異をとなえん |

星界シリーズの最新巻が出る

2013.03.19 Tue

21:24:40

驚いた。
星界シリーズの最新巻が出る。

一体何年ぶりだろう。
もうストーリー覚えてない。
それでも確実に買う。

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「イリアム」感想

2009.08.22 Sat

19:32:57

ダン・シモンズ著「イリアム」を読む。


この本では三つのストーリーが並列に展開する。
ギリシャ神話に題材を取ったトロイの戦いを描く話。
外惑星に進出した地球人が造り出した知的生命体が内惑星の動向を調査する話。
遠い未来の人類が自分たちの存在に疑問を感じて世界を探検する話。

その三つの話が別々に進行していたのでは、
小説にならないから関連性があることが少しずつわかってくる。
外惑星の話と未来の地球人の話は同じ時間の話で
彼らは最終的に接触するのではないか、
ギリシャ神話は未来人のドラマに関連しているのではないか、とかだ。
この話の関連性の部分が、本を読ませる原動力になっている。
解決を必要とする円環の欠けている部分というわけだ。

最終的に三つの話の内、二つは融合する。
ただし、残った一つの話と他の二つの話との関連性はほぼわかるが、
はっきりとは融合していない。
その融合した話は続編で語られるのだろうけれど、ここまで長いのに、
なおかつ典型的な「おれたちの戦いはこれからだ」エンドでは、
不満もたまってしまう。

本編の話も感情移入がもの凄くしづらい。
はっきり言って共感を持てるキャラクターが誰もいない。
ギリシャ神話の部分には、
意味があるのかどうなのかわからないキャラクターが大量に出てくるのだが、
訳のわからないギリシャ名で覚えられはしない。
もっとも、全然覚える必要はない。
少くとも「イリアム」の部分だけでは、ほとんど意味がない。

「ハイペリオン」以来ファンであるが、
ファン以外には勧められない本のような気がする。
ダン・シモンズのもっとも優れた点が
ページを次々とめくらせる能力と考えれえば、
ほとんど徹夜で三冊読ませられた「殺戮のチェスゲーム」が最高傑作だった。

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グダグダ日記「獲物」と「五百万ドルの迷宮」感想編

2009.06.13 Sat

20:26:39

ロス・トーマスという作家が、けっこう好きだ。
最近、「獲物」と「五百万ドルの迷宮」という2作品を読んだ。

ロス・トーマスの作品で一番最初に読んだのは、「ポークチョッパー悪徳選挙屋」だったと思う。
もう、うん十年も前の話で自信がない。
たしか、選挙戦の話で、候補者がてんかんの発作で倒れるのだ。
なんというか、しゃれた言葉が心に残る。
経済が本当にわかっていたのは、そのころ二人しかいなかった。
だから、大恐慌の前に株を売ったんだ。とか言うセリフが心に残っている。

今回は「獲物」を古本で手に入れて、
シリーズ物だったので前作の「五百万ドルの迷宮」を図書館で借りた。
読み終わった限りでは、「うまいな」と言う感想ぐらいしか持てないのだが、
解説にはそのことが批判されていた。
「ロス・トーマスの小説を"うまい"と言ってすますことのできる人は、
要するにふだんはよほどへたな小説ばかりを、しかも愉しんで読んでいるということだ。
へたな小説はたいへん解りやすく、したがっての面白さもたいへん解りやすいからだろう。」
ある意味納得できる批評なのだが、ちょっとしゃくに障る。
あまり心理描写が多くないので、どうもキャラクターがよくわからない。
それを、行動の描写から読み取る、読み取らせるのが、
ハードボイルドの作法だと思うのだが、難しい。
そういう意味で読書を選ぶ本だと思う。
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「疑惑」感想

2009.01.25 Sun

00:38:46

今日テレビで放送していた、有名な映画版のリメイク作品。
弁護士の役を岩下志麻から田村正和に変更している。
性別の変更は、よくある変更だが、これはありだと思った。

そして、テレビ欄に真犯人を変更するとあったので、
あの話をどう変えてくるのか興味を持って見守っていたが、
真犯人は変わっていなくて、拍子抜けした。
しかし、映画版の真犯人を、テレビ欄を書いた人は、
今回と違うと思っていることに気がついた。
私はそう解釈していなかったので、新鮮な驚きだった。
映画版は真実は藪の中で、はっきりしない所が味で、それが良かった。

今回は物語をきちっと解決させ、救いをもたらすような終幕にしている。
陳腐な感じがするので、今一つ評価できないが、これはこれで良しなのだろう。
実際、きちんとドラマを見るなんで久しぶりで、かつ緊張感を持って楽しめた。

