異をとなえん |

「狼花」感想

2008.04.12 Sat

21:43:40

「狼花 新宿鮫IX」を読む。

新宿鮫シリーズは全部読んでいるけれど、非常に悪い。
百科事典から抜き書きしたような文章で本が構成され、
それが地の文だけでなく会話文にまで入ってくる。
訳のわからない正義論、警察論が出てくる。
訳のわからないというのは、
全共闘世代の書いたような文章という意味で馬鹿馬鹿しくて私には真面目に読めない。
今の警察官はこんなに頭が悪いのか。
この傾向はシリーズを通してあるが、特にひどい気がする。

この作品の書かれた時が最悪なのかも知れないが、
その後犯罪件数も検挙率も上がっているはずだ。
陰謀論的に考えれえば、
この作品のテーマである暴力団と警察が手を組んだ結果なのだろうか。
私にはそうは見えない。
警察官を増やすとか、対応組織を作るといった地道な取組が,
成果を挙げているように見える。
そういう努力をしてきた上で、治安が改善されないから、
暴力団と手を結ぶといった話なら、
説得力もあると思うのだがそんな風にはなってない。

また、鮫島の推理が推測が多いわりには、当たりすぎている。
そのため、筋が一本道のような感じを与える。
あまりには出来過ぎなのだ。

作品自体は面白いというか、読むに堪えるものだが、不満も多い。
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