異をとなえん |

ブログを休む

2008.12.26 Fri

00:17:55

どうも本格的に調子が悪い。
脳が疲れている。
脳を休めるには眠るしかないらしいが、
毎日ブログを書いて睡眠不足になっている。
そこで、はっきり心を決めて年末年始はブログを休む。
そういうわけで、今年はここまで。
よいお年を。
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疲れてるような?

2008.12.23 Tue

02:33:45

なんか、体が疲れてる気がする。
普通に働いていると疲れを感じないけど、2・3日休むとどっと疲れる。
そんな状態が一番過労死をしやすいなんて話を読んで、少し気になっているらしい。

明日は用が入ってしまった。
「国鉄改革の真実」を読んだので感想を上げたいし、
コメントの返事もしたいのだけど、さらに延びそうだ。
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「鉄道忌避伝説の謎」感想

2008.12.21 Sun

02:48:09

青木栄一著「鉄道忌避伝説の謎 汽車が来た町、来なかった町」を読む。

明治の鉄道を敷き初めた当時、宿場町などで鉄道が来ると町が廃れるとかいう意見で、
鉄道の路線が変更されたという話がある。
これは真実ではないと実態を調べた本だ。
後の時代になぜ自分の町に鉄道が来なかったかを理由づけるために生まれた伝説というのが、
作者の結論だ。

作者はこの結論を引出すために、まず当時の鉄道というものが勾配に非常に弱く、
始点と終点が定まってしまうと、ルートがほとんど自明になることを説明する。
結果、反対運動があっても路線は変わらないのだ。
そして、反対があったと仮定されている路線で、政府としてはそれが一番合理的なことを示す。
なんというか、これだけで伝説だということが私は納得できてしまった。

それだけでなく、さらに詳しく実例を見ていくのだが、
まったく予期しない所で感心した。

一つは、陳情の部分だ。
鉄道忌避というより、鉄道を引いてくれという陳情話が出てくる。
p64で線路の誘致が5年で20件、手紙を書いたり、上京してお願いしたりする表がある。
p65には停車場の建設が3年で30件ある表がある。
なんというか、今と同じなのだ。
これが1886年(明治19年)の頃というのが凄い。
鉄道忌避というより、鉄道誘致に全力を挙げていた。
日本人はがんばっていたんだなと、ちょっとうれしくなってしまった。
新規な物を拒否するより、積極的に受け入れようとしている。

もう一つは、そして本書を読んでの最大の驚きは、本題にあまり関係のない所にあった。
鉄道忌避伝説は、その伝説自体を私はあまり知らないので、それほど驚きはなかった。
ところが、江戸時代に東海道にあった川に橋を架けないのは、
幕府の江戸防衛のためという話も、伝説というのだ。
これには驚いた。
防衛のためと言うのを、私はすっかり信じこんでいた。
p139に1ページばかり、その説明がある。
要は、木造の橋では、洪水の時に押し流されてしまうので、
作っても仕方がないという話だ。
これは明治の鉄道建設で橋を架ける時、洪水を心配して、
架けないように陳情する事実で補強される。
橋がかかると、洪水で壊れた時、下流の損害が大きくなるらしい。
その危険性を下流の農民が気にしているところからも、
橋を架けることの危険性は世間に広まっているとして、伝説だという補強にしている。
ここらへん、私には少し理解しにくく、もっと詳しい説明が欲しかった。
本自体では少ししか扱っていないが、これだけで一冊の本になっていいような話だ。
橋が架けられるようになるのは、明治に鉄の橋になってからだ。

アニメ蟲師の第7話「雨がくる虹が立つ」に出てくる流れ橋とういのを思い出した。
壊れてしまわないように、洪水の時は、
回転して流れにさからわないようにする橋だ。
日本の川は物凄い急流だから、流れ橋や橋を架けられないという話に納得できる。
この本を読んで一番の収穫だった。

目次は以下の通り。

鉄道忌避伝説とは何か-プロローグ
鉄道史研究の発達と鉄道忌避伝説
 鉄道史学確立への道
 鉄道忌避伝説を疑う
 諸外国のおける鉄道反対運動
鉄道忌避伝説の検証
 鉄道のルートを決定する原則
 東海道線と宿場町
 甲武鉄道と多摩の町村
 日本鉄道土浦線と流山
 都市と駅の関係
実際にあった鉄道反対運動
 鉄道創業時の反対運動
 市街地・河川・宿場町での反対運動
 その他の反対運動
鉄道忌避伝説定着の過程
 地方誌による鉄道忌避伝説の変容
 伝説を拡げたもう一つの媒体
 今も拡がりつつある鉄道忌避伝説
鉄道忌避伝説を考える-エピローグ
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TETSUDO.COMサイトからアクセスされる

