異をとなえん |

今危機が起きている理由 - 北朝鮮はヤクザである(その3)

2009.05.30 Sat

20:26:52

今までの話で、北朝鮮がヤクザであると解釈すれば、
北朝鮮の行動原理が説明でき、その場合にどう対応するかの基本を説明した。
今回は、現在の事態について考えたい。

まず、北朝鮮がなぜ今危機を演出しようとしているのかだ。
理由は幾つかある。
しかし、重要なことは、危機が起こるのは確定事項だということだ。
北朝鮮は半永久的に金を引き出そうとしているのだから、
核廃棄などするわけがない。
本当に核廃棄をしてしまえば、金を取れるわけがないからだ。
ケンカの弱いヤクザなど存在価値はないのだ。
だから、どう合意しようと、ある程度金を引出したら、
危機を演出して当初の合意をリセットするというのは、
北朝鮮の最初からの意図である。
だから、タイミングが今だというのは、それほど重要ではない。
たまたまにすぎない。

それでも、下記のような理由から今の時期には意味がある。
・技術の進歩
・経済の混迷
・金正日の復帰
・アメリカの政権交替
・韓国の北朝鮮敵視政策

一番大事なのは、技術の進歩だろう。
核実験はその最だるものだ。
前回の実験の検証が済み、問題点をチェックしたので、
再実験をする必要が生まれた。
核実験自体は、より強力な脅しとして、状況に関係なく実行していきたい。
そうすると、核実験をすると脅して危機を作り出すのは問題になる。
それは、危機政策がうまくいき、下手に合意してしまうと、
すぐ再実験するのは流石に難しくなるからだ。
合意に参加するであろう中国とは、あまり対立したくない。
中立を装って、自分の利益を図ってくれる仲裁者は必要なのだ。
だから、先に核実験をしてしまい、その後で、金を引出そうとする。
ミサイルも前からの進歩をあるだろうけど、
今がタイミングかは良くわからない。
たぶん、核実験の方が大事と考えていると思う。

経済の混迷は、その次ぐらいに大きな理由ではないだろうか。
リーマンショック以後、景気は悪化し、資源価格の暴落によって、
北朝鮮にとっても経済状態は悪くなっている。
今年は、アムネスティによると、1990年代後半以来の不作だそうだ。

北朝鮮は10年来で最悪の食糧不足


 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)は28日発表の年次報告で、北朝鮮について、1990年代後半から約10年間で「最悪の食糧不足」に陥ったとした上で、「同国政府は最低限の食糧を確保せずにいる」と批判した。


韓国の李政権の成立で資金の流れも悪くなっている。
金を緊急に稼ぐ必要が出てきたといえる。
そこで、一稼ぎをしようと危機を再度演出しているのだ。

金正日の健康が回復したのも、当然のことながら今回の危機の前提条件だ。
金正日の決定がなければ、北朝鮮は最終的な意思が決まらない。
病に臥せっていれば、何事もすすまない。
金正日が現場に復帰することによって、この危機を演出することができるのだ。
そして、普通の国ではヤクザみたいな真似はできない。
社会に適応していない人間はトップにはなれないからだ。

アメリカのブッシュ政権からオバマ政権への交替も危機を開始した理由だ。
オバマ政権は北朝鮮を無視した政策を続けている。
直接対話を求める北朝鮮と話が合わない。
無視されているならば、
むりやりでもこちらに目を向けさせるというのが北朝鮮の考えだ。

韓国の北朝鮮敵視政策も無視できない要因だ。
前のノムヒョン政権と違い、北朝鮮を敵視している。
観光停止や開城に進出した企業を痛めつけるなど、
幾つか揺さぶりをかけているにも関わらず、言うことをきかない。
そろそろ、教訓を与えてやらねばと思っているのだろう。
韓国内にいる北朝鮮シンパに対しても、
北朝鮮がアメリカや日本を引きずり回し勝利をおさめることは、
大きな支援になる。

