れる資金と日本に戻ってくる資金とがぶつかり合って、
均衡状態にあるのかもしれない。

要はドルの過剰流動性が他の「商品」に流れればその「商品」の価格は上昇する。
しかし、その上昇自体が別の「商品」に働くことによって、
別の「商品」の価格は下がるかもしれない。
結局その矛盾は相場が高くなるにつれて、より強力に働いてくる。
流動性を供給し続けても、いつかはその矛盾に押し潰される。
実際流動性の供給にしても、
FRBの不動産担保証券の買い取りは年度内いっぱいで終了すると聞く。
流動性の供給が終了すれば、「商品」価格の上昇は止まり下落に転じるしかないだろう。
そういう意味で、二番底は来るしかない。
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