田村正和の演技が古畑任三郎を引きずっていて、
新しさを感じなのが不満だが、
映画版、テレビ版、両方を比較して鑑賞する価値がある。
テレビ版で初めて見た人は映画版も勧めたい。
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「再起」感想

2008.11.21 Fri

19:42:03

ディック・フランシス著「再起」(原題UNDER ORDERS)を読む。

前の作品から随分間があき、年だと言うこともあって、
出来について心配だったけれど、悪くない。
かなりページ数はあったけれど一気に読める。
引き込ませる。

全体的にはパターンが見えてしまって、
予想がついてしまうのが惜しい所か。
意表をつく展開が欲しかった。
ラストはあまりにもパターンで、あの位だったら、
取り去ってもいいのではないか。
シッド・ハレーは四回目の登場だが、
最初の「大穴」を読んだ時のあの拷問シーンの緊迫感は、
そこにはなかった。

シッド・ハレーがあらたに恋人を見つけたことで、
別れた奥さんと和解したのは、
甘いといえば甘いけど、心が休まる気はする。

ディック・フランシスの作品はほとんど読んでいるはずだが、
最近は目を通していなかった。
読んでない作品もありそうなのでチェックしてみたい。

最後に今まで競馬シリーズを訳していた菊地光氏が、
なくなっていたことを知った。
その冥福を祈りたい。
今まで、素晴しい翻訳をありがとう。

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「龍盤七朝DRAGONBUSTER 01」感想

2008.09.24 Wed

03:48:37

秋山瑞人著「龍盤七朝DRAGONBUSTER 01」を読む。
「ミナミノミナミノ」の続編はどうしたんだと問い詰めたい気もするが、
いつのまにか別のシリーズが出ていた。

秋山氏の作品は私が無条件に読む作家の三人の一人だ。
残りの二人は小野不由美と森岡浩之だが、
全員遅筆なのはどういう訳だろう。
私が好きなのと関係あるのだろうか。

本は前後編らしく、前編のこの本は伏線がたくさんあって、
先をどう展開するか非常に気になるつくりだ。
まあ、本編の筋に関係なく面白い気がする。

作品はいつもながらうまい。
ブログを始めてから読者に読んでもらえる文章を意識しているが、
一体どうやったこんな文章を書けるのだろうと本当に不思議だ。
何度でも読み返したくなる。

分析的に考えると、まず意図的に読みにくくしている。
正確には読みにくいというより、意味が理解できない言葉をそのまま使っている。
一読目は読み飛ばしてしまうのだが、再読すると意味がわかるものもあり、
想像を楽しめるものもある。
これが一つの魅力だ。

また、芝居の話がいきなり本編に載ってくる。
芝居の話に現実というか物語で流れている時間・場所が割りこむ。
わかりにくいといえば、わかりにくいが、想像する部分が魅力になるのだ。
読みにくくしても、ある程度スムーズに読めるように、
技巧がほどこされている。

秋山氏の作品は何度でも読み返させる魅力があるので、
当分楽しみだ。
続編は期待せず待っていよう。
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「マルドゥック・スクランブル」感想

2008.07.22 Tue

15:02:25

冲方丁(うぶかたとう)著「マルドゥック・スクランブル」を読む。

三巻約1000ページの作品が一気に読めたのだから、
面白かったのだろう
しかし、読み終わった後の感動が少いように感じる。
読後感がそれほどでもない。
なにかが違うように感じるのだが、それがよくわからない。

作品は虐げられた少女の復讐の物語だ。
けちをつけようと思えば幾らでもつけられる。
キャラクターの造形が類型的だ。
時々混じる世界観みたいな話に説得力がない。
というか、本筋と関係なく飛ばし読みしかできない。
宝の奪い合いが作品の筋の基本なのだが、
宝の重要性がぴんと来ない。

ただ、それが感動できない原因かというと、そうでない。
微妙だ。

幾つか書評を読んで少しわかった気がする。
かなり歪んだ人間達の物語であるにも関わらず、
出たきた価値観が非常に普通であることが不満なのだ。
いや、逆か。
出てくる答が物凄く普通だから、狂った世界や人間にしないと、
バランスが取れないのだ。
普通の世界、人間だと、とても普通の作品になってしまう。

結局、私は「殺さない、殺されない、殺させもしない」
という価値観にあまり共感しないだけかもしれない。
綺麗事すぎる。

価値観云々を別にすれば、印象的な場面はある。
ブラックジャックの最後の場面は
読み返してみると作り物すぎる感じはあるが格好いい。
敵役との最後の対決の場面もなかなかな感じがする。

読む価値はあった本だ。
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