今まで述べてきたようなことを理由にして、
北朝鮮は今回の危機を演出しはじめた。
それでは、この危機に対して各国がどう考え行動するかを、
次回に考察していきたい。


なんか北朝鮮問題について簡単に書くつもりが長くなってきた。
このままエネルギーが切れて、尻切れトンボに終わるのがパターンなので、
そうならないようにしたいものだ。
続く。

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グダグダ週記ネタ出し編

2009.05.30 Sat

03:48:05

本来なら、「北朝鮮はヤクザである」の続きを書くつもりだったが書けず、
また週記でにごしてる。
お風呂に入っている時はいろいろなことが頭に浮ぶのだが、
キーボードだとなかなか書けない。
もっとも、最近かなり文章を書いた経験から言うと、頭に浮ぶことだけだと、
ほんの数行の文章にしかならない。
読者にわかるようにするには、
当然の知識と思われる部分を補足しなければならず、それは簡単にはできない。
結局、頭に浮んだことを、
そのまま紙に書けばいいなどと言う発想が間違いなのだ。

書きたいネタはたまっているのだが、筆力が追いつかず、なかなか書けない。
「世界は日本化へ向かう」のシリーズは、自分としては大量にネタがあるので、
きちんと書いていきたいし、日本の停滞の原因についても書きたい。
原田泰氏の本に、資産価格の下落は停滞の原因ではないという説があるので、
それに反論したいのだ。
その他にも、「オネアミスの翼 王立宇宙軍」と
「超時空要塞マクロス」のアニメ評論を書いておきたい。
私にとっては青春の作品なので、その感想をきちんとまとめておきたいのだ。

後、今日思いついたネタに、
日本が狭軌を選択したことは正しかったのではないかという考えがある。
これはたいしたネタではないので、たぶん記事にはしない。
だから、アイディアだけ残しておく。
日本が鉄道開業時に狭軌を選んだのは間違いだという意見が、どうも主流である。
ただ、現在日本が標準軌の新幹線と狭軌の通勤路線で、
鉄道が世界一繁栄していることを考えると、
むしろ狭軌を選んだのが繁栄した理由ではないかと感じる。
結果論の考えだとしても、それだったら、
鉄道開業の時にコストが安いように選択したのが、正しかったという理由になる。
そこらへんの話を考えていると、なぜ狭軌だとコストが安くなるのかがわからない。
狭軌でも標準軌でも車体の大きさが同じという話を聞くと、
それだったらコストは一緒ではないかと思う。
けれども、歴史書には鉄道開業時にコストの安さから狭軌を選んだという話がある。
その理由がわからない。
また、南アフリカは標準軌から狭軌に改軌している。
わざわざ実行したということは、必ずなんらかの長所があるはずなのだが、
それがよくわからないで思考停止状態だ。

話はいきなり飛ぶ。
Mozuの囀経由で、週刊誌記者の取材に心が汚れた[Cnet]の記事を読んだ。
なんていうか、ちょっと感動した。
なんで感動しているか、よくわからないのだが、
「お前はただの現在にすぎない」という言葉とか、
「われわれの生きている社会がバカと暇人とノイズにあふれているということに他ならない。」
などの言葉が琴線に触れた気がする。
私は目的のない烏合の衆に好意的なのだ。

話はまたまた飛ぶ。
私はリンクだけの記事を書かないようにしている。
感想をきちんと書けない、あるいはオリジナリティのある意見が述べられなければ、
有益ではないと思っているからだ。
だから、上のような話に対しては、どうも記事に書けなかった。
しかし、自分がただ単に感動した、同じことを思った、
そんなことだけでも意味がある気がしてきた。
少くとも、書いた人への応援になる。
あるいは、自分が後で参照するために役に立つ。
だから、リンクだけの記事というものを増やしていこうと思う。