2008.12.19 Fri

20:15:53

自分のブログにtetsudo.comなんてところから、アクセスが来た。
「国鉄最後のダイヤ改正」感想
にリンクしているのだ。
のぞいてみると、鉄道関係の単語をネットで検索して、リンクのリストを作っているらしい。
将棋関係でリンクされたことはあるが、鉄道関係は初めてだ。
「鉄道地図の謎から歴史を読む方法」
の時はアクセスがなかったから、最近できたのだろうか。
ニュースを見てみると、一番古いのは2008年3月だ。
前は何でリンクされなかったのかと思う。

サイトをチェックして見ると、掲示板があるのだが、2ちゃんねるのスレッドの紹介になっている。
自分で掲示板を作っていないのだ
2ちゃんねるが認められたと言うべきなのか、手抜きと解釈すべきなのか。
規模の小さい掲示板があっても、アクセスしないので賢いのかもしれない。
なんか面白かった。
北海道新幹線の話題など、鉄道関係のスレッドは結構読むので、
ここからアクセスしてみようかと思う。

「日本文明・世界最強の秘密」
を読んで以来、
鉄道関係には興味を持っているのでブックマークにつけ加えることにした。
ここにもリンクを張っておく。

TETSUDO.COM
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「国鉄最後のダイヤ改正」感想

2008.12.19 Fri

03:50:08

進士友貞(しんじともさだ)著「国鉄最後のダイヤ改正 JRスタートへのドキュメント」を読む。

国鉄が分割民営化される直前、ダイヤ改正に責任を持った当時の列車課長が、
タイトル通り国鉄最後のダイヤ改正の実態について語っている。
それと同時に、国鉄が分割民営化された当時の状況を描く話になっている。

いい所と悪い所がある本だった。
全体として読む価値がある本なので、まず悪い所から記述していく。

悪い所というが、物足りない部分は、
国鉄分割民営化の権力闘争的な部分を全部落としているところだ。
ダイヤ改正の部分に話をしぼっているからだろうが、微妙にわかりにくい。
たとえば、作者は経営計画室計画主幹から、
運転局列車課長にダイヤ改正の前に変わっているのだが、
変わった時点をはっきり記述していない。
時系列に沿って書かれていない部分があるので、いつのまにか変わっている感じがする。
その結果、列車課長の職務が見えなくなっている。

また、作者は民営化と同時にJR東海の取締役鉄道事業部運輸部長になっているのだが、
本文にその説明がない。
最後の著者紹介に載っているだけだ。
少くとも、民営化後のJRグループとしてのダイヤ改正に、
作者がどういう立場で関わっているのか明記すべきではなかったろうか。

全体として、国鉄全体の職務の構造や範囲、そういう大ざっぱな説明がないので、
指揮命令系統が見えない。
読んでいると、普通の階層に沿った指示命令ではなくて、
分割民営化を指導していったメンバーが勝手に動いている。
そんな印象を受ける。
作者は権力闘争的な部分を落とすために、わざとそう書いているのだろうが、
膜がかかったような印象だ。

それは、ほとんど実名のドキュメントなのだが、
一部仮名を使っていると述べていることからもわかる。
読んでいるかぎりでは、実名でまずそうな人はいない。
それでも仮名を使っているのは、隠された部分で遠慮があるのだろう。

不満な所は述べたので、後はいいところだ。
分割民営化によって、少しずつ会社が変わっていくところが面白い。
ダイヤの改正が、今後の会社の未来に直結することがわかり、段々と欲が出てくる。
自分の会社になる路線に新規の車両を入れようと努力する。
そんな描写が面白い。

また、ダイヤの調整についての民営化のJRグループでの協定の話が出てくる。
本の最初で、そのためにヨーロッパの状況を視察に行っているのだが、
鉄道という線路のつながっている会社を分割するのは大変だ。
ただ、同じことが国鉄と私鉄にも言えたのではなかろうか。
新幹線のダイヤをいじれば、それに連動して、
乗り換えなどのために、他の列車のダイヤも動く。
国鉄内部でその調整が大変な話が出てくるが、
私鉄も国鉄の駅に連結してる路線はあるはずだ。
しかし、私鉄に対する配慮というか、最終的には乗客に対する配慮はない。
逆に言うと、鉄道会社というのあ、ほとんと他の会社の線なんか気にしないのだろう。

