異をとなえん |

大きな銀行は潰さない、小さな銀行は潰す

2008.03.01 Sat

04:05:16

バーナンキFRB議長は28日の議会証言で下記のように述べている。

「小規模金融機関の破たんも」サブプライム問題でFRB議長

 【ワシントン=矢田俊彦】米連邦準備制度理事会(FRB)のベン・バーナンキ議長は28日、上院銀行住宅都市委員会の議会証言で、米低所得者向け住宅融資(サブプライムローン)問題の影響により「小規模の金融機関の破たんがあるかもしれない」との見方を示した。

 大手銀行については資本増強などを評価し、「深刻な問題が起こるとは予想していない」と述べた。

(以下略)



つまり、大きな銀行は潰さないけど、小さな銀行は見せしめのために潰すということだ。シティのような大きな銀行は潰れるとあまりにも危険なので、低金利で資金を供給し、保有証券の評価損を出さないためにモノライン会社の格付けを維持しと、成りふりかまわず救済に走っている。しかし、地方銀行のような小さな銀行は、自己責任とか、市場原理とか、モラルハザードを防ぐなどと言う名目で見殺しにするだろう。

実際に下記のブログを読むと、破綻処理の準備は着々と進みつつある。

破綻処理経験者急募 - Walk in the Spirit - 楽天ブログ(Blog)

最後の部分で「"I recommend getting while the getting is still good."(引き出せるうちに引き出しておくことをお勧めする、)」と引用されている。イギリスのノーザンロックのような取り付け騷ぎは必死とも思われるが、アメリカの社会はクレジット、小切手優先の社会である。決済用口座がなければ社会生活に支障を来たす人はかなりいるだろう。(【不思議の国アメリカ】 “オンライン決済不在”の驚くべき実態参照)そうすると降ろそうにも、降ろせない人がかなり出てくる。もっとも、保障限度額以内なら仕方がないと考える人の方が多いのかもしれない。そもそも、そんなに預金を持っている人はいないのか。

取り付け騒ぎは必死で、降ろした預金はガソリンのような買いだめがきく生活必需品にあてられ、インフレが加速するという結論を引出すつもりだったのだが、よくわからなくなった。不気味だが、とりあえず均衡は保たれるのだろうか?

しかし、破綻した銀行が取引銀行の人の後の処理はどうなるのだろう。預金自体は保護されたとしても、後の事務処理が考えたくないレベルである気がする。
このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る