記事の最後にどう落ちをつけるかは、いつも迷う。
この記事も、単にグダグダ書いているだけなのだがら、落としようがない。
だけど落ちがつかないとまとまりようがなくて、どうも困る。
他の人の記事を参考して工夫すべきなのだろうが、頭に全然引っ掛らない。
難しいものだ。
唐突だけど、今日はある程度の長さの記事を書けたので、ここで終わりにする。
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続・北朝鮮はヤクザである

2009.05.29 Fri

03:23:22

北朝鮮がヤクザ国家であることを前提として、
日本はどう北朝鮮を相手にすればいいのだろうか。
ヤクザが相手なのだから、基本的には映画「マルボーの女」を見れば、
どうすればいいのかはすべてわかる。
毅然とした対応を取り、相手とは基本的に交渉をしないことである。
もっとも、それだけで解決するならば映画にはならないように、
現実もそう簡単にはいかない。
拉致問題と国交正常化の問題がある。

拉致問題については、残念ながら手詰り状態だ。
安否不明の拉致被害者が生きている可能性はある。
しかし、圧力をかけても、対話路線を取っても、返ってくる可能性はない。
死亡したと言明した被害者が出てくれば、他も生存していると考える。
全員が生きているのでなければ、そんなことはできない。
そして、全員が生存している可能性は、ほとんどない。

北朝鮮は友愛なんてわからない。
彼らにわかることは、戦いの強弱と損得だけだ。
互いの信頼によって、利益を生み出すという概念自体がない。
同時に圧力も効かない。
もちろん、損得はわかる。
ただそれ以上に、弱みは見せられないことを理解している。
相手に脅かされて、尻尾を巻いていたら、ヤクザ商売などやってられない。

日朝平壌宣言による、国交正常化の問題はどうなるだろうか。
本来なら、拉致被害者の問題をきちんと解決して、
核兵器とミサイルを放棄すれば、日本政府から多額の援助が手に入る。
けれども、北朝鮮はそれをしない。
恐喝で金を取るのと、頭を下げて金を貰うのとでは違う。
頭を下げて借金するというのは、真人間になるということだ。
北朝鮮の絶望は、それを認めない。

拉致問題の解決も、国交正常化も、現在の体制が続くかぎり解決の見通しはない。
とりあえず、放置しておくしかない。

それでは六ヶ国協議への日本の対応はどうあるべきだろうか?
六ヶ国協議は、北朝鮮に核開発、ミサイル開発をやめてもらう替わりに、
援助しようという仕組みだ。
北朝鮮の意図が脅迫だとしても、金を出す方がトータルで安いとなれば、
米韓はその方がいいと思っている。
なんと言っても、北朝鮮が戦争に走れば、韓国の戦争被害はかなりな金額になるだろうし、
戦後の復興資金はそれを上回るだろう。
はした金で解決できれば、それに越したことはない。
日本を六ヶ国協議に参加させるのは、その金を日本にも出させるためだ。
だから、日本が参加する必要性はほとんどない。
ただ、米韓に協力する必要もあるし、
最終的な拉致問題の解決には日朝の間では進まないから、
そのために六ヶ国協議に入っている意味はある。
最終的な拉致問題の解決に必要という意味は、
拉致被害者の生存を日朝で議論していても話が進むわけないので、
中立の国が調査するしかない。
その国が六ヶ国協議の国になる。
だから金正日体制が崩壊した後は有意義な仕組みになるだろうけど、
それまでは日本の役割はないといっていい。

意外と書くことが残っているので、さらに次回に続く。
次は、今回の核実験の意図と、アメリカ、中国、韓国の対応について考察してみる。

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北朝鮮はヤクザである

2009.05.28 Thu

02:59:22

北朝鮮が行動をエスカレートさせている。
核実験に始まって、ミサイル実験、韓国のPSI参加を宣戦布告とみなすと、
矢継ぎ早に挑発行為を繰り返している。
前回の核実験の時と違って、少し変な感じだ。
前は挑発行為に時間をかけ、やるぞやるぞと脅かしながら、実行した。
ところが、今回は実験前の脅しの期間がほとんどないまま、核実験をしている。
なにか微妙に狂っている感じがある。