さらに、ダイヤ改正によって、実質的な分割民営化が既に始まっていることがわかる。
新幹線の速度を初めてアップし、普通電車を一割近く増発する。
なぜ、民営化を前提にしなければできなったのか、
その点について作者は理由を述べないが、気になるところだった。

他にも、なんていうか些細な話が面白い。
山陽新幹線はJR西の路線になったが、指令センターは東海道新幹線と一緒で東京にある。
そのため、そこで働いている人は同じ部屋にいるけど別会社になっている。
だから、名古屋出身でJR東海に入りたがったけれど、職務の関係でJR西に回り、
定年後は名古屋に戻りたかったのに、
危く大阪の関連会社に回されそうになった人の話がある。
結局、名古屋に職を見つけたらしいが、そういう話が面白い。
高校のバレー部から陳情を受ける話もいい。

最後に自分の住んでいる会社のアパート名が、
「JR東日本社員アパート」に変わっているというのはしゃれた終わり方だった。

鉄道に興味がある人なら読んで悪くない本だ。

最後に目次は以下の通り。

はじめに
第1章 「日本はヨーロッパ大陸か」
一、国際列車、国境駅の実情調査
二、路線分割案の検討
三、国鉄独自案作成チームの発足
四、現実に直面した分割の道すじ
第2章 国鉄最後のダイヤ改正
一、明日が見えるダイヤの作成
二、ダイヤ改正の構想と実際
三、初めての新幹線スピードアップ
四、ダイヤ改正 産みの苦しみ
五、最後のタイヤ改正の基本原則
六、姿が見えた新会社のダイヤ
七、最後のダイヤ改正会議
八、混乱の中で実施したダイヤ改正
第3章 ダイヤ改正から新会社スタートまで
一、分割民営より先行した指令権の分割
二、輸送に関する会社間協定等の作成
三、日常の運行管理業務にも必要な会社間協定
第4章 新会社最初のダイヤ改正
一、分割民営化後のダイヤ改正はどうなる
二、最初のダイヤ改正がまとまる
おわりに
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なぜマスコミは悲観的報道をするのか?

2008.12.18 Thu

00:03:25

嫌韓感情はどこから来るのか?
のコメントに関連して、マスコミが悲観的報道をする理由について、考察してみた。

日本のマスコミは悲観的報道をしがちなイメージがある。
現在も未曾有の危機とか、再度失われた十年とか、煽っているように見える。
第一次石油ショックの時は、まだ子供だったが、世界が滅亡するような雰囲気があった。
海外のマスコミは韓国のことしか詳しくわからないが、
韓国の新聞の日本語版を毎日読んでいるかぎりでは、あまり悲観的なイメージない。
どちらかというと、楽観的過ぎて、逆にそれでいいかと心配になる。
現在の韓国の通貨危機といってもいい現象も、
新聞はあまり気にしていないように見える。

なぜ、日本のマスコミは悲観的で、韓国のマスコミは楽観的なのだろうか。
一つには、本当に状況が悲惨な場合、悲観的報道をするとパニックを起こしかねないことがある。
現在の韓国の場合、マスコミが悲観的報道をすると、国民がウォン売りに走りかねない。
これでは、報道自体が通貨危機を起こしかねないから、できるだけ楽観的報道をする。
日本の場合は、逆に状況がそれよりましだがら、
悲観的報道をしてもパニックは起こらない。
だから、悲観的報道ができる。
ただ、これだけでは中立的報道ができない理由にはならない。
私には、中立から悲観側に振れたバイアスが、
日本のマスコミにはかかっているように見える。
日本人が悲観的報道を好んでいるとしか思えない。

それでは、日本人はなぜ悲観的報道を好むのだろうか。
特になんのアイディアもなかったが、下記の2ちゃんねるのコメントを読んでひらめいた。


873 NAME: 企業家◆SeGVen2zoA DATE: 2008/12/17(水) 10:03:33 ID:30EiOfoF
ただ誤解してもらいたくないのでは、上でのたまに出るように「日本と
比べてどうだ」なんて観点から述べているものではない事です。
正直日韓の経済を比較するなんて全く意味ないです。規模も質も雲泥の差です。
国家財政、家計が共に負債を抱え、国内に蓄積されたアセットのない韓国は
「浮き草」みたいな存在で、圧倒的な個人、法人資産を持つ日本とは
比較する意味がない。あくまでもこの国は「短期」で物事見て対応
するしかないのです。


