異をとなえん |

リーマンショック雑感(その2)

2008.09.18 Thu

02:38:42

AIGは結局政府が救済することになった。
リーマンは見殺しにしたのに、AIGは救済したということで、
ダブルスタンダードという批難が出ている。
どういう基準で選別されたかは、
株式、債券に投資している人間にとっては大問題だろうけど、
全体から見ればたいした問題でない。
重要なのは、選別が行なわれたことだ。
救済されない債券がある以上、
現在の金融危機では危ない企業への融資は絞るしかない。
流動性の危機は市場のど真中に居座る事になる。

流動性の危機が続いている状態では、
FRBが政策金利を下げた所で、緩和効果が出るわけがない。
信用収縮が続いていく事になる。

そういう状況が見えているにも関わらず、
リーマンを救済しなかった事が興味深い。

現FRB議長バーナンキはヘリコプターで金をばらまけと言った話がある。
金をばらまくのは、デフレ状態の時か、金融が収縮している状態の時かは
覚えていないが、実行するとしたら今ではなかっただろうか。

リーマンを救済する事は、
信用収縮をひどくしないためには絶対に必要であったろうに、
そうはできなかった。
さんざっぱら、いい思いをしてきた人間を助けるのはおかしい。
その健全な常識論を打ち破る事ができなかった。
リフレ派的な政策に、何か大きな問題がある事を示唆しているように見える。

もう一つ今回のリーマンショックの状況で面白い話が出てきた。

〔焦点〕深刻なドル不足と信用収縮にあえぐ米欧市場、日本の役割に注目集まる

アメリカだけでなくヨーロッパも危機が深刻化している以上、
日本の金融市場の健全性は光っている。
今後どのような意味を持つかはわからないが、
日本の金融機関にとっては利益を増やす要因になる。
少しいい風が吹いているのかもしれない。

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