昔、私には北朝鮮の行動は謎だった。
どういう行動原理を持っているのか、全然わからない。
最近の報道でも北朝鮮の行動は理解できないという意見をよく見る。
しかし、北朝鮮の行動原理は、彼らがヤクザであると仮定すれば、
極めてわかりやすい。
ヤクザは比喩というよりも、本質そのものだ。
北朝鮮は恐喝を家業とするチンピラヤクザなのだ。
暴力行為をほのめかす、あるいは実際に血を流す。
そして、金を出せと脅迫する。
核実験、ミサイル実験は暴力行為のほのめかしだし、
韓国との国境紛争で戦いが起こるのは、実際に血を流す行為そのものだ。
そして、やめて欲しければ、原油を出せとか、金を出せとか言い出す。
北朝鮮のソウルを火の海にするなどと言う言葉は、
ヤクザの脅しとまるで変わらない。

北朝鮮がヤクザであるならば、彼らの交渉方法は良くわかる。
ヤクザは一般市民に怖がられてなんぼの商売だ。
なめられたら商売上がったりなのだ。
だから、常に暴力に訴えようとする。
すごんでみせる。
命知らずなことを演出し、
切れたら何をするかわからない人間に見せようとする。
面子に固執して、金額の問題じゃないと言う。
だけど、本当に考えていることは金だけなのだ。

北朝鮮との外交交渉もそれと同じだ。
北朝鮮は他の国になめられまいと精一杯自分の国を大きく見せようとする。
強盛大国だとか言うのがそうだし、ソウルを火の海にするとか、
軍国主義者に打撃を与えるとかいう、表現もそのためだ。
相手がそのぐらいで怖がらなければ、実際に実行して示してみせる。
ミサイル実験、核実験も、
要は金を出さなければ核兵器を打込むぞと言っているわけだ。

恐喝なのだから、相互の利益などあるわけがない。
相手から奪い取ることだけを考えている。
損して得とれなどと言う、商売のような手法はない。
日本の拉致調査の依頼に対する回答なども、その表れだ。
言われたことを唯唯諾諾と実行するなどど言うのは、そもそも論外なのだ。
前回の合意の実行せあろうとも、その時点で再度代価を請求する。
それが交渉だと考えている。
信頼を積み重ねていけば、
より大きい利益を得るなどと言う発想は北朝鮮にはない。

北朝鮮がヤクザだとしたら、そこから何が言えるだろうか。
ヤクザをヤクザたらしめてるものは何だろうか?
それは、真っ当な社会には絶対に受け入れられないという絶望である。
北朝鮮がヤクザのような行動を取っている根底には、それがある。
北朝鮮も朝鮮戦争が終わったころは、まだ真っ当な国だった。
経済成長を韓国と競い、それに勝つことによって、
体制競争に勝とうとしていた。
けれども、経済が低迷し、北朝鮮を援助していたソ連も崩壊した。
生活水準はどんどん低下していった。
金日成が死んだ頃には、金正日は北朝鮮の体制そのものに絶望したのだと思う。
この結論に達したのは、私には少々驚きだった。
金正日の心理がいきなりわかったという意味でだ。
そして、核による脅しがアメリカのクリントン政権に対して成立したことで、
完全にヤクザ国家に変貌した。

だから、中国による改革開放の呼びかけには答えない。
そんなことをしてもムダだと思っている。
その根底には絶望がある。
北朝鮮は戦争を怖れないと、たびたび宣言している。
はったりではあろうが、同時に本当でもある。
何もかも投げだしてしまいたい破滅願望があるのだ。

では、北朝鮮との交渉はどうすべきなのだろうか。
今回の核実験の今後も含めて次回に書くつもりだ。

北朝鮮がヤクザであるという仮説は、2年以上前に考えついていた。
うまく文章に書けなかったので、ずっと後延ばしにしていたが、
今書かないと書くチャンスを失いそうなので、大急ぎでまとめてみた。
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現在起きている争いは? - 世界は日本化へ向かう(その8)

