異をとなえん |

新品川駅案 - リニア中央新幹線の東京始発駅構想(その3)

2009.12.19 Sat

02:09:59

リニア中央新幹線(以下リニア新線と略)の東京始発駅についていろいろ書いてきた(その1その2)けど、新しい案が浮んだ。
東北縦貫線が完成すると、田町車両センターが大幅にあく。
田町車両センターは品川と田町の間の泉岳寺の隣の所だ。
グーグルの地図で見ると鉄道の線が大量にひいてある。
東北縦貫線が完成した後、その部分にJR東日本は山手線が止まる新駅を作る予定だけど、ここにリニア新線の始発駅を持ってくる案を考えた。
仮称新品川駅だ。
このアイディアは浅草短絡新線(以下短絡新線と略)では、丸の内仲通り下に新駅を作る予定なので、そこにリニア新線の東京駅も作れるじゃないかと考えたことから始まった。
短絡新線の下にリニア新線を通せば東京都心まで入ることができる。
そこで、新品川駅も短絡新線の停車駅にする。

浅草短絡新線というのは、浅草線の押上と泉岳寺をバイパスして、都心を通り、羽田と成田を一時間で結べるようにする計画の線だ。
現在都心の駅として最有力なのが丸の内仲通り下で、そこに新駅を作ろうとしている。
その計画にリニア新線も乗ろうという訳だ。

具体的には次のようになる。
1. リニア新線の東京側ターミナルを新品川駅に設置する。
2. 既存の線との乗り換えを考慮するために、東海道新幹線の停車駅を新品川駅に設ける。
3. 既存の品川駅の新幹線の停車は止める。残すことも考えたけど、流石に近すぎて無理だ。
4. 短絡新線の停車駅を新品川駅に設ける。短絡新線は丸の内仲通り下の新東京駅(以下新東京駅と略)から泉岳寺駅を通らずに直接新品川駅につなげる。新品川駅から京急本線には北品川駅を経由してつながる。今の京急の品川駅には接続しない。
5. 東北、上越、北陸新幹線の半分くらいを、東京駅終点ではなく新品川駅終点とする。
6. 新品川駅には山手線、京浜東北線も停車する。
7. 追加構想として、短絡線の下にリニアを通して新東京駅まで延伸する。

リニア新線が国民にとって、最も役に立つには、他の線と乗り換えがしやすく、都心と直通していることだ。
そういう意味では金が幾らかかるかわからないけど、理想的なプランではないかと思う。
プロジェクト参加者のメリットを考えてみよう。

JR東日本としては実行する価値があると思う。
現在の構想の単純な新駅では、開発用地はたくさんあるけれど、しょせんは山手線の一駅にすぎない。
しかし、リニアと短絡線が止まれば、オフィス用地としては、丸の内に匹敵するレベルになる。
そこで不動産開発ができるJR東日本としては、莫大な利益が上がるはずだ。
基本的に鉄道路線は地下化して、上部にオフィスビルを作る。
また、東北新幹線を新品川駅まで持ってくるのも、それなりに利益になるはずだ。
現行の東海道新幹線を使って、東京駅まで行きたいと思う人もかなり残るだろうから、リニアができたとしても新品川-東京間の列車は残る。
けれども、リニアで来た人は東海道新幹線には乗り換えないだろうから半分位はあくはずだ。
その空きは東北新幹線等を新品川駅まで運行させて埋める。
東京の北から、リニア新線で名古屋の方に行こうとする人、短絡新線で羽田に行こうとする人は、新品川駅までいって乗り換えるとよい。
今の東京駅から乗り換えるよりは楽になるはずだ。

JR東海にしてもメリットがある。
リニアに社運をかけようとするJR東海にとって、東京でのリニアの駅が便利になるかどうかはリニア成功かどうかの要だろう。
新品川駅を作り、東海道新幹線の停車駅を移すならば、理想的な動線が組めるはずだ。
現行の品川駅や東京駅に作るのは、どうしても他の路線との乗り換えが難しい。
短絡新線も含めれば、海外との連絡もよくなる。
空港の連絡が良くなるのは、鉄道会社にとって不利という考え方もあるが、リニアが通るころには、目ぼしい国内の航空路線は、ほとんど鉄道が優位ではないかを思われる。
そうすると、JR東海としても、あまり拘る必要はないだろう。
できたばかりの品川駅をムダにするのは悲しいけれど、リニアができるまでには、まだ時間がかかる。
それまでには、十分元は取れているだろう。

京急にメリットはあるだろうか。
今構想している短絡新線だと、泉岳寺-北品川がネックになると聞く。
泉岳寺で一度短絡新線の列車が流れこむのだから、運用はきつくなる。
需要があっても増発は難しいだろう。
その点、今回の案では浅草線と短絡新線は一緒になることがないから、増発はずっと容易になるはずだ。
そして、短絡新線にとっても新幹線やリニアとの乗り換えがしやすいことは、需要を増やすためには重要となる。
また、京急よりも、JR東日本とJR東海側の方が有利な話だと思うので、新品川駅建設の際にはそれなりに要望は出せるだろう。
新品川-北品川の間の建設費は京急が出す必要はあるが、新品川駅自体は一体で作る必要があるから、建設費はかなり減らせる。
また、駅ビルでの権利も、JR東日本からそれなりに手に入るだろう。

リニアの新東京駅までの延伸は、とりあえず追加構想として出した。
JR東海にとって実行する価値があるかどうかはよくわからない。
しかし、丸の内にとってはリニアが新品川駅止まりか、新東京駅までくるかは町の未来に重大な影響を及ぼす。
そうすると、三菱地所はその分の投資を持ってもいいはずだ。
投資の回収にどのくらいかかるかは、わからないけれど、新東京-新品川間を別会社形式にすれば料金は上乗せできる。
費用の回収は可能だろう。
新会社はJR東海と三菱地所の共同の子会社として構想した。
けれども、短絡新線を公共投資で作ること自体が丸の内にとって極めて有利であると考えれば、短絡新線も含めて一体化した別会社でいいかもしれない。
その場合、JR東海、三菱地所、京急、京成が株主となる。
JR東日本もこの構想の要なので、参加するかもしれない。
また、短絡新線とリニアを同時に作るならば、少しは費用の節約になるはずだ。
素人なので、よくわからないが、トンネルを掘る体積が倍になると言って、費用は流石に倍にはならないだろう。
問題点としては、丸の内仲通りの下が始発駅になるとしたら、地下でそれだけの広さが確保できるかどうかが心配である。
短絡新線はスルーする駅だからなんとかなっても、折り返しの駅だと難しいだろうか。

以上の考察から、新品川駅はリニアや短絡新線にとって理想的だと思う。

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