つまり、日本人は資産を持っているから、それを失うのが怖いので、
悲観的報道が気になり、引き寄せられる。
内容自体はそれほど重要ではない。
馬鹿げた内容なら、一笑に付し、安心する。
本当らしくあれば、より調べてなんとかしようとする。

それに対して韓国人はあまり資産がない。
少くとも、マスコミが対象とする国民の多くはそうだ。
資産を失ってしまう恐怖は大きくないので、
悲観的報道には興味がない。
むしろ、変化によって、未来が明るくなり希望を抱く。
革命でも起これば、借金が全部チャラになるのではないかという感情だ。

一般化すると、
国民の多くが資産を持っているとマスコミは悲観的になり、
資産がないと楽観的になる。
急にひねり出した考えだが、けっこう合っている気がしてきた。

アメリカのマスコミの状況はよくわからないのだが、
どちらかというと楽観的に見える。
アメリカは資産をたくさん持っているはずだから、
私の仮説では悲観的でないとおかしい。
しかし、アメリカは所得格差が大きく、中産階級はかなり貧しくなっている。
家屋という資産があっても、
この金融危機でトータルではマイナスになっているのかもしれない。
それが楽観的報道を好ませている。
オバマ次期大統領が、Changeを選挙キャンペーンの言葉にしたように、
つまりは、貧乏人は変化に対して肯定的なのだ。

そんな風に考えると、マスコミの報道が悲観的なのは、
まだ、落ちる余地がある、余裕があることなのだから、
歓迎すべきことだ。
そう思うと、マスコミの悲観的な報道を読むたびに安心できる。
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日本しか金を出せる国はない

2008.12.16 Tue

02:53:26

日本経済復活の曙光
で、金融業から景気が良くなるという意見を述べた。
しかし、下記の記事では、「日本は比較的安全」は幻想とのべている。

(08/12/11)第1次石油危機後に匹敵する戦後最大級の景気後退へ(松岡幹裕氏)

納得できない意見なので反論してみたい。
「日本は比較的安全」は幻想という理由は次の通りだ。


(1) 日本経済は貿易(輸出減少)と為替レート(円高)を通じて、世界景気後退の影響を受けてしまう。当社の想定する規模の世界景気後退と円高の下で、日本の内需が十分な抵抗力を維持できるとは考えにくい。
(2) 在庫の過剰感は、供給側(在庫)と需要側(出荷)の双方で決定される。いかに供給側をコントロールしても、需要の予想外の減少が起これば、在庫の過剰感が発生し、生産削減が起こる。この局面が7−9月期から始まったようだ。
(3) 08〜09年度と2年連続で大幅な利益減少が起これば、キャッシュフローが枯渇し、資金繰りが厳しくなる企業が増加する。また、製造業の生産能力は90年代の2回の景気拡大局面では、横ばいないしは低下したが、02年からの拡大局面では7%拡大した。80年代後半のバブル期でも12%しか拡大しなかったので、この7%の生産能力拡大は、かなり大規模である。現下の需要の急激な減少とこれまでの生産能力拡大の下では、設備投資を増やす誘因は見当たらない。
(4) 主な因果関係は、「景気悪化→不良債権」である。 90年代の不良債権問題は処理されたが、今回の景気後退は新たな不良債権を発生させる。筆者の試算では、今回の景気後退の規模の下では、銀行部門全体で、年間利益のほとんどを不良債権処理(貸倒引当金の積み増し、直接償却など)に充てる必要があるとみられ、自己資本比率が上昇する余地は限定的だ。景気の悪化が臨界点を超えて銀行の貸し渋りを引き起こすようになると、景気悪化と不良債権の間の因果関係は双方向に働き始める(負の金融乗数効果)。


今回の日本の景気回復が輸出頼みだったため、
金融危機によって、外需が急速に縮小するならば、
輸出が手痛い打撃を受け、景気に大きな影響を及ぼすことは間違いない。
自動車工業に代表されるアメリカ市場の過度に依存した企業は、
興亡の危機に直面している。
それらの企業の、(1)生産、(2)在庫、(3)設備投資、それら全てはマイナスになる、
景気を後退させるだろう。
しかし、(4)番目の金融自体が縮小するのはどうだろうか。