2009.05.26 Tue

03:21:33

テンションが少し落ちたみたいで、進みが遅くなってしまって、申し訳ない。
前回では、かなり長く書いたが、要は簡単なこどだ。
経済が成長し、技術の伝播が進めば、核兵器を所有する敷居は低くなるので、
みなし核保有国は増大する。
核保有国とみなし核保有国の間では、戦争する確率が低い。
世界の全ての国がみなし核保有国になれば、戦争はほとんど起こらなくなる。
戦争をしなければ、戦争のための国家の中の仕組みは段々廃れていき、
戦争国家から平和国家へ転換していく。

この理屈に対して、当然幾つかの反論がある。
たとえば、アメリカはイラクやアフガニスタンで戦争を起こした。
イラクは核保有国にかなり近づいていたと見られ、
私の理屈なら戦争は起こりにくいはずだ。
それなのに戦争が起こったのは、矛盾ではないのか?

また、近年起っている軍事紛争には、
ガザ紛争、グルジア紛争、スリランカ内乱、パキスタン紛争、
スーダン内戦と民族紛争が中心になっている。
これらの紛争は民衆レベルで起こっていて、
核による抑止が効かないように見える。
それでも、核による抑止で平和になるという理論は正しいのだろうか?

最初の疑問に対する回答は、過度期の現象だということだ。
核保有に走るのは深刻な安全保障上の危機にある国だ。
その場合、核保有によって、
その国を攻撃できなくなることが致命的な問題だと考える国もある。
つまり、核保有に走ることが戦争を呼ぶことになる。

イラクは、ちょっとそれに近い国だった。
イラクはイランイラク戦争、湾岸戦争と二つ続けて、対外戦争を起こし、
世界の国からの支持を失なった。
特に、湾岸戦争では国連加盟国がほぼ一致してイラクを批判した。
これが、アメリカが最終的にイラクに軍事行動を起こしても、
どの国も真剣に助けに向かわない状況を作らせた。
そして、アメリカが9・11テロによって、
かなり理性がふっとび、戦争に向わせた。
つまり、イラクはかなり特異だったのだ。

近年核武装に走っていると見える、北朝鮮とイラクは違う。
イランにしても、北朝鮮にしても、武力紛争は近年起こっていない。
北朝鮮は中国と相互防衛条約を結んでいて、手を非常に出しにくい国だ。
そして、イラクみたいに実際に戦争に訴えたことはない。
こういう国には手を出しにくい。
昨日、二度目の核実験を実行したが、国連安全保障理事会でも、
ある程度の制裁は決定しても、致命的な制裁はできないように思う。
中国が北朝鮮を支持しているかぎり、北朝鮮が脅かされることはない。

イランはどうだろうか?
イランは北朝鮮のような同盟はない。
しかし、戦争は起こしていない。
パレスチナのハマスを支援しているみたいだが、
直接手を出しているとはいえない状況だ。
あいつは凶器を持ったら何をするかわからない、
だから先に殺してしまえ、という主張は多くの共感を得られない。
実際に犯罪を犯して、始めて取締ることができる。
イランが核保有に走ったとしても、
アメリカが戦争に訴えて止めるのは難しい。

結局、みなし核保有国が核保有に走ったとしても、
戦争に訴えて止めることは難しい。
その場合、新たに核保有国になった国は、
深刻な安全保障上の脅威が減少することによって、平和にかじを切るだろう。

もう一つの疑問である、民族紛争などの問題はどうだろうか。
これは非常に難しい。
核による戦争抑止は戦争の原因を消失させるものではない。
戦争の火種自体は残っている。
それが大火事にならないように、強制的に止めるのが核抑止だ。
そのためくすぶり続ける。
ガザ紛争などはそのいい例だろう。
しかし、問題解決の未来が見えないのに、戦い続けるのは、
双方にとって苦しい話になる。
どこかで妥協点を見つけて、すこしずつ安定化へ向うのではないかと思う。

以上が、戦争は減少するという私の理論だ。
しかし、今述べたように戦争が完全になくなるわけではない。
それでは、戦争国家から平和国家への変換は起こらないのだろうか。
私の考えでは、戦争が残っていたとしても、
戦争国家から平和国家への変換は起こる。
それについて、次回で説明したい。

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自国通貨建ての国債にデフォルトリスクはあるのだろうか?

