異をとなえん |

アフリカの国々はなぜ発展しなかったのか(補足) - 武士の窮乏化とグローバリゼーション(その3)

2010.03.12 Fri

04:43:33

前回の話でちょっと言い残したことがあったので、補足しておく。
アフリカの発展しない理由の中で、世界の農業の生産性が急激に向上した事が、アフリカが発展しない理由だと述べた。
けれども、これはアフリカの人々が全然努力しなかったと言っている訳ではない。
アフリカの人々は努力したであろうし、たぶん、生産性も少しずつでも上昇していたと思う。
個人が同じ仕事をずっと続けていけば、生産性は向上するからだ。
この個人レベルでの生産性の向上はアフリカ諸国にもあったはずだ。
そして、もう少し上のレベルでも、ある程度あったのではないかと思う。
もう少し上のレベルというのは、現場監督とか農園主レベルだろうか。
少しでも多く儲けようと頭を使うのは、人間の本性だ。
けれども、そういった個人レベルでの生産性の向上では追いつかないほどの変化が発生したらどうにもならない。
戦後の農業の発展はそれほどのものだったと思う。

幾らか生産性が向上し、生産物が増えても、世界の他の国々がより多くを生産し、価格が下落すれば、収入は増えない。
努力しても、全然結果が上がらないことほど、人の気持ちを萎えさせるものはない。
貧しくなれば自棄にもなり、争いが起こる。
独立してまもない国々には、それを抑えこめるだけの安定性がない。
結局、多くの武力紛争が起き、人が死に、さらに苦しく貧乏になった。

現在のアフリカ諸国も成長しているのだかどうか、よくわからない状況にある。
しかし、アフリカ諸国にも高成長している国があるなどと言う話を時々見かける。
経済も下がる所まで下がれば、ある意味落ちようがなくなるのだから、経済が正常に成長できるようになるのも不思議ではない。
個人の努力によって、生活が向上するようになれば、社会も安定していくだろう。

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