異をとなえん |

北京・水不足と闘う

2007.06.13 Wed

03:13:45

NHKスペシャル激流中国「北京・水不足と闘う」を見る。北京がオリンピックをひかえ、建設や緑化に努めているが、ダムの貯水量は減っていく。その中で、北京市水務局の水節約のための闘いについて語っていた。

見ての最初の感想は、変な取締りでなんかおかしい可能性を強く感じた。場当たり的な取締りに見えるのだ。そもそも、NHKはこの番組で水の年次ごとの使用量とその用途別をなぜ報道しない。それがなくては、考察のしようがない。そして、水道料金のシステムの仕組みの説明も必要だ。システム自体が歪んでいる感じを強く受ける。

詳しい事はわからないのだが、見てておかしく思ったのは次の二つだ。まず第一に水を盗んで洗車を商売にしている人がたくさんいるのだが、全うな活動に見える。あのバケツよりちょっと大きい容器二つで何台も洗車しているのだったら、普通の洗車より水の使用量はどうみても少なそうだ。ああいう仕事が違法行為になってしまう取締りは間違っている。水代を取っても十分割に合う生産活動のはずだ。水代を取るのが難しいならば、ショバ代を取って支払った者には水を自由に使えるでもいいと思う。まあ、他に理由があるのかも知れないが、水の無駄遣いをしているとは到底思えなかった。

次に北京近くの農村が水不足で疲弊している。緊急の時のために、ダムの水を絶対に使わせないというのは、わからないでもない。でも何とかならないかと思う。普通、都市近郊の農村は、他の地域から農作物を運ぶより新鮮な作物が運べるし、かつコスト的に有利でもあるから、かなりの負担に耐えられるはずなのだ。無制限に水の使用を禁止するのではなく、北京と同じ額での水の購入を可能にすべきだ。

番組には水道のシステムついての説明が皆無なので、深くは述べられない。しかし、基本的に水不足が慢性的に起っているならば、できるだけ水道料金を高めにして、水の無駄遣いをしている企業・人間を追い出すようにしなくてはならない。日本にあんこを輸出していた企業(ちょっと記憶があいまいで自信がない)に水務局が警告しているのだが、あんな警告に効き目があるわけがない。利益が出ていれば使うし、水道代が高くて利益が出なくなって、始めて水の節約を考えるか、引越しを考えるだけのように見える。

水務局の活動は緑化が無駄遣いなのか無駄遣いでないのか、よくわからない所に限界が見える感じがする。もし、きちっと水道料金を払うシステムになっているならば、緑化用の予算金額を見て実行すべきかそうでないかを判断できる。でも、たぶんそんな風にはなっていない。緑化を担当している組織が、オリンピックのために必要だからと何も考えずに使っているように見える。それでは、いかんだろう。

市場経済信奉者として、水務局の場当たり的な活動は間違っていると断定する。それと、北京は首都には向いてないのではないだろうか。
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