2009.05.23 Sat

03:30:16

日本国債の格付けが上げられた。
Aa3からAa2という話だ。
前に格下げされたときと環境が変わっていないのに格上げされたということで、
格付けのいい加減さが問題になっている。
根本的に疑問なのは自国通貨建ての国債にデフォルトリスク、
つまり返されないリスクはあるのだろうか?
理屈の上からは、返すための歳入が不足し、借金することができなくなったら、
デフォルトすることはありえる。
返すための歳入が不足するというのも、ほんとにあるかどうか微妙な感じだが、
政治上の理由で税率を上げることができず、
そのくらいならデフォルトする方がいいと考える国もあるだろう。
しかし、借金することができなくなるなんて本当にあるのだろうか。
民間からの信用がどんなになくなったとしても、
中央銀行が買い支えるのではないだろうか。
そもそも、金融政策は国債の売買を持って行なうので、
国債がデフォルトなんて事態を起こしたら、金融秩序自体が崩壊する。
今の信用危機など問題にならないぐらいのパニックが起きる。
中央銀行がそんなことを認めるわけがない。
私には、自国通貨建ての国債のデフォルトリスクは、ほとんどゼロに思える。

しかし、デフォルトリスクはなくても、インフレリスクはある。
当たり前だが中央銀行が無制限に国債を引き受けていれば、絶対にインフレになる。
ジンバブエがいい例だろう。
インフレが発生したら、いくら投資した金額が戻ってきたとしても儲からない。
投資家にとっては困ったことになる。
だから、国債の償還のために、
中央銀行が通常以上に通貨を発行せざるを得ない場合、
その影響を受けたインフレ率を考慮して格付けするのはありかもしれない。
ただ、その場合、その通貨建ての債券は全て、そのインフレリスクを負うのだから、
国債より格付けを低くなければならない。
トヨタの格付けが日本国債の格付けより高いというのは、
どう考えてく狂っているように見える。
ここらへんは、私にはほとんど自明の理だと思うのだが、
格付け会社がそう思っていないみたいで、そこらへんが良くわからない。

イギリスやアメリカの国債の格付けの引下げも話題になっている。
そのせいでドル安に動いたらしい。
問題なのは格付け会社が格付けを引き下げてしまうと、
自動的に売り出さなくてならないような変な仕組みがあることだ。
アメリカ国債の格付けが引き下げられてしまうと、売らざるを得なくなって、
そのせいで国債の価格が下がり、ドルが下がる。
知名度の低い会社の社債とかと違って、国債なんて誰でも分析できる。
購入者責任で十分ではないか。

金融危機の状況下で国債の格付けが変動するのは好ましくない。
G20でも、G8でもいいが、
格付け会社に自国通貨建ての国債は格付けAAAに固定するように、
合意できないものだろうか。

たぶん、誰も困らない。
格付け会社も政府の指示なら黙って従うだろう。
通貨のインフレリスクはあるが、それは別途発表すればいい。
格付け会社はアメリカとイギリスの会社だから、
アメリカ政府とイギリス政府は自分たちの国債を守るために圧力をかけた、
と思われて直接動きにくい。
日本が音頭を取れば、まとめやすくなると思うのだが、どんなもんだろう。
アメリカ政府にしても、イギリス政府にしても、
日本が自国の格付けを上げるための要求だが、
金融危機を防ぐために従えと指示を出しやすくなる。

