異をとなえん |

「世界が変わる現代物理学」感想

2009.07.07 Tue

02:51:26

毎度のことながら、書けないスランプに陥る。
それでも、なんか書かないとさらに書けなくなるので、
最近読んだ本の感想を少しでも書いてみる。

世界が変わる現代物理学 (ちくま新書)竹内 薫 (著) を読んだ。
本としては前書きにあるように、外国の詩を日本語で説明するようなもので、
現代物理学を感覚的に説明している。
現代物理学がモノからコトに変化していっていると大まかに定義し、
手を変え品を変え、小説まで飛び出して説明する。
わかる気もするし、なんか騙されている気もする。
何十年も前にアシモフとか、ガモフを読んでいた時の事を思い出した。
あの頃もわかった気はしなかったが、やはり難しい。
最近では物理の根本というものを、
自分の感覚レベルで理解するということ自体が無理なのだと感じている。
たとえで理解するのではなく、
世界の根本が数式で表される関係を満たしているだけと納得するしかない。
そんな思いを新たにした。

この本の中で一つだけ新知識として知ったことがある。
私は超ひも理論が最新かと思っていたレベルなのだが、
新しい理論としてループ量子重力理論というのが生まれているらしい。
どう違っているかはさっぱりなのだが、
時空をもモノとしてではなく、コトとしてとらえているという話だ。
何の役にも立たないげど一つ賢くなった。

本の中ではピカソの話が出てくる。
ピカソの絵と物理学をからめている。
しかし、哲学とか思想を物理学とからめるのは、なんか違うと感じる。
単に物理学の新しい理論をあてはめて、
哲学者が新しい解釈をしているだけではないだろうか。
その一致を誇大視してもしかたがない。

文句はいろいろ言ったが、さらっと読めだ本なので、それほど悪くはない。
SF作家がネタを探すために読むなら、有りだろう。
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