異をとなえん |

イラク情勢はどうなっているか?

2008.04.07 Mon

15:19:59

イラクの状況が動いている。
マリク政権とサドル派民兵の間に戦闘が勃発し、かなりの死傷者が出た。
バスラを発端として起こった戦いは全国に広がった。
サドル氏の停戦の呼掛けで一旦は治まった戦火は、またバクダッドで始まっている。
どうも混沌としていて状況がわかりにくい。
そこでイラク情勢について自分なりに考えをまとめてみた。

まず、ブッシュ政権の米軍増派で鎮圧されたかに見えた反対勢力が、
また勢力を盛り返しつつあるという見方がある。

民兵掃討を決断したマリキの誤算 【その1177】安達正興のハード@コラム

それに対して、

対シーア民兵にイラク軍大勝利! 降伏するサドルに狼狽えるメディア(March 31, 2008)
イラク情勢:サドル対マリキ、バスラの戦いに勝ったのはどちら?(April 4, 2008)

こちらでは、イギリス軍の代わりにバスラを占拠したマハディ軍を
マリキ政権が追い払ったという見方を示している。
それも、ほぼ圧倒的にである。

私としては苺畑氏の意見の方が正しいように思う。
フセイン政権が倒れてから、アメリカに反発していたのは、アルカイーダ、
スンニ派反米勢力、シーア派反米勢力(ほぼサドル派)の三つであった。
その内スンニ派反米勢力については、
ほぼ懐柔し、その協力を得てアルカイーダを壊滅に追い込んでいったのが、
つい昨今までの情勢だったように思える。

その結果、アルカイーダをほぼ鎮圧した政府側が、
米英軍がいる間に更なる反対勢力であるサドル派の鎮圧に乗りだした、という所だろう。

それでは、下記の情勢をどう見るか。

米兵3人死亡、31人けが バグダッドで攻撃


2008年04月07日10時06分

 【カイロ=平田篤央】イラク政府施設や米大使館のある首都バグダッド中心部の米軍管理区域「グリーンゾーン」や、首都東部の米軍基地に対して6日午後、ロケット弾や迫撃砲による攻撃があり、米兵3人が死亡、少なくとも31人が負傷した。米軍の被害としては過去数カ月で最大規模とみられる。

 この攻撃の前に、バグダッド東部サドルシティーでは同日朝、米軍の支援を受けたイラク軍と、シーア派の反米強硬派サドル師派の民兵組織マフディ軍との間で戦闘があり、ロイター通信によると少なくとも25人が死亡、100人近いけが人が出ていた。米軍を攻撃したロケット弾はサドルシティーから発射されており、サドル師派による報復とみられる。

 イラクでは先月末、マフディ軍とマリキ首相の率いる治安部隊の間で6日間にわたる激しい戦闘があった。サドル師は戦闘停止を呼びかけたがマフディ軍の武装解除には応じておらず、散発的な衝突が続いていた。



バスラを鎮圧した政府が、サドル派の拠点であるサドルシティーの制圧にも
動いたということだろう。
サドル師が戦闘停止を呼びかけているにも関わらず、戦闘が勃発しているのは政府側が
仕掛けているからだと思われる。
テロ行為ではない実際の戦闘の場合、アメリカ軍はほほ勝ってきたことから、
今回の戦闘も政府側有利に進んでいるように見える。
なんか、すべて推測だが、私はそう解釈した。

文章を書いているうちに、
アメリカのフセイン政権打倒から戦火が絶えなかったイラクが、
ようやく落着こうとしているかのように思えてきた。
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