世界での需要減退が長びけば、資金繰りに窮してくる企業は多くなる。
けれども、今回の景気拡大では、企業は労働者の賃金を上げず、労働分配率を低いままに保ってきた。
利益を内部留保し、設備投資やM&A資金として使っている。
今回の未曾有の需要減退は、企業の利益を大幅に減少させるだろうが、
倒産に至るまではもっと時間がかかるのではないだろうか。
そして、危機に合わせて、企業はかなり早く手を打っている。
派遣労働者を切り捨て、設備投資も絞った。
世界の需要が縮小したままでも、採算が取れるように改善している。
私には問題があるにしても、バブルの時のように、
多くの企業が不良債権化していくことはないと思う。
不良債権は明らかに限定されている。

現在の金融危機における、
日本の不良債権はサブプライム関連のローンと日本の不動産関連の債権だ。
サブプライムローンは既に処理が終わったといっていいし、
不動産関連も銀行は一気に貸し剥がしに出て、貸付金を回収している。
それで不動産関連の上場企業が大量に倒産した。
輸出関連の生産が停滞することによって、GNPの減少はあるだろうけど、
円高により輸入産業には差益が出るし、
経常収支自体は来年は黒字は拡大する見込みなのだから、
不良債権がそれほど大きくはならない。

実際のデータは持っていないので、日本の不良債権は限定されているといっても、
説得力がない。
それでも、他の国よりはましに思える。

現在の金融危機は、アメリカの不動産の価格下落がきっかけとなって起こった。
結果世界の資産が大幅に縮小した。
世界から金がなくなったのだ。
今までは、資本がありあまっていたので、安い金利で金を借りることができた。
しかし、資本が減少した今、金利は急上昇している。
そのため、資本を持っている国は、投資または融資をすることによって、
巨大な利益が上げられるはずだ。
この国は日本しかない。

日本以外の国で、金を出せる所があるだろうか。
まず、アメリカから考えてみよう。
アメリカは今回の危機の発端ということもあり、
金融機関が大きく傷ついている。
政府から資本の投入も受けている。
ヨーロッパも同じだから、それがないだけでも日本はましなはずだ。
アメリカの金融機関にはFRBが大量に資金を供給しているが、
おっつかない。
企業が破綻した場合には、自己資本規制によって、資産を減らさなくてはならないので、
貸し出せないのだ。
そして、不動産や株式の下落を通じて、アメリカ国民も資産が減っている。
この流れが変わらない限り、貸し出せる金ができるわけがない。

次はヨーロッパだ。
ヨーロッパはアメリカと同じように、サブプライムローンに多額の金を投資していたし、
アメリカの証券にも巨額の投資をしている。
その結果、アメリカの価格下落の影響を強く受けている。
政府が資産の投入をしているのもアメリカと同じだ。
東欧を始めとした新興国の投資も危ない。
新興国に一番投資をしているのはヨーロッパなのだ。
自国内では、不動産のバブル状態もある。
これらの危機はまだ終結していない。
それら全てを合わせれば、金を貸し出す余裕があるわけがない。

では石油輸出国はどうだろうか。
石油価格は下落している。
50ドル以下では、予算の達成もままならない国が多いのでないか。
政府ファンドも投資するより、資金回収が関の山だ。
もはや、外国への資本輸出などできない。

そうすると、世界一の貿易黒字を出している中国はどうだろうか。
中国については謎の部分が多すぎる。
前にも述べたが、
中国の黒字をそのまま受け取ることはできないことと、
大幅な公共投資の増額によって、
中国は外国に資本を輸出する力を失っていくと思われる。
さらに、中国は外国からの投資で成長した国なのだから、
資本の引き上げにも対応しなくてはならない。

これらの事項を考え合わせると、世界に資本を供給できる国は日本しかいない。
今回の不況を食い止めるほどの資金を貸し出すことはできないし、
逆に、金融危機前と同じ資金需要もないだろう。
しかし、日本の金利を上昇させるには十分な資金需要はあると思われるので、
いい商売になる。

そう考えると、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、野村証券が外国の会社に投資している理由がわかる。
なにかはっきりしない投資に見えたが、外国からの案件をつなぐ役割を期待すれば、
そんなに悪くはない。
資金を必要とし、リスクが限定されている企業でも、外国の銀行などは貸し出す資金がなければ
どうしようもない。
そういう案件を日本に回してもらえば、いい商売ができる。
大株主なのだから、割の合わない部分を回すこともなかなかできないだろう。

金融業が好転し、大きな利益を上げるようになれば、
そこを中心として、サービス業、不動産業にも恩恵が回るはずだ。
内需自体が盛り上がっていく。
楽観論かも知れないけど、日本が一番早く不況から回復できるはずだ。
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