けっこう、悪くない考えじゃないだろうか?
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グダグダ週記「涼宮ハルヒの憂鬱」への期待編

2009.05.22 Fri

01:46:37

グダグダ日記改め、グダグダ週記を書いている。
先週から始めた、日記みたいなものだ。
頭を使わず、ただ思い浮んだものを、そのまま出していく。

この一週間たってたいした事件はないのだが、
気になったこととして、「涼宮ハルヒの憂鬱」の新作の件がある。
和歌山テレビで次回のサブタイトルが「笹の葉ラブソディー」というのが流れて、
ネットで騒然となっている話だ。
新作なら普通に宣伝する方がいい気もするのだが、
ネットでの口コミに頼るという、
最初の「涼宮ハルヒの憂鬱」の宣伝戦略を再度実行したことになる。
和歌山テレビのサブタイトルの表示は、和歌山テレビのミスだと会社は主張している。
深読みすると、これも意図的な気もしてくる。
とまあ、このように考えさせるだけ、宣伝戦略としては成功しているのか。
今日、新作が放送されるかどうかは確定していないが、放送されないとさすがに、
評判が地に落ちそうなので放送すると信じている。
がっかりさせないで欲しい。

この一週間の出来事を思い出してみたのだが、
これだけ書いたら書くことがなくなってしまった。
そんなわけで、ずっと前の話だが、東京のジオラマのことを思い出した。
東京ビッグサイトで展示していたジオラマで、
オリンピック誘致会場がどことかを示していたものだ。
私はちょっと見てきた。
5m四方から10m四方の間だと思うが、
西は新宿当たりから東は夢の島ぐらいまで、北は池袋から南は品川ぐらいまでだった。
建物とかに立体感があると見ていて楽しい。
ただ、真っ平らな地図の上にビルとかを載せているみたいで、
元々の地面の等高線とかは反映されていなかったように思う。
山の手台地がどこから始まるかなんてのはわからなかったからだ。
オリンピックが開催される時の東京をモデルしたみたいなので、
東京の埋立地の島の一つが、緑ばかりなのには少しびっくりした。
忽然と現れた未開の島だ。
既にああなっているのではないはずだ。
それとオリンピック会場予定地には番号がついた旗がさしてあるので、
どこで何をやっているのかがわかる。
夢の島に幾つも競技場があって、あそこで実行されるなら、
散歩かたがた見に行ってもいいかなと、私ですら思った。
私は出不精だからイベントなど行かないのだ。
そうすると、少くともオリンピックが東京で開催されるならば、
会場が空きになることはない。
次期オリンピックの本命はシカゴだとは思うけど、
東京でオリンピックになってもいいかなという気がした。

東京でオリンピックになれば、
羽田と成田を結び東京に駅を作って押上泉岳寺間をバイパスする新線が、
それまでに作られるかもしれない。
下記の記事のように、急に話が動いているのも、そのあらわれか?

国交省/成田〜羽田間アクセス改善へ鉄道ルート案/都営浅草線に短絡線整備

大深度地下で作るしかないだろうから、
期限さえ決まれば2010年までに達成できるような気がする。
東京成田が30分以内だろうから、えらく便利になる。
本当に達成できれば世界のどこにも負けないといっていい。
成田空港と羽田空港の拡張もあるし、
だめだだめだと言われていた日本の空港も良くなる。
羽田空港で国際線が離発着されるようになれば、
東京以外から海外に行く人は羽田空港で乗り継いで海外に行ける。
新幹線の拡張で羽田への地方便は減るだろうから、
その分は国際線に回すことが可能になる。
成田空港も東京駅から30分以内なら、首都圏の旅客だけで十分やっていけそうだ。
貨物便を関西空港に回さざるを得ないほと使われないだろうか。
ちょっとわくわくした。

「涼宮ハルヒの憂鬱」は新作が始まった。
見たかぎりでは、期待が高い分に十分答えている。
今後が楽しみだ。
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